60階建て,高さ200mの集合住宅も設計可能にFc120までの超高層RC建物の構造設計ガイドライン
概要
設計基準強度120N/mm2級(Fc120)の高強度コンクリートを用いた超高層RC造建物の構造設計ガイドラインを開発しました。
採用メリット
本ガイドラインの特徴
本ガイドラインを用いることで高さ200m、60階建ての超高層集合住宅の設計が可能です。
採用実績
グランドメゾン池下ザ・タワー(名古屋市、RC42階建、2013年12月竣工) ほか
開発の目的・背景
建物高さ200m程度の超高層鉄筋コンクリート造(RC)建物を実現するには、設計基準強度100~120N/mm2級の高強度コンクリート、USD685級の高強度鉄筋を用いることが必要となることが少なくありません。このような高強度材料は、既往の構造設計指針の適用範囲を超えるため、設計者自らが構造実験を実施し、その耐震性能の確認を行う必要がありました。
そこで、当社を含むゼネコン15社では超高強度RC研究会を構成し、最大でFc120N/mm2、USD685級の高強度材料を適用できる超高層建物の構造設計ガイドラインを共同開発しました。
超高強度RC研究会 参加会社
(株)淺沼組,安藤建設(株),大木建設(株),(株)奥村組,(株)鴻池組,五洋建設(株),西武建設(株),(株)錢高組,大日本土木(株),鉄建建設(株),東亜建設工業(株),飛島建設(株),(株)間組,(株)長谷工コーポレーション,(株)松村組
詳細情報
当研究所における取り組み
柱の載荷実験(於:鴻池組技術研究所)
Fc120のコンクリートを使用した柱部材および,柱梁接合部を含む部分架構の構造性能確認実験を実施し,設計基準強度が最大で120N/mm2のコンクリートおよびUSD685の高強度鉄筋を用いた超高層集合住宅の構造設計ガイドラインを開発しました。
1階柱を想定した試験体の破壊状況
2階柱を想定した試験体の破壊状況