カリフラワーの美味しいゆで方。保存方法や簡単レシピもご紹介!
カリフラワーの美味しいゆで方をご紹介します。
カリフラワーの美味しいゆで方。保存方法や簡単レシピもご紹介!
「うちのご飯は世界イチ」の番外編、お料理の基本をご紹介するミニレッスンへようこそ。
第118回は、「カリフラワーのゆで方」です。サラダやマリネ、炒め物などさまざまな料理に使えて、見た目もかわいいカリフラワー。独特の食感と色を生かす、上手なゆで方のコツをご紹介します。
ただいま!スーパーでお買い物してきたよ~♪
まま、これなあに?おはなみたいでかわいい!
これはね、カリフラワーっていう野菜なの。かわいいだけじゃなくて、美味しいんだから!でもこれ、どうやってゆでるんだっけ…?
カリフラワーのゆで方は、以前教えたブロッコリーのゆで方と基本は一緒だぜ!
でも、白くきれいにゆでるには別のコツがあるんだ!
そうなの?じゃあフラッキー、今回もゆで方を教えて!
カリフラワーのゆで方
サラダやソテー、スープなど幅広いメニューで活躍するカリフラワー。キャベツの変種であるブロッコリーが、さらに突然変異したものといわれているそうです。今では通年出回っていますが、本来は冬野菜で、11~3月頃の旬に収穫されたものは特に甘味を楽しめます。また、食物繊維やビタミンCが豊富で、栄養面でも優れた野菜です。
カリフラワーといえば、一般的には花蕾(房の部分)が白いのが特徴です。今回は、カリフラワーを白く美味しく仕上げるゆで方のコツをご紹介します。
材料
手順
- カリフラワーの葉を、付け根部分から手で取り除きます。手で取りにくい場合は、包丁で切り落としてください。
- 花蕾が枝分かれしている、ギリギリのところに包丁を入れて切り落とします。
- 水を張ったボウルに切り落とした花蕾を入れて、揺すりながらごみやほこりを取り除きます。
- 残った茎の部分は、包丁で厚めに皮をむいた後、7mm程度の厚さに切ります。
- カリフラワーが浸かるくらいの水(1.5~2L程度が目安)を沸騰させて、塩を適量加えます。塩の量は、水の量の1~2%が目安です。1.5~2Lの水量の場合、塩の量は大さじ1程度になります。
- 沸騰した湯の中に、茎を下にしたカリフラワーを丸ごと入れて約1分ゆでます。このとき、輪切りにした茎も一緒に入れます。
美味しく仕上げるコツは丸ごとゆでる!
- 菜箸でカリフラワーの上下を逆にして、さらに1分間ゆでます。
- カリフラワーをざるに上げ、冷まします。
- 粗熱が取れたら、茎の根元から小房に切り分けて完了です。
フライパンや電子レンジを使う方法
カリフラワーのうまみを生かすには丸ごとゆでるのがおすすめですが、小房に切り分けてフライパンや電子レンジでやわらかく調理することもできます。フライパンなら使う水は少量で済みますし、電子レンジなら時短になるので、できるだけ手軽にすませたいときはおすすめです。それぞれの手順をご紹介しましょう。
フライパンの場合
カリフラワーの葉を取り除き、小房に切り分けて洗います。フライパンに深さ2cm程度の水を張って加熱し、沸騰したら塩、酢、カリフラワーの小房を入れます。2分程度加熱したら完了です。
電子レンジの場合
カリフラワーの葉を取り除き、小房に切り分けて洗います。耐熱皿に間隔をおいてカリフラワーを並べ、ラップをかけましょう。600Wに設定した電子レンジで1分半程度加熱したら完了です。
カリフラワーの冷凍保存方法
カリフラワーを一度に使いきれないときは、ゆでてから冷凍保存する方法がおすすめです。冷蔵保存でも約4~5日は持ちますが、冷凍すれば長期保存できます。
冷凍する場合は少しかためにゆでて、小房に分けたら水気をよく切ってから、ファスナー付き保存袋に入れて冷凍しましょう。保存期間の目安は、約1か月です。
冷凍したカリフラワーは、煮物や炒め物などの加熱調理するメニューに使うのがおすすめです。調理するときに、凍った状態のまま加えてください。
カリフラワーを使った人気のアレンジレシピ
ゆでたカリフラワーは、おかずからメインまでさまざまなメニューに使える万能食材。カリフラワーを美味しく味わえる、おすすめレシピをご紹介します。
カリフラワーのピクルス
前菜やおつまみにも使えるピクルス。ゆでて小房に分けたカリフラワーと、食べやすい大きさに切ったパプリカやきゅうりを用意します。鍋に水、酢、砂糖、塩、にんにく、粒こしょうを入れて加熱して、ピクルス液を作りましょう。火を止めてから切った野菜を加え、冷蔵庫で冷やせば完成です。
カリフラワーとベーコンのスープ
カリフラワーを使った、さっぱりとしたスープです。鍋にオリーブオイルとすりおろしたにんにくを入れて、薄切りにした玉ねぎと、1cm幅に切ったベーコンを炒めます。水とコンソメスープの素を入れ、しばらく煮込みましょう。仕上げにゆでたカリフラワーを加えて、塩、こしょうで味を調えます。ひと煮立ちしたらできあがり!
カリフラワーのホットサラダ
寒い冬におすすめのホットサラダです。薄切りにした玉ねぎを油でよく炒めます。玉ねぎがきつね色になったら大きめのボウルに移して、レモン汁と塩、こしょうを入れ、混ぜ合わせます。最後にゆでたカリフラワーを加えて、全体を和えたら完成!
カリフラワーのチーズパスタ
カリフラワーの白さを生かしたチーズパスタです。カリフラワーはゆでて小房に切り分け、同じお湯でパスタをゆでます。フライパンにオリーブオイルと刻んだにんにくを熱し、香りが立ったらカリフラワーとゆで上がったパスタを加え、塩、こしょうで味を調えます。最後にパルメザンチーズをたっぷりかけましょう。
カリフラワーのマリネ
ゆでたカリフラワーを、食べやすい大きさに切り分けます。ボウルに砂糖、塩、レモン汁、オリーブオイル、黒こしょうを入れてマリネ液を作り、カリフラワーを加えて混ぜ合わせれば完成です。
「カリフラワーのゆで方」に関するよくある質問
ここでは、カリフラワーのゆで方に関するよくある質問をご紹介します。
カリフラワーの下処理方法は?
カリフラワーはゆでる前に、葉を付け根から取り除きます。次に、花蕾(房の部分)が枝分かれしているギリギリのところで切り落とすのが、ゆでるのに適した切り方です。残った茎の部分は、包丁で厚めに皮をむき、約7mm程度の厚さに切りましょう。
カリフラワーは赤ちゃんでも食べられる?
カリフラワーは赤ちゃんでも食べられる野菜です。免疫系にもかかわるビタミンCを豊富に含んでいるため、離乳食に適した食材であるといえます。離乳食初期~中期は花蕾のみ、後期~完了期は茎も食べられますが、かたさは時期に応じて調整が必要です。
カリフラワーを白くゆでるには?
カリフラワーをゆでたときにきれいな白をキープするには、お湯に酢や小麦粉を入れるのがおすすめです。酢の場合は大さじ1/2程度、小麦粉の場合は小さじ1程度を水に溶いて入れましょう。
カリフラワーをきれいに切り分けるには?
カリフラワーは、切り方を間違えるとボロボロに崩れてしまいがち。小房に分けるときは、花蕾のほうからではなく裏側から包丁を入れるようにすると、きれいに切り分けられます。
電子レンジで調理する方法は?
カリフラワーを電子レンジで加熱する際は、先に葉を取り除いて小房に切りましょう。耐熱皿にカリフラワーを並べて、ラップをかけ600Wで1分半程度加熱します。
フライパンでゆでる方法は?
カリフラワーをフライパンでゆでる際も、電子レンジと同じく先に葉を取り除いて小房に切り分けます。フライパンに水を張り、沸騰したら塩、酢、切ったカリフラワーを入れ、2分程度加熱して完成です。
ゆでた後の冷蔵・冷凍保存の方法は?
カリフラワーは、冷蔵だと約4~5日、冷凍だと約1か月保存できます。冷凍する場合は少しかためにゆで、小房に分けて水気をよく切ってから、ファスナー付き保存袋に入れて保存しましょう。
かりふらわー、おいしい~!
うん、美味しいね~!
白くてきれいで、歯ごたえもよく仕上がったね~♪
俺の教えたポイントをちゃんと押さえて調理したから、きれいにゆでられたな!
さすがだぞ、ミエ!
やったー!これで、ブロッコリーもカリフラワーも完璧!
またたくさんゆでようっと♪
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監修
森崎 繭香
お菓子・料理研究家/フードコーディネーター
【HP】 http://www.mayucafe.com/
料理教室講師、パティシエを経て、フレンチ、イタリアンの厨房で経験を積み、独立。
書籍、雑誌やWEBへのレシピ提供、テレビ・ラジオ出演など幅広く活動中。カフェやレストランでの経験を軸に、身近な材料を使った自宅でも作りやすいレシピを心がけている。
「野菜たっぷりマリネ、ピクルス、ナムル」(河出書房新社)、「いつものスープでアレンジレシピ60」「小麦粉なしでつくる たっぷりクリームの魅惑のおやつ」(ともに日東書院本社)、「型がなくても作れるデコレーションケーキ」(グラフィック社)など著書多数。