BIMを活用したシミュレーション技術の取り組みエアコン室外機のショートサーキットをシミュレーションにより判断

概要

快適な室内環境を確保するためには、適切な冷暖房計画が重要となります。特に、エアコン室外機は目立たない位置に置かれているため、ショートサーキットになりやすく、その検討は重要な項目となります。また、設計のプランに合わせた迅速な設計提案のためには、BIMを活用したシミュレーションが求められています。

  • 室外機のショートサーキットとは
    冷房運転時、室外機から吹出した排熱が再び室外機に戻ってしまうことです。
    これによって、室外機の温度が上昇し、運転効率が低下するといった問題が発生します。

採用メリット

室外機性能特性を考慮したシミュレーション

ショートサーキット発生時の室外機性能特性を事前に検証し、室外機ショートサーキット用の検討モデルを作成しました。これにより、室外機の性能特性を考慮したシミュレーションを行なうことを可能としました。

ショートサーキットの再現実験
シミュレーションによる室外機モデルの精度検証

BIMを活用したシミュレーション

BIMモデルを用いて、シミュレーションを行なえることを可能としました。
今後はより活用の幅を広げるため、BIMモデルのシミュレーション活用の検討を継続していきます。

開発の目的・背景

当社では、2012年よりBIM活用を推進し、品質・生産性の向上や意思決定の迅速化、多角的な設計実施を目指しています。BIMで設計された建物情報を用いて、解析やシミュレーションを可能とすることで、設計のプランに合わせた迅速な設計提案が可能となります。