異業種との協働により高度な画像処理技術を活用厚さ計測システム

概要

本システムは、施工前後に撮影した画像データをパソコンに取り込み、プログラム解析するだけで厚さが自動算出できるため、計測作業の回数を減らすと同時に計測精度の向上も期待できます。

建設現場での活用イメージ

  • 断熱性能確保のための発泡ウレタン吹付後の厚さ確認
  • コンクリート打設後の不陸確認
  • 床・壁・天井(フローリング・外壁タイル等)施工前の下地の不陸確認

「厚さ計測システム」による計測手順

手順①:正面に設置したプロジェクターからグリッドを投影し、斜めからデジタルカメラで撮影
    (施工前後それぞれ同じ位置から投影・撮影)

手順②:施工前後で撮影した画像データをPCに取り込み、「グリッド交点の差」を解析して厚さを自動算出

開発の目的・背景

現状の建設現場では、断熱工事や床・壁等の不陸(凹凸)調整※などの各施工工程において、設計上確保すべき厚さを計測する作業や、不陸の確認を行うことが必須となっています。しかし、ほとんどの計測作業は手作業で行っているため多くの作業時間を要することや、精確精度めに計測頻度を増やしていることが課題となっていました。

  • 「不陸調整」:床・壁・天井等の不陸(=凹凸)の有無を確認し、水平にする作業

詳細情報

HCにおける取組

今後も、異業種が有する先端技術を建築分野に活用することで建設現場の作業効率化を図るとともに、施工品質の向上と働き方改革を進めて参ります。