正しいそうめんのゆで方とは?失敗しないコツ
美味しく仕上がるそうめんのゆで方について動画でご紹介します。
正しいそうめんのゆで方とは?失敗しないコツ
「うちのご飯は世界イチ」の番外編、お料理の基本をご紹介するミニレッスンへようこそ。
第52回は、伸びずに美味しく仕上がる「そうめんのゆで方」について動画でご紹介します。
ああ、夏は毎日暑いなあ。
こんなときは、やっぱりそうめん!だけど…。
おっ、どうしたんだい?
フラッキー!僕がそうめんをゆでると、くっついて束になったり、口当たりがぬめぬめしたり、いつも失敗しちゃうんだよ。
ツルっとしたのどごしに仕上げたいのに…。
それは、ゆで方が間違っているのかもしれないな!
よーし、今日はそうめんの正しいゆで方のコツを教えてやるぜ!
美味しいそうめんのゆで方
夏の定番メニューといえば、そうめん。すぐ作れて、暑い日でも食べやすいので重宝しますよね。でも、ゆでたらそうめん同士がくっついたり、ぬめりが気になったりと、失敗に悩んでいる方もいるのではないでしょうか?そこで今回は、簡単なようで意外とコツのあるそうめんのゆで方をご紹介します。正しいゆで方を覚えて、なめらかでコシのあるそうめんに仕上げましょう!
●「そうめんのゆで方」に関するよくある質問はこちら
材料(1人分)
- そうめん
- 2束(50g×2)
- 水
- 1L
手順
- 大きめの鍋に水を入れ、火にかけて沸騰させます。
-
沸騰したお湯の中に、束を解いたそうめんを散らすように入れます。
※写真は、撮影用に2束よりも多めにそうめんを入れています。
- そうめん同士がくっつかないように、素早く菜箸などでかき混ぜます。
- お湯が吹きこぼれないように火加減を調節しながら、商品に記載されたゆで時間(約1分半〜2分)の通りにゆでます。
吹きこぼれそうになったとき、差し水をするのは避けよう!お湯の温度が下がってしまい、そうめんに火が十分に通らなくなったり、そうめんのうまみが流れ出たりする可能性があるからな。
吹きこぼれそうなときは、必ず火加減を調節するんだぞ!
- 火を止めて麺をざるに上げ、流水でよくもみ洗いしてぬめりを取ります。
-
しっかり水気を切って、皿に盛ってできあがりです。
そうめんを盛るときは、一口大に丸めて並べると食べやすくなります。
梅干し・酢を入れてゆでると美味しくなる!?
そうめんを美味しくゆでる裏技として、梅干しを入れる方法があります。梅に含まれるクエン酸の力によって、そうめんのでんぷんが溶け出しにくくなり、コシが出るといわれています。
方法は簡単。そうめんをゆでるときに、約1Lの水に対して梅干しを1個、沸騰する直前に入れるだけ。梅干しがないときは、水の量に対して1%ほどの酢(1Lの場合は10ml)を加えるとよいでしょう。なお、ゆでた際に使用した梅干しは、食べている途中にほぐしてめんつゆに混ぜるとさっぱりとした味に変わるのでおすすめです。
意外と知らない「そうめん」と「ひやむぎ」の違い
夏といえば“そうめん”ですが、同時によく挙げられるのが“ひやむぎ”。この2つにはどのような違いがあるのかご存じですか?
正解は、「麺の太さ」。JAS(日本農林規格)では、機械で製造された乾麺を次のように区別しています。
- そうめん…直径1.3mm未満
- ひやむぎ…直径1.3mm以上~1.7mm未満
実は、そうめんとひやむぎは、もともと製法が異なるものでした。しかし、機械で麺を作る現代では、製法だけで区別するのが難しくなったため、麺の太さでそれぞれを区別するようになったのです。なお、機械生産ではない手延べ麺の場合は、1本1本の太さにバラつきが出やすいので、1.7mm未満ならどちらの呼び方でもよいことになっているそうです。
そうめんを使った簡単アレンジレシピ
夏の終わりに余りがちなそうめんを飽きずに最後まで美味しく食べられる、簡単アレンジレシピをご紹介します。めんつゆに飽きてしまったときにもおすすめですよ。
ツナとトマトのそうめん
冷製パスタ風のおしゃれなアレンジレシピです。カットしたトマトにツナ、塩、こしょう、オリーブオイルを混ぜてタレを作ります。水気を切ったそうめんを皿に盛り付け、タレをかけます。最後にレモンを絞って完成です。また、そうめんを軽く氷水に浸け、冷やしてから皿に盛るとより美味しくなります。
にゅうめん
夜食や軽食におすすめの、温かいそうめんです。
だし汁を醤油・酒で調味し加熱したつゆに、ねぎ・ゆで鶏・きのこ・卵など、お好みの具材を加えて煮立てます。そこに、少しかためにゆでて水洗いしたそうめんを加えたらできあがりです。
そうめんチャンプルー
ゆでたそうめんを具材と一緒に炒めた、おかずになるメニュー。
そうめんは少しかためにゆでて、冷水で洗って水気を切っておきます。フライパンでごま油を熱し、一口大に切った豚肉と、千切りにしたにんじん、ピーマン、にらなどの野菜を炒めます。火が通ったらそうめんとめんつゆを加えて、よく混ぜてください。皿に盛って、かつお節や白ごまをまぶしたらできあがりです。
鶏南蛮風つけそうめん
鶏肉のうまみとねぎの香ばしさが食欲をそそるアレンジメニュー。
ぶつ切りにした一口大の長ねぎと一口大に切った鶏肉を炒め、水・めんつゆ・料理酒を入れ中火でひと煮立ちさせます。アクを取り除き、火を止めます。ゆでたそうめんとつゆを別々のお皿に盛り付けて完成です。お好みで柚子こしょうを添えるのもおすすめですよ。
添えるだけ!薬味&具材バリエーション
シンプルなそうめんは、薬味や食材で多彩にアレンジできるところも魅力。メニューにそうめんが続きがちなときは、次のような組み合わせを試してみましょう!
- コクを出す…ごまだれ、ごま油、天かす、味噌など
- さっぱり感をアップ…大葉、大根おろし、刻みねぎ、梅干し、みょうがなど
- ねばねば食感を楽しむ…オクラ、なめこ、山芋、納豆など
- ピリッとアクセント…キムチ、豆板醤、わさび、柚子こしょう、針生姜など
「そうめんのゆで方」に関するよくある質問
ここではそうめんのゆで方についてよくある質問をご紹介します。ぜひ調理する際の参考にしてみてください。
そうめんは何分ゆでる?
それぞれの商品に表示されている時間通りにゆでます。約1分半〜2分が一般的ですが、なかにはそれ以上ゆでるものもあるので、しっかり確認しましょう。
1人前のそうめんは何束?
1束が50gの場合、2束(100g)が1人前の目安です。
※1束の量は商品ごとに異なるので確認しましょう。
そうめんをゆでる際の適切なお湯の量は?
1人前(100g)あたり、1Lが目安です。お湯が少な過ぎると、麺がベタついたり、くっつきやすくなったりするので注意しましょう。
ゆでたそうめんの保存方法は?
冷凍保存すると約1か月間、保存可能です。冷凍する際は、1食分ずつに分けて、ファスナー付きの保存袋に入れるのがおすすめです。
たっぷりのお湯で、差し水せずに時間を守って…。
よし、くっつかずにゆでられた!
洗ってぬめりも取ったからツルツルだ♪
やっぱりそうめんはこうでなくっちゃな!
ちなみに一口大に盛るのが難しいときは、
フォークを使って巻くと便利だぜ!
うわ~、涼しげで美味しそう!薬味もいろいろあって迷っちゃうな。
今年の夏はパパが作るそうめんが大活躍の予感♪
コウちゃんは、ごまだれ~♪
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監修
森崎 繭香
お菓子・料理研究家/フードコーディネーター
【HP】 http://www.mayucafe.com/
料理教室講師、パティシエを経て、フレンチ、イタリアンの厨房で経験を積み、独立。
書籍、雑誌やWEBへのレシピ提供、テレビ・ラジオ出演など幅広く活動中。カフェやレストランでの経験を軸に、身近な材料を使った自宅でも作りやすいレシピを心がけている。
「野菜たっぷりマリネ、ピクルス、ナムル」(河出書房新社)、「いつものスープでアレンジレシピ60」「小麦粉なしでつくる たっぷりクリームの魅惑のおやつ」(ともに日東書院本社)、「型がなくても作れるデコレーションケーキ」(グラフィック社)など著書多数。