小麦粉を大さじで量るには?計量器具を使った粉末の正しい量り方を解説
小麦粉を計量スプーンや計量カップ、はかりで正しく計量する方法をご紹介します。
小麦粉を大さじで量るには?計量器具を使った粉末の正しい量り方を解説
「うちのご飯は世界イチ」の番外編、お料理の基本をご紹介するミニレッスンへようこそ。
第162回は、「小麦粉を大さじで計量する方法」です。計量スプーンや計量カップ、はかりで計量する方法を動画でご紹介します。
ホットケーキを作ろうと思うんだけど、
レシピに小麦粉や砂糖の分量がグラムで書いてある…
大さじにすると、どのくらいになるのかな~?
分からないから、適当にやってみよう!
おいおい、ミエ、分量が間違っているとレシピ通りの美味しいホットケーキはできないぞ!
小麦粉や上白糖なら大さじ1は、9gだぜ
うーん、計算が難しくて分からない…
分かりやすくて、正しい小麦粉の計量の仕方とコツを教えてしんぜよう!
フラッキー、お願い!教えて~!
小麦粉を正しく計量する方法とは?
料理する際に使用する計量グッズには、計量スプーン、計量カップ、はかりの3種類があります。
計量スプーンには、大さじ・小さじがあります。計量カップには目盛りがあり、容量は200ml、500ml、1,000mlとさまざまです。一般的にレシピで1カップと記載している場合は、200mlを意味します。
では、小麦粉100gを量る場合を例に、小麦粉の正しい計量方法をご紹介しましょう。
計量スプーンを使う場合
手順
- 小麦粉を計量スプーンでふんわりすくったら、ヘラまたは、串やスプーンの柄などを使って、スプーンからはみ出た小麦粉をすり切り、平らにします。
- すり切るときに、小麦粉を押し込んだりしないように気をつけましょう。なお、小麦粉は、大さじ1で9gです。つまり、大さじ11杯で、小麦粉99gになります。
計量カップを使う場合
手順
- 小麦粉を計量カップにざっくりと入れます。
- 計量カップを軽くトントンと上から落として、表面をならします。
-
計量したい目盛りまで来るように、残りはスプーンで少しずつ入れていきます。
小麦粉は、計量カップ(200ml)で110gです。
「粉落とし」が大切!
計量カップに小麦粉を入れて、上からトントンと軽く落としてならすことを「粉落とし」というんだ。粉落としをすることで、正しい計量が可能になる。計量カップや計量スプーンを使って計量をするとき、上から粉類を強く押し込むと、密度が変わり重くなってしまうんだ。正確に計量できないから、くれぐれも注意してくれよな!
粉末を重さ変換すると?
小麦粉、砂糖、片栗粉などの粉末の調味料を小さじや大さじ、またはカップで計量すると、何グラムになるのでしょうか?粉末の調味料をグラムで知りたい場合は、次の変換表を参考にしてください。
粉末の変換表(※1)
食材 | 小さじ | 大さじ | カップ(200ml) |
---|---|---|---|
小麦粉 | 3g | 9g | 110g |
片栗粉 | 3g | 9g | 130g |
上白糖 | 3g | 9g | 130g |
グラニュー糖 | 4g | 12g | 180g |
食塩 | 6g | 18g | 240g |
はかりを使って計量する方法は?
小麦粉をグラム数で計量する際は、はかりを使用すると正確に計量できます。はかりを利用する際の手順をお伝えしましょう。
デジタルはかりを使う場合
手順
- 電源を入れ、表示が0になっていることを確認します。
- 容器をはかりに乗せます。
- 「風袋」や「TARE(テア)」、あるいは「ゼロ」のボタンを押します。容器の重さが差し引かれて、表示がゼロに戻ります。
- 表示がゼロになった後、容器に小麦粉を入れて、小麦粉の重さを計量します。
アナログはかりを使う場合
- はかりを平らな場所に置き、目盛りがゼロになっていることを確認します。容器を乗せて、容器の重さを確認したら、容器に小麦粉を入れ、目盛りで重さを計量します。全体から、容器の重さを差し引くと、小麦粉の重さになります。
きっちりと正しく計量したら、美味しいホットケーキができた~!
ほっとけーき、おいしいね~♪
レシピ通りに料理するときは、計量が大事だぜ!
計量の仕方を忘れずに、美味しい料理を作ってくれよな!
■関連記事
●基本のスポンジケーキの作り方
●フライパンで作る簡単ロールケーキの作り方
●水溶き片栗粉の作り方。ダマなく上手にとろみを付けるコツ
https://www.nibiohn.go.jp/eiken/chosa/pdf/jyuryomeyasuhyo2009_2013ver.pdf
(最終確認:2022年8月2日)
監修
森崎 繭香
お菓子・料理研究家/フードコーディネーター
【HP】 http://www.mayucafe.com/
料理教室講師、パティシエを経て、フレンチ、イタリアンの厨房で経験を積み、独立。
書籍、雑誌やWEBへのレシピ提供、テレビ・ラジオ出演など幅広く活動中。カフェやレストランでの経験を軸に、身近な材料を使った自宅でも作りやすいレシピを心がけている。
「野菜たっぷりマリネ、ピクルス、ナムル」(河出書房新社)、「いつものスープでアレンジレシピ60」「小麦粉なしでつくる たっぷりクリームの魅惑のおやつ」(ともに日東書院本社)、「型がなくても作れるデコレーションケーキ」(グラフィック社)など著書多数。