性能試験においてLH-45(※1)を確認木造在来軸組工法用「高遮音床構造」

概要

株式会社細田工務店と共同で、木造在来軸組工法による集合住宅の「高遮音床構造(特許出願中)」を開発し、(一財)建材試験センターでの性能試験にて重量床衝撃音性能「LH-45」(※1) 、軽量床衝撃音性能「LL-40」(※1)と高い遮音性能を確認しました。

  1. ※1試験場における性能値です。実際の性能値はプラン等の諸条件により変動します。

採用メリット

遮音フロア、木質系セメント板、ロックウール吸音板、重量床衝撃音減衰ダンパーの基本構成により、従来の木造在来軸組工法に比べ、床衝撃音に対して高い遮音性能を実現します。

高遮音床構造 断面イメージ
高遮音床構造 構造床部分

開発の目的・背景

近年、一般的に鉄筋コンクリート造に比べ遮音性能が劣るとされている木造住宅に対しても、遮音性能に関する関心の高まりがみられています。そのなかで、当社グループの細田工務店が提供する木造集合住宅における高遮音仕様のラインナップが求められていました。

詳細情報

「高遮音床構造」の特徴

①「木質系セメント板」と「ロックウール吸音板」を組み合わせた床構成として、「ロックウール吸音板」による浮き床効果が上階からの重量床衝撃音及び軽量床衝撃音を低減します。
②床の音を抑制する「重量床衝撃音減衰ダンパー」を採用しました。構造的な床組の直下に設置することで、特定の周波数(63Hz帯域近傍)の振動を減衰する効果(※2)が得られます。

  1. ※2重量床衝撃音とは、子どもの飛び跳ねや、歩行などによる“ドン”という重くて鈍い音のことを指し、特に63Hz帯域近傍の音が建物に伝わりやすい特徴があります。この帯域の音を低減させることが、遮音対策では重要になります。