共用排水立て管継手部洗浄痕を部分補修によりリフレッシュ『HJインコア工法』
概要
洗浄痕
HJインコア工法は、長年の配管洗浄により継手合流部に高圧洗浄ホースによる溝状のわだち(洗浄痕)を特殊塩化ビニル管(形状記憶樹脂)にて排水枝管受口まで一体的にカバーすることにより、漏水要因を排除する補修工法です。
配管切断
配管接続
採用メリット
施工上のメリット
従来の工法では、排水立て管を一体的にライニングする更生工法や新管に更新する工事が行われていますが、その費用や工事の緊急性から水漏れ住戸を対象に排水継手部の床コンクリートを壊し、継手の水漏れ部分を露出させた後、外面から部分的な補修工法が行われているケースが多くあります。本工法は漏水が発生した住戸を先行して工事することが可能であり、管理組合等で予算化できたときに全戸工事を着手することができます。
開発の目的・背景
当社をはじめ一般的なマンションにおいて、排水立て管の管種としては耐久性のある排水鋳鉄管や排水銅管が使用されているにもかかわらず、長期修繕計画に定めている配管更新時期を迎える前に、長年の配管洗浄により継手合流部に穴が開き、下階に漏水が生じる事例が多くあります。管理組合によっては、緊急工事として費用と居住者に負担のかかる排水立て管を一体的にライニングする改修工事を行うケースが増えています。本工法はコンクリート床を壊すことなく住戸ごとに漏水個所をピンポイントで再生する居住者負担が少ない工法です。
詳細情報
技術審査証明取得
HJ-インコア工法開発にあたり、当研究所では更新した配管の耐久性能を確認するための各種実証検証を行い、同工法の信頼性を確認しております。
なお、HJ-インコア工法は建築技術審査証明を取得しております。