翼理論が生んだ環境にやさしい排気システム風向追従型ベンチレーター『ウイングジェッターシステム(標準機/中型機)』
概要
ウイングジェッターシステムは、無限のエネルギーである自然風を利用した環境配慮型排気システムであり、集合住宅をはじめ、病院、介護施設、学校、倉庫、魚貝類育成施設等、幅広く採用されているパッシブ技術です。
- ※翼理論とは
翼を反転した形状をしているウイングジェッタ―に風が吹くと、ウイング周辺の風の流れ(速度)が変わり、風速の速いウイングの下部では吸引力が発生します。
ウイングジェッタ―概念図
ウイングジェッタ―(標準機)
愛媛県四国中央市松風病院
北海道大学工学部 建築・都市スタジオ棟
採用メリット
室内環境の改善
- 臭気の滞留、熱のこもり等、換気に関わる問題を解決
- 動力を利用しないため騒音・震度がなく適切な室内環境を実現
地球環境への貢献
- 電気不要の省エネルギー、CO2削減に貢献
- 耐久性,風耐力にも優れ,メンテナンス不要
- 特に強制排気方式からの切替えは省エネ・騒音・振動低減に効果大
切り替え前(強制排気)
切り替え後(自然排気)
採用実績
1974年にマンション用集合排気方式専用に開発して以来、これまでに約8,000台の設置実績を誇ります。
静岡県 浜名湖花博公衆トイレ
神奈川県水産技術センター
開発の目的・背景
ウイングジェッタ―(中型機)
ウイングジェッターシステムは、当初、マンション用集合排気方式専用に開発されました。しかし、近年、CO2削減等の地球環境保全の要請から、非住宅での導入効果を検証するとともに、中型機の開発を実施しました。
詳細情報
中型機の開発
CFD解析結果
東京工芸大学水谷国男教授に委託し、風洞実験を実施するとともに、流体解析によって排気性能を再現できることを確認しました。これより、非住宅におけるウイングジェッタ―の排気性能を予測し、設置計画を検討することが可能となりました。
非住宅施設での導入効果の検証
東京工芸大学水谷国男教授と共同で高速道路パーキングトイレ、浄水場薬品注入施設にて換気性能の検証を実施しました。
関連情報・プレスリリース
- 日本建築学会大会にて発表(2014年、2015年、2016年)
- 空気調和・衛生工学会学術講演会にて発表(2013年、2015年)((株)ハセックホームページ)