弱火って何度?火加減の正しい調整方法
強火・中火・弱火・とろ火など、料理の基本となる火加減の調整方法を動画でご紹介します。
弱火・中火・強火って何度?火加減の正しい調整方法とは
「うちのご飯は世界イチ」の番外編、お料理の基本をご紹介するミニレッスンへようこそ。
第2回は、調理の基本ともいえる「火加減の調整方法」です。今まで何となく火加減を調整していた方も、もう一度確認しておきましょう。
マサキさん、こんにちは!
あら?なんだか困り顔ですね
はい…
実は、来週の結婚記念日は僕が手料理を作ろうと思いまして
ここは豪華にステーキを焼こう!と決めたのですが…
まあ、素敵!
でも、レシピの火加減がよく分からないんです
「まず強火で軽くあぶり、次は弱火で中へ火を通して…」
と書いてあるけれど、それぞれどのくらいの火力なのか、
IHなら何ワットなのか…
なるほど、ステーキは焼き方が大切ですものね
お料理を美味しく仕上げるために、
改めて火加減についておさらいしましょう!
弱火・中火・強火、火加減の調整方法とは?
「弱火」や「強火」という指示はレシピでよく見かけますが、それらは具体的にどのくらいの火力を指すのでしょうか?IH調理器の場合の温度調整についてもお伝えします。
強火とは
- 強火は、鍋全体に火があたる程度の火加減鍋全体に火があたる程度の火加減を指します。
IH調理器の温度設定では約200~230度、消費電力では約1,450~2,000w相当です。
シャキッと仕上げたい野菜炒めや、煮汁を煮立てるときのほか、コンロでお湯を沸かすときは強火にして蓋をすると早く沸騰します。強火だからといって、いつも火力を全開にするのではなく、鍋の大きさに合わせて火加減を調節しましょう。
中火とは
- 中火は、鍋の底に火の先が少し触れる程度の火加減を指します。
IH調理器の温度設定では約160~180度、消費電力では約500~1,000w相当です。
さっと煮てふっくら仕上げたい煮魚や、麺類をゆでるとき、フライパンを熱するときなどに使用します。レシピ内に火加減の指定がないときは中火にしましょう。
弱火とは
- 弱火は、鍋の底に火があたらない程度の火加減を指します。
IH調理器の温度設定では約150度前後、消費電力では約235~370w相当です。
カレーや肉じゃがなどコトコト煮込む料理のほか、ハンバーグの中心に火を通すときなどに使用します。
とろ火と弱火の違い
とろ火は、弱火よりもさらに弱い最小の火加減を指します。
IH調理器の温度設定では約140度、消費電力では約120w相当です。
何分もかからず火が通る薄焼き卵や、煮豆など長時間じっくり火を通すとき、保温・温め直しのときなどに使用します。
強火って、火力をMAXにするということではないのですね!
そうなんです
強過ぎる火力はガス代や電気代が無駄になってしまうので
正しい火力で料理してくださいね
正しい火加減が分かれば、ステーキの焼き方もバッチリ!
これで記念日ディナーを成功させるぞ~!
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監修
森崎 繭香
お菓子・料理研究家/フードコーディネーター
【HP】 http://www.mayucafe.com/
料理教室講師、パティシエを経て、フレンチ、イタリアンの厨房で経験を積み、独立。
書籍、雑誌やWEBへのレシピ提供、テレビ・ラジオ出演など幅広く活動中。カフェやレストランでの経験を軸に、身近な材料を使った自宅でも作りやすいレシピを心がけている。
「野菜たっぷりマリネ、ピクルス、ナムル」(河出書房新社)、「いつものスープでアレンジレシピ60」「小麦粉なしでつくる たっぷりクリームの魅惑のおやつ」(ともに日東書院本社)、「型がなくても作れるデコレーションケーキ」(グラフィック社)など著書多数。