餃子の包み方。基本と簡単アレンジの包み方2種を解説!
基本の餃子の包み方と、簡単にアレンジした2種の包み方を紹介します。
餃子の包み方。基本と簡単アレンジの包み方2種を解説!
「うちのご飯は世界イチ」の番外編、お料理の基本をご紹介するミニレッスンへようこそ。
第87回は、「餃子の包み方」です。餃子の包み方の基本をはじめ、手軽にできる包み方のアレンジまでご紹介します。
今度友だちが遊びに来るときに、餃子パーティーをしようと思って!
おっ、いいね~!餃子がたくさんあると盛り上がるね!
でも、上手に包めるか不安。せっかくだから、いろいろな包み方で作って華やかにしたいんだけど、基本の包み方もあんまり自信がなくて。
ここは俺の出番だな!基本の包み方はもちろん、簡単なアレンジも教えるぜ!
さすがフラッキー、頼りになる~!
じゃあさっそく始めるぜ!
餃子の包み方。簡単にできる方法!
手軽な冷凍餃子もよいけれど、家庭で具材(タネ)から手作りする餃子の美味しさは格別です。具材が同じでも、包み方のバリエーションが増えるだけで、食卓が一気に華やかになりますよ。まずは、基本の半円型(半月型)の包み方から覚えていきましょう。
●「餃子を使った人気レシピ」はこちら
●「餃子の包み方に関するよくある質問」はこちら
材料
- 餃子の具
- 適量
- 餃子の皮
※皮は常温に戻しておくと包みやすくなる - 個数分
手順
-
手のひらに、餃子の皮を1枚のせます。
皮の中央に具をのせて、皮のフチ(上半円分)に指で水を付けましょう。
- 真ん中から皮を折りたたんで半円型にします。
-
手前側の皮を親指と人差し指でつまんで、ひだを作っていきます。
同じ動作を繰り返して、端までひだを作っていきます。
- 上から見たときに三日月型になるように、皮を軽く押さえて形を整えます。
- 底面を平らに整えたら完成です。
餃子の包み方のアレンジ
基本の半円型の包み方をマスターしたら、ほかの包み方にも挑戦してみましょう。丸めるだけで簡単にできる「帽子型」と、フチの部分が編み目のようでかわいい「はまぐり型」の2種類をご紹介します。
帽子型
帽子のような形になる包み方です。ふんわりと丸い形になるので、喉ごしがよく皮のもっちりとした食感が生かされます。蒸し餃子や水餃子にするのがおすすめです。
- 皮の中央に具をのせます。
- 皮のフチ(上半円分)に水を付けて、半分に折ります。
- フチを立たせて、両端に水を付けます。
- 手前側で合わさるようにくるっと丸め、合わせて留めたら完成です。
はまぐり型
はまぐりのような形になる包み方です。皮のフチをねじり、ぴったりと合わせるので、中の具材が飛び出しにくいのが特徴です。焼き餃子より揚げ餃子にするのがおすすめです。
- 皮の中央に、やや横長に具をのせます。
- 皮のフチ(上半円分)に水を付けて、半分に折ります。
- 再度皮のフチに水を付けます。端から皮のフチをつまむようにしてねじり、内側に向かって折り込みます。
- 同じ動作を繰り返し、端まで折り込んだら完成です。
餃子の包み方と焼き方の裏ワザ
餃子は手作りしたら美味しいと分かっていても、ひとつずつ包むのが面倒だったり、お店の餃子のようにきれいに包めなかったり、上手に焼けなかったりするもの。そこでとっておきの裏ワザをいくつかご紹介します。
包む具は少なめがコツ!
初心者でも失敗せずに包むコツは、のせる具を少なめにすること。具が多いと、焼いているときに皮が破けてしまうこともあります。
フォークを使えば手早く簡単に包める!
ひだを作るのが面倒なときは、フォークでフチを押さえるだけでも簡単に包めます。皮に具をのせたら半分に折り、なるべく中に空気が残らないよう皮と皮を密着させます。フチの端から端まで、フォークの背で押さえたら完成です。
ひだなしでもOK !
皮に具をのせて、水を付けた指で皮の上半分をなぞり、皮を半分に折って留めるだけのひだなし包みでも問題ありません。ただし、包む具の量は少なめにしましょう。具が多過ぎると、焼いている際に皮が破れる可能性があります。
餃子を使った人気レシピ
焼きたてをアツアツのうちに食べる餃子は最高ですが、作った翌日のアレンジレシピや、冷凍保存しておいた餃子を使って作るレシピも美味ですよ。餃子を使ったレシピと、餃子に合うたれの作り方を紹介します。
絶品スープ餃子
鍋に水1,000mlを入れて火にかけ、沸騰したら中華スープの素大さじ2、醤油大さじ1、残った餃子(冷凍餃子でも可)を適宜入れます。餃子にしっかり火が通ったら、レタスなどの葉物を加え、塩こしょうで味を整えたら完成です。
パリパリ羽根付き餃子
餃子を焼くときの仕上げに、水と小麦粉を10:1の割合で混ぜた差し水をして蓋をし、さらに5分程度焼くと、パリパリの羽根ができます。羽根をカリッとさせるために、最後、ごま油を鍋肌から回しかけ、10秒程度置いたら火を止めましょう。フライパンに蓋をするように大皿をのせ、フライパンをひっくり返したらできあがり。
餃子に合う美味しいたれ3種
餃子のたれといえば、酢醤油だれが定番ですが、濃厚な味噌だれや、具のうまみが引き立つ酢こしょうだれもおすすめです。定番の酢醤油だれは、醤油と酢を1:1で混ぜ、お好みでラー油を加えます。味噌だれは味噌、醤油、酢を各大さじ1、砂糖とみりん各小さじ1を全て混ぜたらできあがり。酢に好みの量のこしょうを加えるだけの酢こしょうだれは、ジューシーな餃子によく合います。
「餃子の包み方」に関するよくある質問
餃子の包み方に関するよくある質問をご紹介します。
そもそも餃子は、なぜあのような形をしているのですか?
餃子の形は、馬蹄銀(ばていぎん)と呼ばれる中国の貨幣の形を模して作られたものです。中国では、「お金に恵まれますように」という金運アップの願いを込めて餃子を食べるのが習慣です。
餃子の皮に裏表はありますか?
裏表はありません。ただし、打ち粉が振ってある面を外側にすると、焼いたときに薄い羽根ができやすく、パリッとした仕上がりになります。
皮はなぜ常温に戻すのでしょうか?
冷たいままだと皮がかたくて伸びにくく、包みにくいからです。包むときに皮が乾燥するのも、包みにくさの原因になります。開封後の餃子の皮にはラップをかけたり、軽く濡らしたキッチンペーパーで包んだりして、乾燥しないようにしましょう。
餃子のひだは何枚がベストですか?
ひだは何枚、という決まりはありません。見た目がきれいなのは5~6枚程度です。
餃子の本場、中国ではどのような包み方が一般的ですか?
水餃子を食べることが多い中国では、皮をたたみ、フチを押さえただけのシンプルな包み方が一般的です。
一般的な「市販の1袋25枚」の皮を使い切るための具の分量は?
豚ひき肉180g、キャベツ150g、ニラ40g、にんにく・生姜各1/2かけが具の分量の目安です。
具を作る手順
1、野菜類をみじん切りにする。
2、キャベツは塩ひとつまみを加えて揉み、10分程度置いて水分を絞る。
3、ボウルに豚ひき肉、にんにく、生姜、調味料(塩小さじ1/2、こしょう少々、酒小さじ1、醤油小さじ1、ごま油大さじ1)を加えてしっかり混ぜる。
4、キャベツ、ニラを加え、軽く混ぜたら完成です。
パリパリの羽根付き餃子を作る方法は?
パリパリの羽根付き餃子を作りたいときは、ぬるま湯100mlに小麦粉または片栗粉10gを混ぜ合わせたものを加えます。小麦粉を使うとサクサク軽め、片栗粉を使うとパリパリかための羽根になります。ぬるま湯ではなく熱湯に粉を混ぜると、混ぜたときにとろみが付いてしまうので注意しましょう。
バットに並べた餃子同士、くっつかないようにする方法は?
餃子をバットに並べる前に、打ち粉として小麦粉、または片栗粉をバットに薄く振っておきましょう。すると餃子同士がくっつきません。振った粉が多過ぎる場合は、焼く前に軽く粉を落としてください。
わーい!ぼうしみたいなぎょうざ!
凝った形の餃子は難しいと思ってたけど、コツをつかめば意外と簡単!
はまぐり型は一気に本格的な雰囲気になるね!
上手にできたな!包み方を覚えたら、次は焼き方や揚げ方だ。ビシビシいくから、心してかかれよ!
フラッキー、よろしくね!この調子で餃子作りの腕を上げるぞ〜!
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監修
森崎 繭香
お菓子・料理研究家/フードコーディネーター
【HP】 http://www.mayucafe.com/
料理教室講師、パティシエを経て、フレンチ、イタリアンの厨房で経験を積み、独立。
書籍、雑誌やWEBへのレシピ提供、テレビ・ラジオ出演など幅広く活動中。カフェやレストランでの経験を軸に、身近な材料を使った自宅でも作りやすいレシピを心がけている。
「野菜たっぷりマリネ、ピクルス、ナムル」(河出書房新社)、「いつものスープでアレンジレシピ60」「小麦粉なしでつくる たっぷりクリームの魅惑のおやつ」(ともに日東書院本社)、「型がなくても作れるデコレーションケーキ」(グラフィック社)など著書多数。