簡単!昆布だしの取り方
昆布だしの煮出しでの取り方と水出しの方法を動画でご紹介します。
簡単!昆布だしの取り方
「うちのご飯は世界イチ」の番外編、お料理の基本をご紹介するミニレッスンへようこそ。
第5回は、「昆布だしの取り方」です。素材の美味しさを引き立てる上品な昆布だし。正しいだしの取り方を学んで、料理の幅を広げていきましょう。
マユ先生~…
私、何だか自信をなくしてしまいました…
ミエさん!
どうされたんですか!?
会社の何でもできる先輩が、家事や子育てをこなしながらも
和食のときは“だし”をちゃんと取っていると聞いて…
私…だしなんて、仕事をしていないときも取ったことがないです!
だしを取ると聞くと、なんだかすごく手間がかかるように感じますよね
でも、実はそんなに大変ではないんですよ!
浸けておく時間がかかるだけで、作業自体はすごく簡単なんです
本当ですか!?
では、今日はだしの基本ともいえる
「昆布だし」の取り方をレッスンしていきましょう
昆布だしの取り方
昆布で取るだしは、上品でやさしい味です。そのため、昆布だしは素材の味と香りを生かしたお料理に最適。コツをつかめば、簡単に作ることができますよ。
煮出しの場合
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分量例
昆布:20g
水:2リットル
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分量の水に、昆布を30分以上浸けておきます。
- 浸けた後、弱めの中火にかけ、沸騰直前に昆布を引き上げます。昆布の周りに小さな泡がついてくるタイミングが、引き上げの目安になります。
- だし汁は、冷蔵庫で3~4日間保存することができます。
水出しの場合
- 水出しで取る場合は、同じ分量を容器に入れ蓋(またはラップ)をして冷蔵庫で一晩浸けるだけで、できあがりです。
冷凍保存の方法
時間があるときに、多めに昆布だしを取って冷凍保存しておけば、自家製のだし汁をすぐに料理に使うことができますよ。
昆布だしは、製氷器やプラスチック容器などに入れて凍らせます。製氷器で凍らせたキューブは、ファスナー付き保存袋に入れ替えて冷凍保存しましょう。
冷凍した昆布だしは、そのまま鍋に入れて火にかければ使えるので、とても便利です。冷蔵庫では長期保存できませんが、冷凍保存なら約3週間保存が可能です。
昆布だしを使ったおすすめ料理
やさしく上品な味と香りが特徴の昆布だしは、素材を生かしたお料理にぴったりです。昆布だしを使ったおすすめ料理をご紹介しましょう。
離乳食
昆布には、母乳にも入っているうまみ成分のグルタミン酸がたっぷり。昆布は植物性のため、離乳食初期から安心して使えます。
昆布だしを使った離乳食でおすすめなのが、「にんじんあんかけがゆ」。まず、やわらかく煮たにんじんをブレンダーですり潰してペースト状にします。10倍のおかゆに昆布だしとにんじんペーストを加え、水溶き片栗粉を少々入れてかき混ぜれば、できあがりです。
味噌汁
日本人のソウルフード、「味噌汁」。昆布だしが効いた味噌汁は、品がよく、朝昼晩いつ飲んでも美味しいですね。
豆腐やわかめ、野菜など、お好きな具材を入れて食べましょう。
しゃぶしゃぶ
鍋にあらかじめ作っておいた昆布だしと、お酒を入れます。白菜や水菜、きのこなどの野菜を入れて、その後、肉をしゃぶしゃぶしてください。
湯豆腐
湯豆腐はシンプルなお料理だからこそ、丁寧に取っただしでいただきたいもの。鍋にあらかじめ作っておいた昆布だしを張り、そこに豆腐を入れます。弱火にかけてゆで上がったら、お皿に取りましょう。醤油やポン酢などお好みのタレと、ねぎやしょうがなどの薬味をのせて召し上がれ。
昆布だし以外のだしって?
和食のだしはいろいろありますが、基本のだしは、昆布だし、かつお昆布だし、煮干だしの3種類。
かつお昆布だしは、かつお節の香りがダイレクトに感じられ、お吸い物、そばやうどんのつゆなどに合います。
また、煮干だしはコクがあり、味噌汁、うどん、鍋料理、煮物に向いています。
だしを取るのは難しそう…と思うかもしれませんが、どれも作り方はとっても簡単。基本のだしの取り方を覚えておけば、お料理に深みと広がりが生まれますよ。
本当だ!作業自体はあっという間ですね
そして、昆布のいい香り~
すっきりとした味わいが欲しいときは水出しで、
濃厚なうまみが欲しいときは煮出してくださいね
だしの取り方で、味わいを変えることができるんですね
なんだか、料理上手になった気分です!
そうですね、時間にゆとりがあるときには
ぜひ、だしを取るところから始めてみてくださいね
監修
森崎 繭香
お菓子・料理研究家/フードコーディネーター
【HP】 http://www.mayucafe.com/
料理教室講師、パティシエを経て、フレンチ、イタリアンの厨房で経験を積み、独立。
書籍、雑誌やWEBへのレシピ提供、テレビ・ラジオ出演など幅広く活動中。カフェやレストランでの経験を軸に、身近な材料を使った自宅でも作りやすいレシピを心がけている。
「野菜たっぷりマリネ、ピクルス、ナムル」(河出書房新社)、「いつものスープでアレンジレシピ60」「小麦粉なしでつくる たっぷりクリームの魅惑のおやつ」(ともに日東書院本社)、「型がなくても作れるデコレーションケーキ」(グラフィック社)など著書多数。