耐火性能と水密性能を兼ね備えた耐火木造マンション向け外壁耐火木造マンションにおける開口部付き外壁

概要

耐火木造のマンションにおいて、外壁・開口部はRC造同等(ALC外壁同等)の外壁に求められる性能を満足する必要があります。そこで、➊耐風圧性能、➋面内変形追随性能、➌水密性能について、外部試験機関にて各種性能検証※を実施するとともに、実大モックアップの作製を通して各納まりを設定しました。
※各種性能検証
➊耐風圧性能:台風などの強風に対する性能確認
➋面内変形 :地震の揺れに対する性能確認
➌水密性能 :台風などの風雨に対する性能確認

各種性能検証状況(耐風圧性能)
各種性能検証状況(水密性能)
実大モックアップによる納まり検証

採用メリット

RC造同等の基本性能を有する木造外壁

木住協※の認定仕様をベースに要求性能を満たすサッシを組み合わせ、マンションの外壁としての基本性能を有し、重厚感のある外壁を実現しています。
※木住協:一社)日本木造住宅産業協会

木造外壁+サイディング
木造外壁施工状況

耐火性能を有するALCパネルと外装用木材との組み合わせによる施工省力化

マンションの外壁に設置される換気やエアコン配管を目的としたスリーブは、耐火性能を有するALCパネルと外装用木材を組み合わせることで、木造外壁にスリーブを設置するよりも施工の省力化が図れます。

ALC外壁+外装用木材
外装用木仕上げに設置したスリーブ

耐火性能や面内変形追従性能に優れるALCパネルを用いながらも、外観は木の温もりを感じる仕上げ

木造外壁で課題となる耐火性能はALCパネルで担保。

開発の目的・背景

脱炭素に向けた取り組みとして、当社グループではマンションの木造化・木質化を進めております。中高層の耐火木造建築物の集合住宅を計画するうえで、耐火性能、耐風圧性能、水密性能等を有し、かつ施工性にも優れたマンション向けの木造外壁が求められていました。