いつまでもきれいな水を供給できることステンレス給水プレハブ配管システム工法「サップス工法」
概要
「ステンレス給水プレハブ配管システム工法」(サップス(SUPPS)工法;Sus Prefab Piping System)は、マンションの共用部の給水管にステンレスプレハブ配管を採用し、一般配管用ステンレス鋼管の両端に転造溝を施し、ハウジング形管継手により接続する工法です。また、バルブもハウジング形管継手による接続が可能なハウジングバルブの開発を行いました。
ハウジングバルブ
採用メリット
工場加工、標準化による効果
- ステンレス配管は予め工場で加工し、現場では取付けのみとしました
- 配管は階高に合せて標準化を行い、作り置きを可能としました
- 従来の鋼管と比較して重さが1/2と軽くなりました
開発の目的・背景
従来のマンションの給水管は鉄管の内面に塩ビを貼り付けた硬質塩ビライニング鋼管を多く採用していました。しかし、接続するねじ部分の鉄が露出し、常時水道水が流れる構造となっています。この部分から次第に腐食が始まって、継手部から漏水は発生することが多くあります。
本工法は腐食に強いステンレス管を使用し、錆びによる漏水の危険性を極端に低減しました。また、継手にはハウジング継手を採用することにより、耐震性向上、施工性向上、維持管理性向上が実現しました。
詳細情報
当研究所における取り組み
当研究所では新築マンションの適合する「サップス工法」に加えて、リフォーム向けとして給水管更新技術である「サップス・R工法」及び、長期優良住宅向けとして継手とバルブの維持管理を容易にした「高耐久ステンレス共用給水配管システム」を開発しました。
サップス施工状況
サップスR施工状況
高耐久ステンレス共用給水配管システム