フライパンを使ったステーキの焼き方の画像

フライパンを使ったステーキの焼き方

フライパンで簡単にできる、美味しいステーキの焼き方を動画でご紹介します。

  フライパンを使ったステーキの焼き方

「うちのご飯は世界イチ」の番外編、お料理の基本をご紹介するミニレッスンへようこそ。
第55回は「フライパンを使ったステーキの焼き方」です。レア、ミディアムレア、ミディアム、ウェルダンの4種類の焼き加減を解説します。


ふっふっふっ♪

なんだかミエ、ご機嫌だな!
おっ!もしかしてそのは…

そう!ボーナスが入ったから奮発してサーロインを買ったの~!
せっかくだからステーキにしたいんだけど、
どういう焼き方だと美味しさが引き立つのかしら…

よーし、俺に任せろ!
ステーキは焼くだけだから簡単そうに見えるけど、
肉の火の通り具合を調節するテクニックが重要なんだぜ!

火の通り具合か~!美味しく焼けるように頑張るぞ!

How to

基本のステーキの焼き方

肉の味を存分に味わえるステーキ。調理方法がシンプルなだけに、焼き加減ひとつで仕上がりが大きく変わります。

ステーキの焼き加減は、主にレア、ミディアムレア、ミディアム、ウェルダンの4種類に分かれます。最も生に近いのがレアで、中間がミディアム、肉の中心まで完全に火が通った状態がウェルダンです。焼き加減は個人の好みで調整すればOKですが、今回は程よい火の通り具合のミディアムレアを中心に、焼き方をご紹介します。

下ごしらえの方法と焼き方のコツを覚えて、ご家庭でも美味しいステーキを楽しみましょう!

材料

牛サーロイン
1枚(150g・厚さ1~1.5cm)
適量
粗びき黒こしょう
適量
牛脂
1片(7g)

肉の下ごしらえ

フラッキーのHow To 「フライパンを使ったステーキの焼き方」肉は焼く30分前に、冷蔵庫から出して常温に戻しておきましょう。冷たいまま焼くと、肉の表面だけが焼けてしまい、内部に火が通りにくくなります。常温に戻したら、キッチンペーパーで余計な水分(ドリップ)を拭き取ります。
肉は焼く30分前に、冷蔵庫から出して常温に戻しておきましょう。冷たいまま焼くと、肉の表面だけが焼けてしまい、内部に火が通りにくくなります。
常温に戻したら、キッチンペーパーで余計な水分(ドリップ)を拭き取ります。
フラッキーのHow To「フライパンを使ったステーキの焼き方」肉の裏面のみ、筋切りをします。赤身と脂肪の間にある筋に、包丁の先で数か所切り込みを入れてください。焼く直前に、塩、こしょうを肉全体に振りかけます。
肉の裏面のみ、筋切りをします。赤身と脂肪の間にある筋に、包丁の先で数か所切り込みを入れてください。
焼く直前に、、こしょうを肉全体に振りかけます。

ミディアムレアの焼き方

外側には火が通っており、中心部がレアに近い状態の焼き加減です。ミディアムレアは肉の中心温度が約65度。切ると赤い肉汁がにじみ出ます。

フラッキーのHow To「フライパンを使ったステーキの焼き方」1.フライパンを強火にかけて熱します。フライパンが温まったら、牛脂1片を入れて全体に広げます。
1.フライパンを強火にかけて熱します。
フライパンが温まったら、牛脂1片を入れて全体に広げます。
フラッキーのHow To「フライパンを使ったステーキの焼き方」2.油がまわったら、盛り付けるとき表になる面(筋切りをしていない面)を下にして、肉をフライパンに入れます。
2.油がまわったら、盛り付けるとき表になる面(筋切りをしていない面)を下にして、肉をフライパンに入れます。

フラッキーのチェック
にんにくを入れる場合は?

ステーキをより香ばしく焼きたい場合は、にんにくを入れて焼く方法がおすすめだぜ!
まず、肉を焼く前に、スライスしたにんにく(肉1枚あたり1片分が目安)を弱火でじっくり炒めよう。香りが出たら、焦げないうちににんにくを取り出すぞ。その後強火にして、にんにくから出た油で肉を焼くと、美味しいガーリックステーキのできあがり!

フラッキーのHow To「フライパンを使ったステーキの焼き方」3. 強火で約30秒焼きます。表面に肉汁が浮き出てきて、裏面にきれいな焼き色が付いたら裏返してください。
3. 強火で約30秒焼きます。表面に肉汁が浮き出てきて、裏面にきれいな焼き色が付いたら裏返してください。
フラッキーのHow To「フライパンを使ったステーキの焼き方」4. 強火のまま約30秒焼き、その後は弱火にして、さらに約15秒焼いて取り出します。
4. 強火のまま約30秒焼き、その後は弱火にして、さらに約15秒焼いて取り出します。
フラッキーのHow To「フライパンを使ったステーキの焼き方」肉の断面は、外側は焼けていて、中心部が赤く生の状態です。
肉の断面は、外側は焼けていて、中心部が赤く生の状態です。

フラッキーのチェック
焼き加減を微調整するコツ

焼き上がった後「もう少しだけ火を通したい」と思ったときは、フライパンから肉を取り出した後、アルミホイルに包んで寝かせて、余熱でじんわり火を通そう!
まず1分ほど寝かせた後、火の通り具合を確認しながら寝かす時間を延長するぞ。
アルミホイルに包んだ肉は、包んだまま一度裏返す。これは肉汁を偏らせないためだ。
この方法で、焼き加減の微調整をすることができるぜ!

レアの場合

フラッキーのHow To「フライパンを使ったステーキの焼き方」レアは肉の中心温度が約55~65度。 1~3まで、ミディアムレアと同様に焼きます。4. 強火で約30秒焼いて取り出します。肉の断面は、表面だけが焼かれ、ほとんどが赤く生の状態です。

レアは肉の中心温度が約55~65度。
1~3まで、ミディアムレアと同様に焼きます。

4. 強火で約30秒焼いて取り出します。
肉の断面は、表面だけが焼かれ、ほとんどが赤く生の状態です。

ミディアムの焼き方

フラッキーのHow To「フライパンを使ったステーキの焼き方」ミディアムは肉の中心温度が約65~70度。1~3まで、ミディアムレアと同様に焼きます。4. 強火で約30秒ほど焼き、弱火にしてさらに約30秒焼いて取り出します。肉の断面は、中心部がうっすらピンク色になっています。

ミディアムは肉の中心温度が約65~70度。
1~3まで、ミディアムレアと同様に焼きます。

4. 強火で約30秒ほど焼き、弱火にしてさらに約30秒焼いて取り出します。
肉の断面は、中心部がうっすらピンク色になっています。

ウェルダンの焼き方

フラッキーのHow To「フライパンを使ったステーキの焼き方」ウェルダンは肉の中心温度が約70~80度。1~3まで、ミディアムレアと同様に焼きます。4. 強火で約30秒焼き、弱火にしてさらに約1分焼いて取り出します。肉の断面に赤い部分は全くなく、肉汁も少ない状態です。表面も中も十分に火が通っています。

ウェルダンは肉の中心温度が約70~80度。
1~3まで、ミディアムレアと同様に焼きます。

4. 強火で約30秒焼き、弱火にしてさらに約1分焼いて取り出します。
肉の断面に赤い部分は全くなく、肉汁も少ない状態です。表面も中も十分に火が通っています。

ステーキを焼くのにおすすめのフライパンとは?

ステーキを焼く際は、鉄製の厚手のフライパンが適しています。
熱伝導率が高く、フライパン全体を均一な温度に保って、ムラなく焼くことができます。最初から強火で空焼きをして、温度を上げてから使いましょう。外はカリッと、中はジューシーな仕上がりになりますよ。

テフロンでコーティングされたフライパンを使う場合は、強火で空焼きはしないようにしましょう。コーティングが剥げてしまいます。中火くらいで、時間をかけてフライパンの温度を上げましょう。

ステーキをより美味しく!ソースの人気レシピ

ステーキを一層美味しくしてくれるソース。和風、洋風など、何パターンかソースの作り方を覚えておけば、ステーキを食べる楽しみ方も広がります!

赤ワインソース

フラッキーのHow To「フライパンを使ったステーキの焼き方」ステーキ赤ワインソース肉を焼いた後、肉汁が残ったフライパンに水を少々入れ、中火で煮立たせます。醤油、みりんを加え、ひと煮立ちしたら赤ワインを加えてください。再び煮立ったらバターを加えて、全体を混ぜたらできあがりです。

肉を焼いた後、肉汁が残ったフライパンに水を少々入れ、中火で煮立たせます。醤油、みりんを加え、ひと煮立ちしたら赤ワインを加えてください。再び煮立ったらバターを加えて、全体を混ぜたらできあがりです。

玉ねぎソース

玉ねぎ、りんご、にんにく、白ワイン、醤油、みりんをミキサーにかけます。鍋にバターとオリーブオイルを入れて溶かした後、ソースの素材を入れて、火にかけて混ぜ合わせます。塩こしょうで味をととのえましょう。

和風ソース

玉ねぎとにんにくをすりおろします。醤油、砂糖、おろし生姜、はちみつ、、赤ワインに混ぜて、弱火で煮たら完成です。

美味しくミディアムレアに焼けたわ!
家で手軽にサーロインステーキが食べられるなんて最高~!

程よく火が通っているけど、
肉汁たっぷりで肉のうまみが引き立っているよ!

しっかり筋取りしてあるから、難なく噛み切れるしな!
ママ、なかなか筋がいいぞ~♪

あらフラッキー、口が上手いわね!

ちなみに、今回焼いたサーロイン以外だと、
リブロ―スとヒレもおすすめだぜ!
リブロ―スは味が濃く、ステーキの王道の部位なんだ!

そうなのね!
次は、リブロ―スを焼いてみま~す♪

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監修 森崎 繭香 お菓子・料理研究家/フードコーディネーター
【HP】 http://www.mayucafe.com/

森崎 繭香

料理教室講師、パティシエを経て、フレンチ、イタリアンの厨房で経験を積み、独立。
書籍、雑誌やWEBへのレシピ提供、テレビ・ラジオ出演など幅広く活動中。カフェやレストランでの経験を軸に、身近な材料を使った自宅でも作りやすいレシピを心がけている。
「野菜たっぷりマリネ、ピクルス、ナムル」(河出書房新社)、「いつものスープでアレンジレシピ60」「小麦粉なしでつくる たっぷりクリームの魅惑のおやつ」(ともに日東書院本社)、「型がなくても作れるデコレーションケーキ」(グラフィック社)など著書多数。