プロが解決!住まいのSOS|定年後も今のマンションで暮らしたい!老後に備える“住まい”のコトを教えて。 プロが解決!住まいのSOS|定年後も今のマンションで暮らしたい!老後に備える“住まい”のコトを教えて。

定年後も今のマンションで暮らしたい!
老後に備える“住まい”のコトを教えて。

築20年のマンションに夫婦二人暮らし。老後に“家族に迷惑をかける”ことがないよう備えたいと思っています。安全で快適な住まいのポイントを教えてください。

住まいスターさん、教えてください!!

おうちデトックス代表整理収納アドバイザー  大橋 わか

長谷工リフォーム
技術推進部門設計部 部長

西村 明生 にしむら あきお

お子さんが独立された50代以上で、ご夫婦だけのライフスタイルに合わせたリフォームをする方が増えています。“第二の人生”や“セカンドライフ”などといわれるタイミングでのリフォームは、「安全が守られ、健康で長く快適に住める」ことが目的となり、「バリアフリーリフォーム」ともいわれます。ここでのポイントは、ご家族にとって理想的な住まい環境に備えること。
たとえば、手すりの設置や段差の解消、設備や間取りの変更など、規模も費用もさまざまです。条件次第で介護保険や自治体の補助金が利用できる場合もありますので、制度を上手に活用し、自分たちらしい安心・安全で快適な住まいを実現させましょう。

セカンドライフは、
安心安全で快適な住まいに!

解決方法

❶ バリアフリーリフォームのきっかけ

リフォームを検討する50代以上の方は、リフォーム適齢期*を迎えるマンションにお住まいの割合も高く、次の理由からリフォームを決断される場合が多いです。

*リフォーム適齢期…築十数年~20年頃を迎える住宅で、何らかのリフォームが必要となる時期のこと。

Point!

子どもの独立や定年など、ライフスタイルの変化によって将来に備えたい

築20年程度で水まわりの修繕や設備交換が必要になった

同居する家族の介護が必要になった

住宅リフォームにおける減税制度が利用できる

❷ どんな工事をすることが多い?

実際には水まわりからリフォームを検討され、家族構成の変化に合わせて部屋数や収納量を見直していきます。具体的な要望で多いのは、浴室の改修、和室との床段差の解消、トイレ・廊下まわりの建具の改修や手すりの設置、フルリフォームに伴う玄関や廊下の拡張など、です。また、今はメーカーが出している商品は、ほとんどがバリアフリーを見越した機能になっているため、「リフォームする=バリアフリー対応」となっています。

Point! 主なバリアフリー内容

水まわり改修
洗面所・キッチン・トイレ

浴室部分
・出入口や浴槽の段差軽減
・温度差によるヒートショックリスクを回避するために断熱材や暖房器具の設置
・浴槽をまたぎやすい高さに改修 など

転倒などの自宅内での事故が起こりやすい場所や
立ち座りの動作が多い場所に手すりなどを設置

和室をフローリングにしてリビングを広くし、段差も解消する

車いすでも通れるように建具(ドア)や廊下の幅を広げる

玄関を広くする

❸ 費用はどのくらいかかる?

費用はリフォーム内容によって幅があるため、打ち合わせ時に要望をしっかり伝えることが大切です。営業担当者が要望や予算に合わせた提案をしてくれます。

Point! 費用目安

トイレ単体:30~60万円程度

キッチン:100~200万円程度

お風呂:120~200万円程度

和室を洋室にする:150万円程度

部分リフォーム:100万円単位~

フルリフォーム:1,000万円以上

※費用は、サイズや仕様によって幅があります。

❹ 補助金制度にはどんなものがある?

バリアフリーを目的としたリフォームには補助金制度があります。上手に利用することで、費用を抑えることが可能です。

※介護保険の補助金を利用する場合は、「要支援・要介護と認定されていること」が適用条件となります。

Point! 補助金や支援制度

介護保険の住宅改修支援制度(厚労省)
・20万円まで支給(ただし所得に応じて1割から3割自己負担)

自治体の補助金
・介護保険の補助金との併用の可否や条件は自治体による

バリアフリーリフォームの減税制度
・最大控除額60万円
※2024年12月現在

注意事項

介護保険の補助金を使う場合、手続きに時間がかかる
介護保険の補助金申請は、まずはケアマネジャーへのご相談が必要です。その後、施主と必要な工事を話し合い、自治体担当部署に申請するため、一定の時間を要します。

築20年以上など、マンションによっては構造上、水まわりの段差が解消できないこともある
段差を付けることで配管スペースを確保しているタイプのマンションの場合は、完全にフラットにはなりません。

予算を抑えたいときは?

バリアフリーリフォームの要件に当てはまる工事は幅広いので「あれもこれもしたい!」となりがち。予算を抑えるポイントには次のようなことがあります。

優先順位をつける
本当に必要なもの、外せないものにしぼる。他の人は必要でも、自分には必要ない場合もあるし、その逆もあるので、打ち合わせを丁寧に進めて優先順位を明確にする。

安全面を優先する
バリアフリーは安全のための機能を重視し、デザインや素材のグレードを下げる。

減税制度や介護保険・自治体の補助金を予算に加える
住宅リフォームの減税制度や介護保険制度でリフォーム費用の負担が軽減できるので、利用できるか相談してみる。

長谷工リフォーム
バリアフリーリフォームご相談時の流れ

電話やメールなどでお問い合わせ、ご依頼

  • ヒアリング、ご要望の確認

    対面でどのようなリフォームを希望されるのか、特にバリアフリーの場合は、お客さまがどういう状況でどういったものを必要としているのかきちんと確認する。

  • ご要望や確認したことをもとに、
    お客さまに提案

    要望を聞いたところをすり合わせ、内容や金額の詳細を打ち合わせする。

  • 営業担当者同行で
    ショールームを見学

    バリアフリー商品を実際に体感してもらう。実際に体感することで、その商品が自分に合っているのか確認することが非常に大事。

  • 最終提案ご提出~決定

    介護保険の補助金を使う場合はケアマネジャーも打ち合わせに同席する。

  • 施工~お引き渡し

    ※内容によって期間は異なる。通常、施工の1か月前までに管理組合に届け出をする。

  • 減税制度利用に必要な
    証明書の発行
  • アフターサービス

リフォーム内容によって異なりますが、フルリフォームなど仮住まいが必要になるものでなければ、ご依頼から工事完了まで、ショールーム見学の時間も含めて1~2か月です。工事期間は、トイレは1日、お風呂だと3~4日、和室からフローリングは1~2週間が目安となります。

お引き渡しから数か月後に、長谷工リフォームからおはがきを送付。お困りごとや使用感など、気になることがあれば、お問い合わせください。

理想的な住まいを実現!
リフォーム・リノベーション事例

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プラスアルファ・アドバイス

快適で安全な住まいのための
おすすめリフォーム!

高齢になったときに備え、バリアフリー対策で快適・安全な住まいを作りましょう。

❶ 車いすやひざが入る洗面化粧台

高齢になると、ひざが前に出てくるので、設備の下部に空間を作るなど、立ち姿にフィットする設備が使いやすくなると考えられます。お子さんが巣立ってご夫婦二人暮らしであれば、収納物も少ないはず。洗面ボウル下部が後ろに下がっていたり、車いすでも入れるほど空いていたりする洗面化粧台もおすすめです。

❷ 吊戸棚のないキッチン

子育てを終えるとキッチン用品もだいぶ整理できます。吊戸棚は、高齢になったときに踏み台などを使って開け閉めすることにもなるため、けがの原因に。また、ご夫婦二人であれば、カウンター越しに対話できると利便性も高く、「吊戸棚のないオープンキッチン」がおすすめです。

❸ 手すりの取り付け方に注意

「安全だから…」と至る所に手すりを設置することは、かえって空間を妨げ、家の中の安全性を下げてしまうこともあります。高齢になれば身長にも変化が出てくるため、腰の位置よりも、頭部ぐらいの高い位置につかまったほうが動きやすいという方もいらっしゃるようです。将来に備えた手すりであれば、今は最低限の設置にしておくほうがよいでしょう。

おうちデトックス代表整理収納アドバイザー  大橋 わか

最近の設備機器は、安全性はもちろん、掃除のしやすさ・バリアフリー化・節電・節水、この4点が満たせます。せっかくリフォームするならこうした商品を選ばれたほうがいいですね。長谷工リフォームにご依頼いただければ、営業担当者がお客さまのご要望をヒアリングし、最適と思われるメーカーのチョイスからプラン提案まで、プロの視点でお手伝いするのでとてもスムーズ。補助金や減税についても手続きなどをお任せいただけます。また、減税制度利用に必要な増改築等工事証明書が無料で発行できるのも、長谷工リフォームの強みだと思いますね。
ぜひ、快適な住まいへのリフォームをご検討ください。

豆知識

ショールーム見学は
お子さんなどと
ご一緒に
バリアフリーリフォームで施工予定の設備をショールームで確認することは大事。長谷工リフォームにご依頼の場合は、営業担当者がショールーム見学を予約し、体験を兼ねた行程を組むなどしてご案内しています。このとき、可能ならお子さんと一緒に行くことをおすすめします。日常的なくせやルーティンなどは、ご本人だとかえって気付きにくいこともあります。親の性格や好みも分かっているお子さんに、客観的な視点から「それは必要」「それはいらないのでは?」などと判断してもらうと、適切な選択につながりますよ。

住まいスター

西村 明生にしむら あきお

長谷工リフォーム
技術推進部門設計部 部長

おうちデトックス代表整理収納アドバイザー  大橋 わか
新築からリフォーム、また、戸建からマンションまで住宅のあらゆるご希望に対応してきた住まいのスペシャリスト。
営業部門を経て、現在は個人宅のみならず店舗の設計も手掛ける。
休日はテニス、模型製作、猫とたわむれることが楽しみ。