油汚れの落とし方は?キッチンや服に付いた頑固な汚れの掃除方法を解説
キッチンや服などにこびり付いた油汚れの落とし方をご紹介します。
■ご注意
掃除の際は必ず換気を行なってください。アルミニウム製品は、アルカリ性の洗剤によって変色したり、腐食したりする可能性があるのでご注意ください。レンジフード・換気扇をはじめ「自分で掃除するのは不安」という方は、プロの業者に依頼するようにしましょう。
油汚れがなかなか落ちない理由とは?
キッチンのレンジフード・換気扇やコンロなどに付きやすい油汚れは、こびり付いて固まったり、布類に染み込んだりして落としにくいのが悩みどころ。上手に落とすには、まず油汚れの特徴を把握しましょう!
油汚れの多くは、調理中の油がはねたり、食べ物に含まれる油が付いたりするのが原因です。また、よく触る場所に皮脂が付くのも、油汚れの一種といえます。
油は冷えると固まり、温めることでまた溶けるという性質を持っています。たとえば、キッチンの油汚れは調理の余熱が残っているうちにすぐ拭き取ると、ラクに掃除できます。放置して油が冷えて固まると、拭き取りにくくなるうえに、周囲のほこりと結び付いてべっとりこびり付いてしまいます。そうなると、さらに落としにくくなるため、早めに掃除するとよいでしょう。
換気扇汚れは長谷工にお任せ!
レンジフードや換気扇は、汚れやすいのに掃除が難しい場所のひとつですよね。自分で掃除するのが難しい部分は、プロに依頼するのもおすすめ!長谷工がご案内しているハウスクリーニングでは、可能な限り部品を分解し、専用洗剤でひとつひとつ丁寧に洗浄します。ぜひ、お気軽にご相談ください!
キッチン・換気扇クリーニング
詳しくはこちらベタベタな油汚れを落とすには重曹が最適!
皮脂も含めた油汚れは、酸性の汚れです。そのため、掃除にはアルカリ性の洗剤を使うと中和されて落としやすくなります。アルカリ性の洗剤に挙げられるのは、重曹、セスキ炭酸ソーダなどです。なかでも重曹は自然由来の成分で、食用にも利用されるため、キッチンでも安心して使用できます。
そのほかにも、界面活性剤が含まれているせっけんや中性洗剤(市販の台所用洗剤)、溶解作用のあるアルコールも効果的です。アルコールは揮発性が高く、乾きが早いため、掃除後にベタつきが残りにくいという特徴があります。油汚れの掃除の際に用意しておくと重宝するでしょう。
【油汚れの落とし方】レンジフード・換気扇
■所要時間:1時間~
■難易度:★★★☆☆
■掃除頻度の目安:2か月に1回
調理を行なうキッチンは、最も油汚れが付きやすい場所です。パーツごとに分けて、丁寧に汚れを落としていきましょう。
掃除の前に、レンジフード下のコンロ台や床を新聞紙やビニールなどで養生し、汚れが垂れ落ちるのを防ぎましょう。また、安全のために電源プラグを抜き、取扱説明書を手元に用意してください。
レンジフード・換気扇は、ファンとフィルターを外してつけ置き洗いします。シンクにお湯をため、重曹(大さじ2~3杯)を溶かし、ファンとフィルターをつけ置きします。この際、重曹の代わりに、せっけんや中性洗剤を使っても問題ありません。
キッチンの排水口がせき止められない場合は、ごみ袋の中でお湯と洗剤を溶かしましょう。お湯が冷めたら、ゆるんだ汚れを歯ブラシやスポンジでこすり落とします。
●シロッコファンの掃除方法はこちら
なお重曹水は、40度くらいのお湯1カップ(200ml)に対して重曹小さじ1/2杯を入れてよくかき混ぜ、溶かして作ります。レンジフード以外にもさまざまな場所に使えるため、スプレー容器に入れておけば気軽に掃除ができて便利です。
【油汚れの落とし方】ガスコンロ
●IHコンロの掃除はこちら
五徳とバーナーキャップ
■所要時間:20分~
■難易度:★★★☆☆
■掃除頻度の目安:気になったとき
まず五徳を取り外し、その後バーナーキャップを上に持ち上げることで、簡単に取り外しができます。
コーティングされていないフライパンに取り外した五徳とバーナーキャップを入れ、小さじ1杯の重曹とパーツが隠れるくらいの水を加えて加熱します。お湯が沸騰する直前で火を止め、そのまま冷めるまで少し時間を置きましょう。お湯がぬるくなったら、メッシュクロスや歯ブラシでこすって汚れを落とします。
天板
■所要時間:20分~
■難易度:★★★☆☆
■掃除頻度の目安:毎日
40度くらいのお湯200mlに重曹小さじ1/2杯を加えた重曹水を作り、キッチンペーパーを浸して天板に貼り付けます。10分置いたら汚れを拭き取り、仕上げに水拭きしましょう。アルミ素材の場合は、水200mlに中性洗剤(小さじ1杯)を溶かし、天板にかけてスポンジでこすります。最後は水拭きで仕上げます。
排気カバー
■所要時間:20分~
■難易度:★★★☆☆
■掃除頻度の目安:毎日
重曹の粉末をスポンジやクロスに付け、こすり洗いします。落ちにくい場合は、先にご紹介したファンやフィルターのときと同様にシンクに高温のお湯をためて重曹を溶かし、つけ置き洗いしましょう。
魚焼きグリル
■所要時間:15分~
■難易度:★★★☆☆
■掃除頻度の目安:使ったら
魚焼きグリルは受け皿や焼き網を取り外し、シンクに移してから掃除しましょう。受け皿には小さじ1杯の重曹を振りかけてからお湯を注ぎ、十分に浸けておきます。焼き網はお湯に浸しにくいので、受け皿の上に重ねます。次に、焼き網の上にキッチンペーパーを置き、その上から重曹を振りかけましょう。最後に、キッチンペーパーの上にお湯をかけて湿らせます。
ここでお湯をかけるのは、汚れをやわらかくするだけでなく、重曹を溶かす目的もあります。このようにキッチンペーパーでパックを行なうことで、頑固な焦げ付き汚れがスポンジで簡単に落としやすくなりますよ。
【油汚れの落とし方】キッチンの壁
■所要時間:15分~
■難易度:★★☆☆☆
■掃除頻度の目安:月に1回
キッチンの壁に付いた油汚れは、調理中に飛び散った油や調味料、油煙などによるもので、黄色っぽくベタベタしているのが特徴です。また、油を含んだ汚れは冷えると固まる性質があり、放置すると頑固な汚れとなって残ります。
キッチンの壁の油はね、またスイッチのまわりに多い黒ずみには、重曹水やセスキ炭酸ソーダ水を使いましょう。
天板掃除のときと同じ割合で、濃度1%の重曹水をマイクロファイバークロスに含ませ、壁の気になる部分を拭き上げます。汚れが落ちにくい場合は、セスキ炭酸ソーダ水を吹きかけ、水拭きしましょう。
【油汚れの落とし方】食器や鍋、フライパン
■所要時間:30分~
■難易度:★★★☆☆
■掃除頻度の目安:使ったら
調理に使用した食器や鍋、フライパンの油汚れの掃除方法をご紹介します。使用後は、キッチンペーパーを使って食器や鍋、フライパンに残っている油を拭き取るのがポイントです。
食器類の場合、洗う前にボウルにお湯をためて重曹(大さじ1杯)を溶かし、10分程度浸けてから洗うと汚れがスルッと簡単に落ちます。
鍋やフライパンの場合は、残った油を拭き取ったらすぐに洗わず、しばらく置いて冷ましましょう。この際、完全に冷める前が油汚れを落としやすいタイミングです。また、鍋やフライパンが温かいうちにお湯を入れ、重曹を溶かしてつけ置きしておくと、汚れが落ちやすくなります。その後スポンジやメッシュクロスを使ってこすり洗いをします。
鍋やフライパンは、使用直後の熱い状態では冷水をかけないように注意しましょう。温度の急激な変化で、表面のコーティングが剥がれる原因となるためです。
【油汚れの落とし方】服や布類
■所要時間:10分~
■難易度:★★☆☆☆
■掃除頻度の目安:付いてしまったら
布類に染み込んだ油汚れは濡らしてしまうと極端に落ちにくくなります。そのため、乾いた状態での処理が大切です。
自宅で洗濯する場合は、メイク落としのようなクレンジング剤を使います。乾いた状態でリキッド、またはジェルタイプのメイク落としを揉み込みます。この際、オイルやクリームタイプは新たにシミができやすいので使用は避けてください。
次に、ぬるま湯で洗い流し固形せっけんを塗って揉み洗いします。その後、ぬるま湯ですすぎましょう。最後は、通常の洗濯を行なって完了です。
なお、外出中に油汚れが付いてしまった場合は、乾いたティッシュやハンカチでポンポンと叩いて極力油を吸い出します。この際、濡れたおしぼりの使用は厳禁です。
また、「家で揚げ物や焼き肉をした後、室内の油のニオイが気になる」というときは、カーテンやソファカバーなどの大きな布類が油を吸ってしまっている場合があります。
このような、すぐに洗濯できないものの応急処置には重曹水でスプレーすると、布の上の油汚れを中和してくれます。
【油汚れの落とし方】床やフローリング
■所要時間:30分~
■難易度:★★☆☆☆
■掃除頻度の目安:週に1回
床やフローリングの油汚れは、食べ物を落としたときの汚れや皮脂によるもの。黒ずみやベタつきになってしまっている部分には、重曹水やアルコール水が効果的です。
まず、ドライシートを付けたフローリングワイパーでほこりを取り除きます。
その後、濃度1%の重曹水(2Lのお湯に対して重曹小さじ5杯)でマイクロファイバークロスを10枚~20枚ほどまとめて絞り、床を拭きましょう。重曹水を使った拭き掃除の場合、仕上げの水拭きは不要です。
床が無垢材の場合は、乾いたクロスにアルコール水をスプレーして拭き掃除します。また、アルコールは揮発性が高いため、仕上げの乾拭きは不要です。なお、コーティングをしていない場合は、水分を含んでしまうと床材がゆがんでしまうため乾拭きにとどめましょう。
アルコール水スプレーは、水110mlに消毒用エタノール90mlを加えることで、濃度35%のアルコール水が作れます。アルコール水スプレーを一度作れば、3か月程度保存可能です。防カビや除菌効果があるため、キッチンや浴室などの掃除にも非常に便利です。
油汚れを落とすときの注意点
油汚れの掃除の際は、お手入れする箇所の素材を確認してから行ないましょう。キッチンのレンジフードやコンロには、フッ素コーティングやアルミニウムなど、酸性洗剤・アルカリ性洗剤を使うことで変色する素材が含まれている可能性があるためです。
また、湿ったままだとカビの発生にもつながるため、掃除の後は濡れた部分が早く乾くように換気・通気を行なうことが大事です。
さらに、強くこすり過ぎないことも大切です。キッチンまわりの素材によっては、金属たわしなどでこすると傷が付くことがあります。傷が付かないように、使い古しの歯ブラシやスポンジで掃除しましょう。頑固な汚れが落ちない場合は、ハウスクリーニングなどのプロの業者に依頼するのもひとつの方法です。
油汚れのこびり付きを予防するには?
毎日の生活のなかで、油汚れはどうしても避けられないもの。ですが、次のような対策を行なうことで、こびり付いて落としにくくなるのを予防できます。
ガスコンロの対策
油汚れが付いたら、すぐに拭き取るのがおすすめです。たとえば、古いタオルをカットして、使い捨てのウエスを作っておいたり、ペーパータオルホルダーを置いたりと、汚れが付いてもすぐに拭けるような状態にしておきましょう。
レンジフード・換気扇の対策
レンジフード・換気扇に油汚れがこびり付くと、吸い込みが悪くなって油を含んだ蒸気がこもったり、リビングへ流れ込んだりする原因になります。フィルターはこまめに取り替えること、そしてレンジフード・換気扇の掃除をなるべく頻繁に行なうことで、吸気効率が下がるのを防げます。
床やフローリングの対策
油がはねたり、食べ物が落ちたりと、キッチンの床は最も油汚れが付きやすい箇所です。マットを敷きがちですが、油で汚れたマットを頻繁に洗濯する手間がかかってしまいます。それよりは、ウェットシートを付けたフローリングワイパー、あるいはマイクロファイバークロスを取り付けられるワイパーで、拭き掃除をこまめに行なうほうがラクですよ。
換気扇汚れは長谷工にお任せ!
レンジフードや換気扇は、汚れやすいのに掃除が難しい場所のひとつですよね。自分で掃除するのが難しい部分は、プロに依頼するのもおすすめ!長谷工がご案内しているハウスクリーニングでは、可能な限り部品を分解し、専用洗剤でひとつひとつ丁寧に洗浄します。ぜひ、お気軽にご相談ください!
キッチン・換気扇クリーニング
詳しくはこちら見て!油汚れの特徴と正しい掃除方法が分かったら、こんなにきれいに落とせた~♪
でも、時間がたったものは落とすのが大変だったね~。
油汚れはスピード勝負ニャ!付いたらなるべくすぐ拭き取ると、後がラクなんだニャ!
特に汚れやすいキッチンは、使ったらまわりをさっと掃除するのを習慣にしたいね!
ほこりを掃除するのは簡単だけど、油汚れって頑固で落としにくいよね~。どうすれば上手に落とせるのかな?
油汚れは酸性だから、アルカリ性の洗剤で中和すると落としやすくなるニャ!レンジフードやコンロ、服など、油汚れが付いている場所に応じた方法で掃除していこうニャ~。