

地震のニュースを
見ると不安に…
大きな揺れから身を守る
一番のポイントは?
大きな地震が定期的に起こると不安になるもの…いざというときのために、自宅の中で身を守る対策をしておきたいけれど、何が一番のポイントになりますか?



長谷工コミュニティ
素敵生活部門 統括部長
いつどこで大きな地震が起こってもおかしくないのが今の日本。いざというときは、まず「命を守る」ことが一番の優先事項です。もちろん地震の規模によりますが、基本的に1981年6月1日施行の新耐震基準で建てられたマンションであれば、倒壊の危険性は低いでしょう。築10年であれば2000年6月1日施行のいわゆる“2000年基準”の建物となり、さらに耐震性が強化されています。となると、問題は住戸内の備え。
ポイントは3つで、
①ケガ ②避難路の妨げ ③火災 の回避です。正しい理解と備えで、「生きるためにどうするか」を考えていきましょう。
大きな地震に備えることで、
自分も家族も守ることができる!
「命を守る」ことを最優先とし、まずは自宅の中で避けるべきリスクを知っておきましょう。
❶ケガ
特に食器棚の転倒や窓ガラス破損による負傷、寝ている所に本棚などの大型家具やテレビといった家電が倒れてくることでのケガが避けるべきポイントです。大量の出血や頭部への大きな衝撃は命の危険にもつながりかねません。



❷避難路の妨げ
本棚や大型家具が倒れ込み、部屋のドアが開かなくなってしまう、廊下がふさがれてしまうといったことが起こると外に出られなくなり、火災発生などが起こると深刻な事態に陥ります。

❸火災
電気ストーブなどが転倒して燃えやすいものに接触したり、逆にストーブに家具が倒れ込んだりすると火災につながります。また、家具が転倒した際にアイロンやドライヤーのスイッチが入ってしまい、大地震発生直後の停電を経て、電気が復旧したときに火災が起こる「通電火災」も要注意です。



まずは住戸内の家具を適切に配置しましょう。主なチェックポイントは以下です。








家具・家電の転倒を防ぐための対策グッズは、さまざまな種類があります。(一例)


●こちらの対策グッズも併せて備えたい
①ガラス飛散防止フィルム
万一、窓ガラスが割れても飛散を防ぎます。食器棚のガラス扉に貼るのも有効です。
②扉開き防止ストッパー
食器棚などの扉が開いて中身が飛び出すことを防ぎます。


「安全スペース」を決める
寝室の一角や廊下など、ものが倒れてこない「安全スペース」を退避場として決めておきましょう。ガラス飛散時のケガ防止を考え、安全スペースの近くに厚手の手袋や底の厚い履き物も置いておくと安心です。


★緊急地震速報が鳴ったら、たとえば、上の図にあるような「安全スペース」に逃げるように家族で共有します。
★不要なものが少ない、スッキリした住戸内もポイントです。
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積極的に活用しましょう
たとえば東京都内の各自治体では、家具転倒防止金具の購入費用を補助したり、現物を支給したりする支援制度があります。東京都に限らず、支援策のある自治体は全国的に多数ありますので、ぜひお住まいの自治体のホームページなどで確認し、利用しましょう。


情報を整理する
災害への備えや避難方法は多くのことを考える必要があり、情報整理や優先順位付けが難しくなりがち。項目ごとにチェックリストを作成すると便利です。大きく分類すると次のようになります。
A.発生時・発生後の時系列で整理する
●発生時の対策
家具・家電の転倒を防止する、ガラスの飛散を防止する、家の中の「退避場」を決めておく など
●発生後の対策
水や食料を1週間程度備えておく(ローリングストックが便利)、簡易トイレを用意※しておく、携帯充電や電力確保のための備品を用意しておく など
※長谷工では大地震発生時、トイレの水は点検で問題がないと分かるまで流さないよう周知します。確認ができるまでトイレが使えない場合もあるので各戸でも簡易トイレの準備は大切です。
★マンション高層階にお住まいの方は階段で避難する場合には、順番に避難し、階段に人が集中しないように注意しましょう。
B.公助・共助・自助に分けて整理する
●公助=国・県・市区町村など自治体の支援
指定避難所の場所や道のり、家族全員が問題なく使えるかどうか※の確認。
※高齢者や小さなお子さん、ペットへの対応など。
●共助=マンションや町会の支援
マンションの防災倉庫の場所と備蓄備品や非常用トイレ、非常用発電の備えの確認 など。
★マンションや町会の防災訓練に参加すると備蓄状況などが把握しやすく、さらに助け合う近隣住戸の方とも知り合えるのでおすすめです。
★マンションでは、火災報知機や消火設備の定期点検日があるので、必ずチェックしてもらいましょう。

●自助=自分でできることは何か
住戸内での危険回避や食料・水・電力の確保 など。

「わが家ルール」を決めて
おきましょう 大きな地震は、いつ・どこにいるときに起こるか分かりません。大事な命を守るために、日頃から家族といざというときの動きを確認し合っておきましょう。たとえば、リビングにいるときはここ、自室にいるときはここ、寝ているときはここ、と家の中の退避場を決めておくのもそのひとつ。小さなお子さんがいるご家庭も「おうちが揺れたら、ここに行くんだよ」と教えておくとよいですね。外出時に地震が起きた場合に備えては、自治体の避難場所や災害用伝言ダイヤルを利用した連絡方法など、家族のルールをすり合わせておきましょう。


長谷工コミュニティ
素敵生活部門 統括部長

趣味は船釣りとご縁で一緒になった保護猫との生活。猫のはなちゃん(4才・女の子)は日々の疲れを吹き飛ばしてくれる重要な役割を担ってくれています。