錦糸卵の作り方
失敗しない錦糸卵の作り方を動画でご紹介します。
錦糸卵の作り方
「うちのご飯は世界イチ」の番外編、お料理の基本をご紹介するミニレッスンへようこそ。
第37回は「錦糸卵の作り方」です。薄くてきれいな錦糸卵の作り方をご紹介します。
マユ先生、お弁当の彩りをよくするために
おすすめのトッピングを教えてください!
何だかいつも、茶色っぽいお弁当になってしまって…
手軽に使えて、華やかなお弁当にできる具材はないでしょうか?
それなら、一度にたくさん作って、冷凍保存ができる
錦糸卵がおすすめですよ
錦糸卵って、薄焼き卵が破れちゃって
きれいに作れたことがないんです…
錦糸卵
薄焼き卵ができれば、後は切るだけの錦糸卵。巻いたりする必要がないので、料理初心者の方でも簡単に作ることができます。まずは基本の手順を覚えていきましょう。
手順
- 卵を割り入れます。
- 卵白を切るように溶きます。
- 酒・砂糖・片栗粉・塩を入れて混ぜます。
なぜ錦糸卵に片栗粉を入れるの?
ズバリ、「薄焼き卵が破れにくくなるから」。片栗粉の主成分はデンプン質。このデンプン質が卵の弾力性を増強し、焼いたときに破れるのを防いでくれるのです。片栗粉はしっかり溶かないとダマになるので、気を付けましょう。
- ザルでこします。
- フライパン全体に油をひいていきます。
- 中火で熱して、温まったら濡れぶきんの上にフライパンをのせて底を冷まし、温度を均一にします。
- 数秒経ったらフライパンをコンロに戻して、すぐに卵液を流し入れます。その後、フライパンを傾けて厚さが均等になるように広げます。
- 弱火と中火の間の火加減で1分ほど焼いていきます。
- 卵のふちがフライパンから離れてきたら、菜箸1本を卵の下に入れて引っかけるようにして、持ち上げて裏返します。
- 20秒ほど焼いて取り出し、3等分に切ります。
- 重ねて細切りにしたら完成です。
ほかの調理器具を使った作り方
錦糸卵は、フライパンを使わなくても作ることができます。フライパン以外の調理器具を使った錦糸卵の作り方をご紹介します。
電子レンジ
大きめの平たいお皿を使って、レンジで簡単に錦糸卵を作ることができます。
お皿にラップを敷き、卵液をのせてレンジで加熱。加熱時間は600wで1分を基準にして、様子を見ながら加熱時間を追加してください。
全体が固まったら、温かいうちにまな板にひっくり返し、ラップを剥がして卵を細切りにすればできあがり。
卵焼き器
長方形の卵焼き器を使えば、幅が均一できれいな仕上がりの錦糸卵を作ることができます。基本的な作り方はフライパンで作るときと同じですが、片面が焼けた卵を裏返す際にコツが必要です。菜箸で卵を持ち上げるときに、真ん中の位置まで菜箸が通ったら、そのまま真上に上げて卵を2つ折りにします。焼けていないもう片方の面を、卵焼き器に接するように返して卵を広げ、20秒ほど焼いたらできあがり。
レンジは手軽に作りたいときに、卵焼き器は錦糸卵の幅を均等にしたいときにぴったりの方法です。状況や用途に合わせて使い分けてくださいね。
錦糸卵を使った人気レシピ
見栄えがよく、いろいろな料理のトッピングに大活躍の錦糸卵。色鮮やかな錦糸卵を使って、おすすめの人気レシピを作ってみましょう。
ちらし寿司
ちらし寿司に錦糸卵がのっていると、とっても豪華に見えて嬉しいですよね。
錦糸卵を使ったケーキ寿司もおすすめです。
錦糸卵のせそうめん
ふんわりした錦糸卵は、そうめんとも相性グッド。夏場は食欲が落ちる季節なので、一緒にさまざまな具材をのせて彩りも楽しみましょう。
そぼろ弁当
きれいな錦糸卵は、そぼろ弁当にのせても美味しく見せてくれます。茶色に傾きがちな色合いに、錦糸卵で彩りを加えましょう。赤みが欲しい場合は、漬け物や紅しょうがを添えてもよいでしょう。
わぁ~!キレイな錦糸卵が作れちゃった!
錦糸卵の鮮やかな黄色がいい感じ
やっぱり彩りって大事ですね
錦糸卵の賞味期限ですが、冷蔵保存の場合は約2~3日、
冷凍保存の場合は約1~3ヵ月もつといわれています
冷凍保存の方法は、使いやすい分量に分けてラップに包み、
なるべく空気を抜いて、ファスナー付きの保存袋に入れます
いろいろな料理に活用してくださいね!
■関連記事
監修
森崎 繭香
お菓子・料理研究家/フードコーディネーター
【HP】 http://www.mayucafe.com/
料理教室講師、パティシエを経て、フレンチ、イタリアンの厨房で経験を積み、独立。
書籍、雑誌やWEBへのレシピ提供、テレビ・ラジオ出演など幅広く活動中。カフェやレストランでの経験を軸に、身近な材料を使った自宅でも作りやすいレシピを心がけている。
「野菜たっぷりマリネ、ピクルス、ナムル」(河出書房新社)、「いつものスープでアレンジレシピ60」「小麦粉なしでつくる たっぷりクリームの魅惑のおやつ」(ともに日東書院本社)、「型がなくても作れるデコレーションケーキ」(グラフィック社)など著書多数。