フライパンを長持ちさせるおすすめのお手入れ方法
毎日使うフライパンを長持ちさせるお手入れ方法をご紹介します。
フライパンを長持ちさせるおすすめのお手入れ方法
「うちのご飯は世界イチ」の番外編、お料理の基本をご紹介するミニレッスンへようこそ。
第171回は、「フライパンを長持ちさせるお手入れ方法」です。フライパンのお手入れ方法を動画でご紹介。ほかにも、フライパンの素材やコーティングによる特徴について解説します。
見て!フライパンが使いにくくなったから新しいのを買ったよ!
お、新品のフライパン、ピカピカだね~
毎日使うものだから長持ちさせたいんだよね~どんなお手入れをすれば長く使えるのかな?
フライパンのお手入れは、スポンジと洗剤で簡単にできるんだぜっ!
どんな方法か教えて、フラッキー!
フッ素樹脂加工されたフライパンのお手入れ方法
焼いたり、炒めたり、茹でたりとさまざまな用途で使えるフライパン。「毎日使うものだから、使えなくなると困る…」という方も多いのではないでしょうか?フライパンは、お手入れを怠ると焦げや油汚れがたまって、使いにくくなってしまいます。フライパンを長持ちさせるには毎回使った後のお手入れをすることが大切といえるでしょう。
今回は、多くの家庭で使われているフッ素樹脂加工のフライパンのお手入れ方法をご紹介します。
必要な道具
- スポンジ
- 台所用洗剤
- タオルやキッチンペーパー
手順
- フライパンの使用後に、キッチンペーパーを使ってフライパンに残っている油を拭き取ります。
- 残った油を拭き取ったらすぐに洗わず、しばらく置いてフライパンを冷まします。
熱いフライパンに冷水をかけない!
- フライパンの熱が十分に冷めたら、スポンジと台所用洗剤を使って水を流しながらやさしく洗います。
洗う際の道具に注意!
- 洗い終わったら、タオルやキッチンペーパーで水気をやさしく拭き取ります。
- 乾かしたらお手入れ完了です。
調理器具を変えて、より長持ちさせよう
今回ご紹介しているような、コーティングのあるフライパンをより長持ちさせるためには、調理器具の見直しをするのもよいでしょう。たとえば、金属製のフライ返しやトングなどを使っている場合、気付かないうちにフライパンの表面に傷を付けていることがあります。そのため、調理器具は金属製のものではなく、フライパンに傷が付きにくい木製やシリコン製の道具を使うようにしましょう。
素材やコーティングによる特徴
フライパンは、鉄や銅、アルミニウム、ステンレスなどで作られています。素材や表面加工の違いによって得意とする加熱方法や料理の仕上がりも変わってくるのです。なかでも、表面加工がされているものは、使いやすくお手入れしやすいといった特徴があります。表面の加工の種類としては、フッ素樹脂加工、セラミック加工、ダイヤモンド・コートなどがあります。
愛着のあるフライパンをなるべく長く使うためには、日々のお手入れも大切ですが、料理の用途に合ったフライパンを選ぶことが重要です。ここでは素材やコーティングが調理にどのような影響を与えるのかを見ていきましょう。
フライパンの素材と特徴
ここまででもご紹介したように、フライパンにはさまざまな素材があります。フライパンの代表的な素材とその特徴は以下の通りです。
・鉄
強い火力への耐久性があり、熱伝導もよいため高温調理に適しています。しかし、ほかの素材と比較すると重みがあるものが多いという注意点があります。
・銅
熱伝導がよいためムラなく調理でき、また温度調節が容易という特徴があります。しかし、トマトソースのような酸の強い食材を用いると銅が溶け出てしまう可能性がある点には注意しましょう。
・アルミニウム
素材が軽いため、フライパンを振る調理が多い場合は適しているといえます。また、熱伝導がよいため、熱源にかけて素早く調理を行なう際にも向いています。しかし、油なじみがよくない点には注意が必要です。
・ステンレス
汚れが落としやすく、さびにくいといった特徴があります。傷に強いため、焦げが付いてしまったときは金たわしを使って洗うこともできます。その半面、熱ムラが出やすいというのも特徴のひとつです。
コーティングの種類と特徴
ここでは、フライパンのコーティング加工の種類と特徴を見ていきましょう。
・フッ素樹脂加工
フッ素樹脂加工は、食材がこびりつきにくいのが特長です。比較的安価なため、主流となっている加工といってもよいでしょう。
・マーブル・コート
フッ素樹脂に大理石(マーブル)の粉を混ぜたコーティングで、耐久性が高いことが特長ですが、強火には向いていないという点があります。
・ダイヤモンド・コート
フッ素樹脂に人工(合成)のダイヤモンドを混ぜたコーティングで、硬いダイヤモンドの力により、高い耐久性だけでなく、コーティングが剥がれにくいという特徴もあります。
・セラミック加工
ほかの加工とは異なりフッ素樹脂をコーティングに使用していないのが、セラミック加工です。加工された表面は、白色で耐熱効果があります。しかし、わずかな衝撃で割れてしまいやすいといった面もあります。
以上、素材やコーティングによる特徴をお伝えしました。素材やコーティング加工以外にもIH対応かガス火専用なのかといった違いもあります。自分の調理スタイルに適しているのか、自宅のキッチンに対応しているのかといった点を押さえてフライパンを上手に選ぶようにしましょう。また、コーティングが施されたフライパンは、お手入れはラクですが、経年劣化でコーティングが剥がれてしまうため、定期的に交換するようにしましょう。
フライパンを使った人気レシピ
フライパンを使って簡単に美味しくできるレシピをご紹介します。
スペアリブ
中火で熱したフライパンに豚スペアリブを入れ、両面にこんがりと焼き目を付けます。調味料を入れて蓋をしたら、弱火で30〜40分煮込みます。豚肉がやわらかくなったら、フライパンから取り出し、盛り付けて完成です。
シーフードパエリア
フライパンにオリーブオイル、にんにくを入れて弱火で熱し、玉ねぎを加え、玉ねぎがしんなりしてきたらお米を加えて炒め調味料を加えます。白ワインを加えて煮詰め、その後、えび、あさり、パプリカを彩りよく並べ、蓋をして中火のまま15分程度炊きましょう。蓋を外して、強火で30秒ほど加熱し、パチパチと音がしたら火を止め、お皿に盛り付けて最後にイタリアンパセリをちらし、レモンを飾れば、シーフードパエリアの完成です。
鶏と根菜の味噌バター炒め
フライパンのお手入れって、こんなに簡単なんだね!
これなら気軽に、実践できる気がする!
使い終わったらその都度お手入れをすることが、フライパンを長持ちさせるコツだぞ!
丁寧にお手入れして、フライパンを長持ちさせよう~っと♪
コウちゃん、きょうは、おにくがたべた〜い!
よーし!今夜は、フライパンを使ってスペアリブを作ろう!
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監修
森崎 繭香
お菓子・料理研究家/フードコーディネーター
【HP】 http://www.mayucafe.com/
料理教室講師、パティシエを経て、フレンチ、イタリアンの厨房で経験を積み、独立。
書籍、雑誌やWEBへのレシピ提供、テレビ・ラジオ出演など幅広く活動中。カフェやレストランでの経験を軸に、身近な材料を使った自宅でも作りやすいレシピを心がけている。
「野菜たっぷりマリネ、ピクルス、ナムル」(河出書房新社)、「いつものスープでアレンジレシピ60」「小麦粉なしでつくる たっぷりクリームの魅惑のおやつ」(ともに日東書院本社)、「型がなくても作れるデコレーションケーキ」(グラフィック社)など著書多数。