美味しいハンバーグの作り方

「うちのご飯は世界イチ」の番外編、お料理の基本をご紹介するミニレッスンへようこそ。第112回は、「美味しいハンバーグの作り方」です。家族みんなから人気のハンバーグを美味しく仕上げるコツをご紹介します。

先週お店で食べたハンバーグ、美味しかったな~。肉汁が口いっぱいに広がって…

おいしかった~!

あんな美味しいハンバーグが家で作れたら最高なのにな~
家でも美味しいハンバーグは簡単に作れるぜ!
ポイントを押さえれば、プロ顔負けのハンバーグだって夢じゃないぞ!


ええ~?僕でも作れるかな~?
大丈夫、俺に任せろ!ジューシーで美味しいハンバーグの作り方を教えてやるぜ!

目次

美味しいハンバーグの作り方
子どもから大人まで、幅広い世代に人気のハンバーグ。ふっくらジューシーな食感が魅力ですが、プロのように上手に作るのはなかなか難しいですよね。「ひび割れてしまった」「パサパサになってしまった」という経験がある方もいるのではないでしょうか?でも、実はコツを押さえるだけで、美味しいハンバーグを簡単に作ることができるのです!今回は、美味しいハンバーグの作り方を詳しくご紹介します。
材料(2人分)
<ハンバーグ>
- 合びき肉
- 250g
- 玉ねぎ
- 1/2個
- パン粉
- 1/2カップ
- 牛乳
- 大さじ3
- 卵
- 1個
- 塩
- 小さじ1/2
- こしょう
- 少々
- ナツメグ
- 少々
- サラダ油
- 大さじ1
<ソース>
- ケチャップ
- 大さじ3
- 赤ワイン
- 大さじ2
- 中濃ソース
- 大さじ1
- バター
- 10g
手順

ボウルに合いびき肉、炒めた玉ねぎ、パン粉、牛乳、卵、塩、こしょう、ナツメグを入れて、手でぎゅっぎゅっとつかむようにして混ぜます。
材料はより冷たい状態で!
肉だねをこねる際に、体温や室温で肉だねが温まると肉から油が溶け出て、パサっとした仕上がりになるおそれがあるぞ。できるだけ、食材は使う直前に冷蔵庫から出すようにしよう!また、夏場は氷水や保冷剤で手を冷やしてからこねるのもおすすめだぜ!

全体が混ざったら、指先でぐるぐると練り混ぜます。
ひび割れしないためのポイントは”粘り”と塩!
ハンバーグを焼いたときに、ひび割れを起こすことがあるよな。あれは、ハンバーグの肉だねがよく混ざっていないことが原因なんだ!肉だねの材料をボウルに入れたら、しっかりとこねて、粘り気を出すことが重要だぜ。肉だねを粘りが出るくらいこねると、材料がよくまとまってひび割れしづらくなるんだ!そして、忘れちゃいけないのが塩!塩は肉のタンパク質を分解して、粘りを出す効果があるぞ。

肉だねを2等分にします。肉だねを右手と左手でキャッチボールするように20回程度投げて、中の空気を抜いてください。
空気を抜くのは何のため?
肉だねの空気を抜くのは、焼いたときに崩れるのを防ぐためなんだ!肉だねに空気が入った状態で焼くと、加熱によって空気が膨張して、肉だねの中に空洞ができたり形が崩れてしまったりするんだ。ハンバーグが崩れると、見た目が悪くなるだけでなく、肉汁があふれ出て美味しさが半減する原因になるぜ。空気を抜くことは、仕上がりのよさと美味しさ、両方にかかわると覚えておこう!

手のひらにサラダ油(分量外)を塗り、肉だねを1.5cm程度の厚さの楕円形に成型します。形を整えたら、中央を軽く押さえてへこませましょう。
中央をへこませるのは何のため?
焼く前に肉だねの中央をへこませるのは、生焼きを防いで、美味しく焼きあげるのに欠かせない工程なんだ!
肉は焼くと内側に向かって収縮するから、そのまま焼くと肉だねの中央が盛り上がってしまう。すると、厚みが変わって均一に火が通らなくなってしまうんだ。でも事前にへこませておけば、中央だけ厚くなるのを防いで、火の通りを均一にすることができるんだぜ!

フライパンにサラダ油(大さじ1/2)を入れて、中火で熱します。肉だねをそっと入れて、焼き色が付くまで約3分焼きます。

ハンバーグを裏返したらフライパンに蓋をして、弱火で10分程度蒸し焼きにします。

ハンバーグに竹串を刺して、透明な肉汁が出れば焼きあがりです。焼きあがったハンバーグを皿に移します。

ハンバーグを焼いた後のフライパンでソースを作ります。余分な油をキッチンペーパーで拭いて、バター以外の材料を全て入れ、軽く煮詰めます。火を止めてからバターを加えて、全体を混ぜたら完成です。

皿に盛ったハンバーグにソースをかけたら、できあがり!

プラスαでさらに美味しく!
ご紹介した基本の作り方に“ある材料”をプラスすることで、より「ふんわり」「ジューシー」な仕上がりにすることができます!お好みに合わせて、ぜひお試しください。
マヨネーズを入れてふんわり!
肉だねにマヨネーズを少量入れると、よりふんわりした仕上がりになります。これは、マヨネーズに含まれる油の粒子の効果で、肉だねのタンパク質の結合が緩やかになるためです。
パン粉の代わりにお麩を使ってジューシーに!
パン粉の代わりにお麩を使うと、ジューシーに仕上がります。お麩はパン粉に比べて吸水能力が高く、肉汁を閉じ込めやすくするからです。お麩は先に水に浸して戻してから、1cm角にちぎって使いましょう。
ハンバーグの人気アレンジレシピ
手軽にできる、ハンバーグのアレンジレシピをご紹介します。
チーズ入りハンバーグ

とろりとしたチーズが入ったハンバーグ。まず基本の手順通りに肉だねを作ります。成形する際に、折りたたんだスライスチーズを、肉だねの中心に入れ込みましょう。その後、基本の手順と同じように焼き上げれば完成です。簡単にできるアレンジなので、ぜひお試しください!
おろしポン酢ハンバーグ

大根おろしとポン酢を添えるだけで、和風ハンバーグにアレンジできますよ。
基本の手順通りにハンバーグを作ったら、大葉と水気をしぼった大根おろしをのせます。最後にポン酢をかければ完成です。
ハンバーググラタン

ハンバーグとグラタンを合わせた、ボリューム満点のメニュー!基本のハンバーグを作って耐熱皿に入れ、ホワイトソースを加えます。お好みでプチトマトやゆでたブロッコリーなどの野菜を加えて、表面全体にとろけるチーズをのせましょう。オーブントースターで焼き色が付くまで加熱したら完成です。

パパ!このハンバーグ、ジューシーで本当に美味しい!

おいし~!じゅ〜し〜!

この間食べたお店のハンバーグと同じくらい美味しくできたな~♪

ありがとう、フラッキー!なんだか料理の自信が湧いてきたよ~

今後ハンバーグは、パパが担当で決まりね!