扁平梁を活用した開放的な居住空間を高層集合住宅でも実現HCFB構法-幅広扁平梁架構-
概要
幅広扁平梁架構は、20階建て程度の高層集合住宅においても実現可能な技術であり、扁平梁とハイサッシを組み合わせる事により、開放的な居住空間を提供できる架構工法です。
採用メリット
HCFB構法の特徴
- 高層集合住宅においても、扁平梁とハイサッシを組み合わせた開放的な居住空間を実現可能
- 柱よりも幅広の扁平梁を用いることにより、高層建物に必要な耐震性能を確保可能
採用実績
ザ・ガーデンズ東京王子(東京都北区、RC造18階建て、2018年2月竣工予定)ほか
開発の目的・背景
扁平梁を用いた架構は、階高を上げることなく梁下の開口寸法を拡大し、開放的な居住空間を実現できます。しかしながら、構造的な制約から、これまでは15階建てを超える規模の建物には適用することができませんでした。そのため、20階建て程度の高層集合住宅においても、開放的な空間を実現できる技術が求められ、本技術の開発に至りました。
詳細情報
建築技術性能証明の取得
構造実験状況
幅広扁平梁架構の開発にあたり、当研究所では幅広扁平梁柱接合部の構造性能の確認実験を実施しました。構造実験により、幅広扁平梁架構が必要な耐震性能を有することを実証し、構造設計方法を構築しました。また、幅広扁平梁架構は、長谷工フラットビーム構法(HCFB構法)として、2013年10月に(一財)日本建築総合試験所において、建築技術性能証明を取得しました。