睡眠の質の向上を確認快眠のための住環境に関する研究
概要
「快眠のための家」は、長谷工コーポレーションがNTT東日本グループ、株式会社ブレインスリープと共同で開発した、睡眠の質を向上させる住戸です。睡眠に最適な温湿度設定や内装壁面の木質化、サーカディアンリズム照明の導入など、睡眠科学の知見を取り入れた設計が特徴です。
採用メリット
- 睡眠の質の向上: 最適な睡眠環境により、深い睡眠(ノンレム睡眠ステージ3)の時間が増加し、熟睡度が向上します。
- 健康増進: 質の高い睡眠は、疲労回復を促進し、生産性向上にも繋がります。
- 快適な居住空間: 木質化された内装や適切な照明により、リラックスできる空間が提供されます。
開発の目的・背景
現代社会では、生活習慣の乱れやストレスなどにより、多くの人々が睡眠の質に課題を抱えています。これらの問題を解決するため、長谷工コーポレーションは、住環境から睡眠の質を向上させることを目指し、「快眠のための家」を開発しました。この取り組みは、住まいの価値を高め、居住者の健康と快適性を追求することを目的としています。
詳細情報
「快眠のための家」は、長谷工コーポレーションが保有・運営する賃貸マンション「サステナブランシェ本行徳」に設置されています。2024年1月から3月にかけて、当社グループ社員など8名が参加した居住型実験が行われ、その結果、睡眠の質の向上が確認されました。一般的な仕様の住戸と比較して、睡眠の第一周期(約90分)の深い睡眠(ノンレム睡眠ステージ3)の割合が高く、熟睡度を示すデルタ波の量も多いことが確認されました。
現在、「サステナブランシェ本行徳」の賃貸住戸の一部には、「快眠のための家」の要素が取り入れられており、他のプロジェクトへの導入も検討されています。
時間経過と睡眠周期 イメージ
睡眠の深さと脳波 イメージ
検証結果(第一周期のS3の割合)
検証結果(第一周期における1分あたりのデルタパワー値)