排水口の立て型、横型の形状を問わず新築並みの排水性能を確保シート防水用ルーフドレン改修工法

概要

既存マンションの屋上やルーフバルコニーの防水改修において、排水口や排水管の径をほとんど変えないオリジナル工法を開発し、新築時と同程度の排水性能を確保する「ルーフドレン改修工法」を標準採用することといたしました。

採用メリット

従来、シート防水による横型ルーフドレンの改修方法は、塩ビ製フレキ管をドレン管の立下げまで挿入しています。特に、横型ドレンの径は既存のドレン口径の概ね2サイズダウン、極端な場合は3サイズダウンに縮径される場合もあります。今回、熱で膨張させる特殊な樹脂管を接着する方法とレベルを自由に調整する方法により、既存の防水シートの横型ルーフドレン廻りの改修を行えるようになりました。

開発の目的・背景

昨今、集中豪雨が多く発生するようになったことから、既存マンションの屋上等を改修する際には、排水性能の確保が求められるようになりました。当社では、2013年に立て型排水口の径をほぼ変えずに防水改修を行う「ルーフドレン改修工法(立て型)」を開発していました。今回横型排水口に対応した「ルーフドレン改修工法(横型)」を開発しました(特許申請中)。これにより排水口の形状を問わずに改修が可能になったことから、2017年4月から「ルーフドレン改修工法」を標準採用してまいります。
シート防水工法は防水性、施工性、適応性、コスト等に対する評価が高く、これまで(株)長谷工リフォームでは多くの物件に採用してまいりました。加えて、独自のルーフドレン改修工法を採用することで従来の改修工法より排水性能が向上し、新築時と同程度の排水性能を確保することができます。

詳細情報

縮径しないシート防水用ルーフドレン改修工法の開発にあたり、当研究所では各種実証検証を行い、同工法の信頼性を確認しております。また、現場における実証実験を行い、施工性等の確認を行っております。