住まいのSOS

去年の酷暑に毎日稼働したエアコン、気になるニオイの正体は…⁉

更新日 2025年04月30日

SOS!だれか、この悩みを解決して!

去年の酷暑を乗り切るためにフル稼働していたエアコン。最近、電源を入れたら変なニオイがする…このまま放置すると大変なことになるのでは?と不安です。

目次

住まいスターさん、教えてください!!

昨年フル稼働のエアコン…カビ対策で快適な夏を迎えよう

最近、エアコン内部の汚れに関する情報が増え、見えない部分の汚れを意識する人が多くなりました。近年の夏は熱中症アラートが続き、毎日エアコンを使うため汚れが蓄積しやすくなります。吹き出し口に付いている黒い汚れはカビです。冷房運転時に結露水が発生し、カビが繁殖。そのまま使い続けると、カビの胞子が部屋中に広がり、健康に悪影響を及ぼします。汚れを蓄積しないためには、日頃からの適切なお手入れが重要で、自分でできる掃除とプロに頼むメンテナンスを区別しましょう。カビを発生させない工夫をしながら、快適にエアコンを使うポイントをお伝えします。(住まいスター:長谷工コミュニティ 立石治之)

立石 治之

お悩みの解決方法はコチラ!

夏が来る前に、エアコンをメンテナンス!

快適な室内環境を保つために、見えない部分のお手入れを。今のうちにお掃除と点検をして、カビや汚れをしっかり取り除きましょう。

Point 1

まずは試運転

まだ冷房運転しなくても済む4月ぐらいの時期に、フィルターのお掃除が済んだ状態で一度試運転をして以下のポイントをチェックしましょう。
※気温が高くない日に試運転する場合、設定温度を低めにして試しましょう。
●問題なく冷風が出るか
●運転音は問題がないか
●変なニオイがしないか
●室内機から水漏れしないか

こんなサインが出たらエアコンクリーニングが必要!
●吹き出し口や送風ファンにカビのような黒っぽい汚れが見える
●エアコンの効きが悪い
●変なニオイがする
●エアコンをつけると鼻や目がかゆくなる

Point 2

プロの業者にクリーニングを依頼

吹き出し口にカビが出ている場合は、内部にも一定以上のカビが発生している可能性があります。吹き出し口は自分でも清掃できますが、内部は難しいのでプロの業者にクリーニングを依頼しましょう。

☆エアコン、実はここがカビやすい!
●風の吹き出し口 → 自分で拭き取れる
※無理に拭き取ろうとしないこと。ルーバーが破損しないよう注意すること。プロの業者に頼む際は、併せておまかせしましょう。

●ドレンパン → プロの業者にクリーニングしてもらう
●送風ファン → プロの業者にクリーニングしてもらう
※熱交換器(アルミフィン)はほこりがたまりやすい場所ですが、自分では掃除できないので、必ずプロの業者にお願いしましょう。

エアコンクリーニングをプロの業者に依頼する手順

1. 依頼の準備
・クリーニングするエアコンの台数を決める
・どんなところに設置してあるかの確認
※たとえば、ピアノなどがエアコンのすぐ下にある場合は、少し動かして作業する必要があるので、当日の動きに必要な情報を上手に伝えましょう。
・エアコンの型番をメモする
※製造から時間がたっている(10 年以上など)エアコンは依頼できないことがあります。
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2. 依頼(Webや電話)
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3. 料金や条件の確認、日程調整 → 予約の成立
・1台60~90分、1台1万円前後が目安
※お掃除機能付きエアコンの場合は、時間も費用もほぼ倍を見込みましょう。
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4. クリーニング当日
・養生から作業スペース確保、動作確認まで全ておまかせ!
※エアコン本体から取り外した部品の洗浄はお客さまにご相談し、適切な場所で行ないます。また、お掃除に必要な電気(電源)や水はお客さまにお借りします。
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5. 作業完了確認、動作確認、お支払い
※クリーニング後、本格的な冷房シーズンまで間がある場合は月に 1 ~ 2 回程度、試運転をしておきましょう。

相場より極端に安い場合はご注意を!

エアコンクリーニングの作業には人件費や専用洗浄剤、高圧洗浄機などの必要な経費がかかります。相場よりも安価なプロの業者は1日で多くの数をこなすため1件にかける作業時間が短く、丁寧さやアフターフォローに欠けることがあります。信頼できる業者を選ぶには、お住まいのマンションの管理会社に相談してみましょう。

Point 3

日頃の使い方を工夫する

お掃除できれいになったら、その効果を保つ使い方を心がけましょう。具体的には以下です。
●週に1~2回、フィルターを掃除する
●冷房使用時の設定は室温28℃、温度60%を目安にする
※1℃設定が変わると10%ほど電力消費が変わるといわれ、エアコン動作の負荷も変わってきます。
●冷房運転を停止する際、30分ほど送風運転をしてカビを防ぐ
※自動でその運転を行なう機種もあります。
●室外機の上や周辺に障害物を置かず、草や汚れが入らないようにする
●冷房効率を上げ、エアコンの負荷を軽減するため、すだれや緑のカーテン、遮光カーテンなどを利用する
●扇風機を利用するなどして冷房効率を上げる
●冷たい空気は下にたまりやすいので、水平か上向きに扇風機やサーキュレーターを回す

Option

可能なら室外機のクリーニングも依頼しましょう

プロの業者によるクリーニングは室内機だけでなく室外機も依頼するとよいでしょう。室外機をきれいにすると熱交換率がアップし、エアコンへの負荷が減り節電にもつながります。室外機のクリーニングは室内機の半分程度の時間とコストが目安です。ただし、吊るされている室外機や作業スペースがない場所の清掃は難しいため、依頼時に業者の方と相談しましょう。

Option

自分でお手入れするときの注意点

普段のお手入れは、週 1 ~ 2 回のフィルター清掃を中心に、取扱説明書を参照しながら行ないます。市販の洗浄剤や消臭剤の使用は、取扱説明書に従いましょう。製品に合わないものを使うと、以下のようなデメリットが生じることがあります。
●部品やモーターなどを傷め、破損や劣化につながる可能性がある
●排水経路が詰まり故障や水漏れの原因になる可能性がある
●一般のスプレーでは、噴射圧力的に奥まで届きにくい
●洗剤などがこびり付き、かえってニオイやカビの原因になる可能性がある

Option

クリーニングの時期を選べば節約に

プロの業者によるエアコンクリーニングは年々需要が高まっています。特に 5 ~ 6 月が一年の中でも依頼のピークです。これに先駆けて 4 月あたりからキャンペーンを実施する業者も多く、リーズナブルにお掃除したい場合は要チェック。また、2 月は閑散期で待ち時間が少ないため、この時期にクリーニングするのもおすすめです。最近では冷房がひと段落した秋 ~ 冬口にクリーニングされる方も見られます。いずれの時期にクリーニングをする場合も、4 月ごろ忘れずに試運転をしておくことがポイントです。

いかがですか?エアコン内部は分解しないと見えませんが、汚れると負荷が大きくなり、そのまま使い続けると故障の原因に… 1 ~ 2 年に一度は業者によるエアコンクリーニングを行ない、重くなった負荷を元の状態にリセットしましょう。動作がよくなり、カビやほこりがなくなることで健康にもよいです。また、熱交換率が上がるので、節電効果も期待できますよ。
長谷工コミュニティでは、毎年お得なお掃除キャンペーンを実施中!本格的な暑さが訪れる前に、エアコンと空気をきれいにして快適空間を手に入れてみませんか。

エアコンに関する豆知識

4月10日はエアコン試運転の日

暑くなってからエアコンが故障すると大変です。そこで、エアコンメーカーの業界団体である一般社団法人日本冷凍空調工業会は 4 月 10 日を「エアコン試運転の日」に制定し、夏前にエアコンを試運転して不具合がないか確認するよう呼びかけています。本格的な暑さが来る前に、ぜひエアコンを試運転してみてください。

立石 治之

住まいスター

立石 治之

長谷工コミュニティ
素敵生活営業部

素敵生活ひとすじ十数年。数多くのお客さまと接し、その時々のご相談に対応した自負はあります。 春と秋は休みを利用して車中泊でのお出かけが定番。行く先々で名所を訪ねたり、食を堪能したり楽しんでいます。

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