針生姜とは?簡単な針生姜の作り方
簡単にできる針生姜の作り方を動画でご紹介します。
針生姜とは?簡単な針生姜の作り方
「うちのご飯は世界イチ」の番外編、お料理の基本をご紹介するミニレッスンへようこそ。
第53回は、料理の薬味として役立つ「針生姜の作り方」について動画でご紹介します。
はあ~、今日も暑い!
夏はやっぱり、そうめんが美味しい季節よね
パパが美味しいゆで方を覚えてくれたから大助かりだけど、
頻繁に食べる分、いろいろな食べ方に挑戦してみたいなあ
それなら、薬味を変えたらいいんじゃない?
薬味を変える?
そうだ、その手があったわ!
いつものねぎの代わりに、針生姜なんていいなあ
…あれ?針生姜ってどんな生姜だっけ?
おいおい!針生姜は針のように細く切った生姜のことだよ
何かと役立つから、作り方を覚えておいて損はないぜ!
フラッキー、ママに教えてあげて!
ガッテン承知!
コツをつかめばすぐに作れるから、超特急で教えていくぞ~!
ひえ~、お願いします!
簡単!針生姜の作り方
針生姜とは、針のように細く刻んだ生姜のこと。薬味として、炊き込みご飯や麺料理、煮物、和え物などに散らして使います。コツを覚えて、細くきれいに仕上げましょう!
材料
- 生姜
- 適量
手順
- 包丁で生姜の皮をむきます。
皮むきを簡単にするには、スプーンを使おう!
小さくてゴツゴツした生姜の皮を包丁でむくのは、ちょっと難しい工程だよな。やりづらくて時間がかかってしまう…というときは、包丁の代わりにスプーンを使うとラクチンだぞ!
スプーンのフチを生姜に当て、こそげるように動かすと、簡単に皮がむけるんだ。包丁やピーラーを使ったときのように、厚くむけすぎてしまうこともないぜ!
- 生姜の繊維の方向に沿って、約1㎜の厚さに切っていきます。
- 切った生姜を、少しずつずらした状態で並べます。
- 端から約1㎜の幅になるように切っていきます。切り方の要領は、千切りと同じです。
スライサーでも針生姜は作れる?
均一な厚さの薄切りにしたいときは、皮をむいた後、1㎜の厚さにする工程をスライサーで行なうのがおすすめだぜ!ただし、この後の細切り(千切り)は包丁を使う必要があるぞ。
全く包丁を使わずに作りたい!という場合は、極細の千切りができるタイプのスライサーを使おう。大量の針生姜を作りたいときは、こういった道具を利用すると時短になるぜ!
- ボウルに水を張り、水の中に切った生姜を入れます。水にさらす理由は、生姜の辛味とアクを抜き、シャキッとした食感にさせるためです。
- 10分ほどさらしたら、ざるに上げます。水を切って完成です。
針生姜の保存方法
多めに作って、好きなときに使えると便利な針生姜。作り方と併せて、保存方法も覚えておきましょう。
冷凍保存
針生姜を2~3日以内に使い切るのが難しい場合は、冷凍保存するのがおすすめ。
1回分ずつラップに包んでから、ファスナー付き保存袋に入れて冷凍しましょう。保存期間の目安は、約1カ月です。
冷凍した針生姜は、基本的に凍った状態のまま料理に入れるようにしてください。余分な水分が出るのを防ぐことができます。酢の物など冷たい料理に使う場合は、料理にのせた状態で15~30分ほど置くと自然に解凍できます。
冷蔵保存
すぐに使う場合は、冷蔵保存するとよいでしょう。1回分ずつキッチンペーパーに包んでからラップで覆い、冷蔵庫に入れます。保存期間の目安は、約3~4日です。なるべく早めに使い切りましょう。
針生姜のおすすめレシピと使い方
料理の味わいを、グッと引き立ててくれる針生姜。中でも、生姜の風味と相性ぴったりのおすすめレシピをご紹介します!
鯛めし
鯛の豊かな風味が味わえる鯛めし。塩を振って水気を拭き取った鯛の切り身を、中火にかけたフライパンで焼きます。両面に焼き目が付いたら、皿に移しましょう。 次に研いで吸水させた米を炊飯器に入れて、酒、みりん、醤油と水を注ぎ、昆布と焼いた鯛をのせて炊飯します。炊き上がったら昆布と鯛の骨を取り除いて、針生姜を加え、全体を混ぜたらできあがり。食べる直前に、三つ葉を飾りましょう。
煮魚
かれいや鯛などの甘辛い煮魚には、針生姜を添えると味のアクセントになります。醤油、酒、砂糖、みりんと、魚の切り身を鍋に入れ、強めの中火で煮汁を回しかけながら煮ます。豆腐やごぼうと一緒に煮ても◎。皿に盛った後に、針生姜をのせます。
酢の物
もう一品欲しいとき、サッと作ることができる酢の物。薄い輪切りにして塩を振り、水気を絞ったきゅうりを、だし汁、酢、醤油、みりんで和えます。ここに、水で戻して刻んだ乾燥わかめと、一口大に切ったゆでだこを混ぜ合わせます。針生姜は上に飾っても、和えるときに加えて混ぜてもOK。
針生姜って、そうめん以外のお料理にも合うのね!
今日はぶり大根に添えてみたわ♪
どんなメニューも一気にレベルアップするね!
ピリッとした風味がアクセントになって、箸が進むなあ
煮物やスープ、鍋料理に散らすのも合うし、
炊き込みご飯や焼きなすにのせても美味しいぞー!
いろいろな料理に使ってみてくれ!
用語解説
- 「こそげる」とは
- 包丁の背や刃などを使って、食材の表面を削るようにこすり落とすこと。ごぼうの皮や生姜の皮を落とすときによく使われる。
監修
森崎 繭香
お菓子・料理研究家/フードコーディネーター
【HP】 http://www.mayucafe.com/
料理教室講師、パティシエを経て、フレンチ、イタリアンの厨房で経験を積み、独立。
書籍、雑誌やWEBへのレシピ提供、テレビ・ラジオ出演など幅広く活動中。カフェやレストランでの経験を軸に、身近な材料を使った自宅でも作りやすいレシピを心がけている。
「野菜たっぷりマリネ、ピクルス、ナムル」(河出書房新社)、「いつものスープでアレンジレシピ60」「小麦粉なしでつくる たっぷりクリームの魅惑のおやつ」(ともに日東書院本社)、「型がなくても作れるデコレーションケーキ」(グラフィック社)など著書多数。