入居者に配慮したルーフバルコニーのアルミ製水切「セーフティ水切」
概要
ルーフバルコニーにおいて従来のパラペット※1は雨仕舞い※2のため、複雑な形状になっています。『セーフティ水切』はこの複雑な形状を省略し、防水層端部をカバーして保護します。マンションの入居者の動線にやさしく、また躯体施工時に発生する材料の削減となる環境配慮にもつながる製品です。
- ※1建物の屋上の外周部に低く立ち上がった壁形状のコンクリート。屋上の防水層をこの壁に沿って立ち上げて雨水浸入を防止する。
- ※2雨水が建物の内部へ浸入するのを防ぐこと、あるいはその工法。
従来のパラペットと「セーフティ水切」の比較
従来のパラペット
セーフティ水切
断面図
従来
「セーフティ水切」を採用
ルーフバルコニーの防雨性を確保する「セーフティ水切」
採用メリット
- 防雨性を確保
- 水切が防水層の端部を覆うことで、跳ね返った雨水をほとんど遮ります。
- 入居者の移動にやさしく
- 通常のパラペットより高さを低くできるため、入居者がルーフバルコニーに出入りするとき、パラペットの跨ぎがより楽になります。
- 安全性への配慮
- 水切の接合部には、樹脂製のカバーを用い、入居者の方がアルミ水切の切り口に触れることがない安全な納まりとしております
- 環境に配慮
- パラペット高さは従来より低くなり、形状がシンプルになることで、型枠パネルの廃材が削減します。
- デザイン性の向上
- 防水層端部を覆う庇がコンクリート製からアルミ製になることで庇の寸法が小さくなり、すっきりとしたデザインになります。
開発の目的・背景
従来のマンションのセットバックルーフのパラペットは「アゴ」と呼ばれる施工手間のかかる庇形状の部分があり、これをアゴが無いシンプルな形状に替えることで生産性を向上させることが望まれていました。そこで当社は、デザイン性・施工性に優れ、マンションのルーフバルコニーの防雨性を確保するアルミ製水切(商品名:「セーフティ水切」)を白水興産株式会社と共同開発、商品化しました(特許申請中)。