快適な室内の空気質・におい室内空気環境の調査研究
2003年7月シックハウス対策を定めた改正建築基準法が施行されました。当社では、基準法改正以前から実態調査やシックハウス対策の調査研究に取り組み、建築基準法に準じるとともに自主基準を定め運用しています。また、近年、室内のにおい環境に対する関心が高まっており、消・脱臭技術や快適なにおい環境の計画手法の研究に取り組んでいます。
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竣工時の化学物質濃度測定
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化学物質分析
ホルムアルデヒド連続測定装置の開発と室内濃度予測手法の構築
大阪府立大学前田泰昭教授のご指導の下、人体に有害なホルムアルデヒド連続測定装置を開発し、実態調査に取り組むとともに、室内ホルムアルデヒド濃度を予測するため、チャンバー法を用いて、温湿度・建材面積・換気量等の環境因子の変化による建材からのホルムアルデヒド放散量推定式を構築しました。
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ホルムアルデヒド連続測定装置
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放散量測定チャンバー
実環境における消・脱臭装置の性能評価
近年、様々な消・脱臭技術や装置が開発されています。しかしながら、実際の室内環境を対象とした標準的な消・脱臭性能試験法が確立していません。このため当技術研究所では、これらの消・脱臭装置が実際の室内環境で効果が得られるかを確認した上で採用を図っています。
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シューズボックスの脱臭装置の試験
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ごみ置場脱臭装置の例
関連情報・プレスリリース
室内空気質に関わる日本建築学会審査付論文
- 1.新築集合住宅における化学物質室内空気汚染抑制技術の効果に関する研究、日本建築学会計画系論文集、No.554(2002.4)
- 2.環境因子変化によるホルムアルデヒド放散量推定式の提案、日本建築学会環境系論文集、No.569(2003.7)
- 3.集合住宅のごみ置場脱臭装置の性能評価、日本建築学会環境系論文集、No.702(2014.8)