はがれない!ピーマンの肉詰めの作り方
焼いてもはがれにくい、ピーマンの肉詰めの作り方のコツをご紹介します。
はがれない!ピーマンの肉詰めの作り方
「うちのご飯は世界イチ」の番外編、お料理の基本をご紹介するミニレッスンへようこそ。
第107回は、「はがれない!ピーマンの肉詰めの作り方」です。調理しているうちに、肉だねがはがれてしまいやすいピーマンの肉詰め。失敗せずに上手に作る方法をご紹介します。
夕飯に作ったピーマンの肉詰め、肉だねとピーマンがバラバラになっちゃった…
途中まで上手に作れていたのに~!
おにくとぴーまん、ばらばら~
だけど、味は美味しかったよ!
でも、明日のお弁当には入れられないな…
はがれないピーマンの肉詰めを作るにはコツがいるんだ!俺が教えてやるから、そう落ち込むな!
うう…フラッキーありがとう!さっそく教えて〜!
ピーマンの肉詰めの作り方
お弁当のおかずとしても人気のピーマンの肉詰め。しかし、焼いているうちに肉だねがピーマンからはがれてしまった…という経験がある方もいるのではないでしょうか?
そこで今回は、肉だねがはがれない、ピーマンの肉詰めの作り方についてご紹介します。
材料(2人分)
- ピーマン
- 3個
- 薄力粉
- 大さじ1
- 合いびき肉
- 150g
- 玉ねぎ
- 1/4個
- パン粉
- 大さじ2
- 牛乳
- 大さじ1
- 塩
- 小さじ1/4
- こしょう
- 少々
- サラダ油
- 小さじ1/2
<ソース>
- ケチャップ
- 大さじ1
- 中濃ソース
- 大さじ1
- 醤油
- 小さじ1
- 水
- 大さじ1
手順
- ピーマンは、洗ってから縦半分に切ります。次に、ヘタを落とさずに種とワタを取り除きます。
- バットにピーマンを並べて、茶こしで薄力粉をふっておきます。
- 玉ねぎをみじん切りにします。
- ボウルに、合いびき肉、みじん切りにした玉ねぎ、パン粉、牛乳、塩、こしょうを加えて、しっかりと練り混ぜます。
- ピーマンに、肉だねをすき間なく詰めます。詰めたときにこんもりするくらいに詰めましょう。
- 肉だねをピーマンに詰め終わったら、バットに残った薄力粉を表面にまぶします。
肉だねをはがれないようにする方法は?
肉だね部分がはがれる理由のひとつは、加熱によって肉が縮むこと。肉が縮むことでピーマンとの間に隙間ができ、はがれやすくなってしまうんだ!だから仕込みの段階で、肉が縮んでもはがれないように工夫をしておくといいぞ!
まずやってほしいのは、ピーマンに小麦粉や片栗粉などの粉をふっておくこと。この粉に水分と熱が加わると、肉とピーマンをくっつける“のり”のような働きをしてくれるぞ! また、肉だねを詰めるときにも工夫が必要だ。肉が多少縮んでもすき間ができないように、ピーマンの隅々まで肉だねを詰め込むんだ!ピーマンのヘタを落とさずに使うことで、肉がピーマンに収まりやすくなるぞ。そして、山のようにこんもりと詰めるのがポイントだ。これでよりはがれにくくなるぞ!
- フライパンにサラダ油を入れて、中火で熱します。フライパンが温まったら、肉の面を下にして、1分程度焼きましょう。
- 肉詰めを裏返したらフライパンに蓋をして、弱火で5分程度蒸し焼きにします。
- フライパンの蓋を取ったら、肉詰めに竹串を刺して、焼き加減を確認します。透明な肉汁が出たら、火が通っています。
- ケチャップ、中濃ソース、醤油、水を加えて煮詰めます。
- ソースがとろりとするまで煮詰めたら完成です。
しいたけの肉詰めをはがれないようにするには?
ピーマンの肉詰めと同じく、肉だねを詰めて作るしいたけの肉詰め。しいたけの場合も、肉だねがはがれる原因はピーマンの肉詰めと同じ!ですので、「しいたけに粉をふっておく」「肉だねを隙間なく詰め込む」といった工夫をすることで、はがれにくく、きれいなしいたけの肉詰めに仕上げることができますよ。ぜひお試しください。
ピーマンの肉詰めにぴったり!たれのアレンジレシピ
同じピーマンの肉詰めでも、かけるたれに変化を加えることでバリエーションが広がります。いつもの味に飽きたときは、簡単に作れるたれでアレンジしてみてください!
照り焼き風
甘辛い照り焼き風のたれは、ピーマンとの相性抜群。まず、醤油、酒、みりん、砂糖を合わせます。肉詰めを蒸し焼きにした後、たれを加えて、煮詰めれば完成です。お好みで白ごまや糸唐辛子などをのせるのもおすすめですよ。
からし醤油味
さっぱりとした和風の味わいになる、からし醤油味のたれ。肉詰めを蒸し焼きにして、食べる際に醤油とからしを添えたら完成です。爽やかな辛さが病みつきになりますよ。
時短に!焼き肉のたれ
時間のないときは、市販の焼き肉のたれをかけるだけでも美味しくいただけます。ピーマンが苦手なお子さまにもおすすめです。
フラッキーが教えてくれた通り作ったら、はがれずにきれいにできた!
見た目はもちろんだけど、味もとっても美味しいよ!
案外、コツを覚えれば簡単だろ?ちょっとひと手間かけるだけで、ちゃんときれいに作れるんだぜ!
ありがとう、フラッキー!次は、しいたけやなすの肉詰めも作ってみようかな~!
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監修
森崎 繭香
お菓子・料理研究家/フードコーディネーター
【HP】 http://www.mayucafe.com/
料理教室講師、パティシエを経て、フレンチ、イタリアンの厨房で経験を積み、独立。
書籍、雑誌やWEBへのレシピ提供、テレビ・ラジオ出演など幅広く活動中。カフェやレストランでの経験を軸に、身近な材料を使った自宅でも作りやすいレシピを心がけている。
「野菜たっぷりマリネ、ピクルス、ナムル」(河出書房新社)、「いつものスープでアレンジレシピ60」「小麦粉なしでつくる たっぷりクリームの魅惑のおやつ」(ともに日東書院本社)、「型がなくても作れるデコレーションケーキ」(グラフィック社)など著書多数。