平面計画の自由度を高め耐震性にも優れた構造架構コア壁架構
概要
コア壁架構は、柱型の無い連層耐震壁(コア壁)を主たる耐震要素とした架構であり、優れた耐震性能を持つだけでなく、従来の純ラーメン架構などよりも、集合住宅の平面計画において、自由度を向上させることが可能な架構形態です。
採用メリット
コア壁架構の特徴
- 従来の純ラーメン架構に比べて、梁柱の少ない空間を確保でき、住戸プランの自由度が向上
- コア壁により高い耐震性能を確保
塔状超高層集合住宅への適用イメージ
開発の目的・背景
純ラーメン架構による超高層集合住宅においては、柱、梁が住戸プランの制約となるため、大スパン化による自由度の高い架構形式が求められていました。そのため、耐震要素として連層耐震壁(コア壁)を集約して配置することにより、耐震性能の確保と平面計画の自由度向上を両立できるコア壁架構を開発しました。
詳細情報
当研究所における取り組み
コア壁の縮小模型を用いた構造実験により強度などの耐震性能を検証するとともに、断面解析によるコア壁の構造性能評価方法についても検討を行いました。これらの研究成果をもとに、コア壁架構を用いた超高層集合住宅の構造設計法を確立しました。なお本技術に関わる研究は、当社を含む建設会社5社※の共同研究として実施されたものです。
- ※参加会社
(株)鴻池組、五洋建設(株)、(株)錢高組、東亜建設工業(株)、(株)長谷工コーポレーション