種類別に解説!野菜の冷凍保存方法

「うちのご飯は世界イチ」の番外編、お料理の基本をご紹介するミニレッスンへようこそ。第33回は「野菜の冷凍保存方法」です。さっと使えて、時短にもなる野菜の冷凍保存方法をご紹介します。

フラッキー、ちょっと相談なんですけど私たち共働きなので、平日に夜ご飯を作るのが大変で…
帰ってきてすぐに、ささっとご飯を作りたいんですが何かよい方法はありますか?
あ、それなら野菜の冷凍保存がおすすめですよ!
週末に野菜をまとめて切って、冷凍しておけば、作るときの手間が省けますよ♪


でも、野菜を冷凍保存したら美味しくなくなっちゃうんじゃないですか?
そんなことないですよ!
正しい方法で冷凍すれば、美味しく食べることができます


お肉と魚の冷凍保存方法は、さっそく活用しているんですけど野菜は冷凍保存をしたことがないので、ぜひ教えてほしいです!
冷凍保存は調理の時間短縮ができるうえ、常温や冷蔵で保存するよりも栄養価を高いまま保てるといわれているんですよ
ぜひ、一緒に活用していきましょうね!

目次

野菜の冷凍保存方法
毎日料理に使う野菜を事前にカットして冷凍しておけば、時短になって料理がとっても楽になります。野菜別の下ごしらえと冷凍保存方法をお伝えしましょう。

野菜は新鮮なうちに適した方法で冷凍することで、味や食感の変化を防ぐことができます。
小分けにして保存すると、そのまま調理ができるので時短になります。
たまねぎ

たまねぎは、みじん切りや薄切りにします。

使いやすい分量に小分けにして、ラップで包みます。

ファスナー付きの保存袋に入れて、密閉して冷凍保存します。
保存期間の目安は、約2週間です。
にんじん

にんじんは、みじん切りにします。
手間がかかるみじん切りを冷凍しておくことにより、すぐに調理ができるため、時短になります。

使いやすい分量に小分けにして、ラップで包みます。
ファスナー付きの保存袋に入れて、密閉して冷凍保存します。
保存期間の目安は、約2週間です。
だいこん

だいこんは、すりおろしてから軽く水気を切ります。
すりおろしただいこんは冷凍しても変化が少なく、そのまま使うこともできるので、常備するのにおすすめです。

使いやすい分量に小分けにして、ラップで包みます。
ファスナー付きの保存袋に入れて、密閉して冷凍保存します。
保存期間の目安は、約2週間です。
ほうれん草

ほうれん草は、少し固めにゆでます。

根元が気になる方は切り落とし、4~5cmに切り分けてからラップで包みます。
ファスナー付きの保存袋に入れて、密閉して冷凍保存します。
保存期間の目安は、約2週間です。
トマト

トマトはヘタを取り除いた後ざく切り、または切らずに丸ごと保存します。

ざく切りにしたトマトは、ラップで包みます。

切っていない丸ごとのトマトは、ラップには包みません。
ファスナー付きの保存袋に入れて、密閉して冷凍保存します。
保存期間の目安は、約2週間です。
かぼちゃ

いんげん

いんげんはよく洗ってから筋を除き、ヘタを包丁でカットします。そのまま保存する場合は、水分をよく拭き取ってからラップで包みましょう。
また、ゆでてから冷凍する方法もあります。まずゆでたいんげんを、水にさらさずに冷ましてください。キッチンペーパーで水気を拭き取り、小分けにしてラップで包みます。
どちらもファスナー付きの保存袋に入れて、密閉して冷凍保存します。
保存期間の目安は、約1ヵ月です。
オクラ

オクラはまず全体に塩をまぶし、まな板に押し付けながら転がして、板ずりをします。板ずりをすることで、オクラの産毛の処理ができます。その後、ヘタの部分を取り除き、使う分量ごとにラップで包んでください。スライスして保存しておくと、すぐに使えて便利ですよ。
ファスナー付きの保存袋に入れて、密閉して冷凍保存します。
保存期間の目安は、約1ヵ月です。
かぶ

なす

じゃがいも

皮をむいて、棒状やくし形など小さく使いやすい形にカットします。水にさらした後、水気をしっかり拭き取り、ラップで包んでください。ファスナー付きの保存袋に入れて、密閉して冷凍保存します。保存期間の目安は、約1ヵ月です。
加熱したじゃがいもは、味や食感が変わってしまうので、そのまま冷凍するのは避けましょう。マッシュポテトなどに加工してから、ファスナー付きの保存袋に入れて冷凍してください。
キャベツ

大きなキャベツを丸ごと冷蔵庫で保存するのはなかなか大変。場所をとるため、すぐに使わない分は千切りやざく切りにして冷凍保存しましょう。
カットしたキャベツはまず水に浸けて、水分を含ませておきます。数分したらざるに上げて、しっかり水気を切ってください。
また、ざく切りにして塩をまぶしたキャベツや、サッとお湯でゆがいたキャベツも冷凍で保存可能です。こちらも千切りと同様、水気を切っておきましょう。
どの状態のキャベツもファスナー付きの保存袋に入れて、密閉して冷凍保存します。保存期間の目安は、約1ヵ月です。
冷凍野菜で時短できるレシピ
冷凍保存した野菜は、解凍せずにそのまま調理することも可能です。また、野菜をペースト状にして冷凍しておけば、子どもの離乳食にも使えて大変便利。冷凍野菜を使うと大きく時短できるレシピをご紹介します。
入れるだけ!簡単スープ
冷凍野菜を手軽に使えるのがスープメニュー。あらかじめカットした野菜を冷凍しておけば、直接スープに入れて使えるのでとっても便利。個々に冷凍しておいた野菜を使ってもよいですし、お好きな野菜を組み合わせて、まとめてファスナー付きの保存袋に入れておいてもOKです。忙しい朝や、もう一品野菜料理が欲しい…というときにぜひ作ってみてください。
味噌汁
沸騰しただし汁に冷凍野菜を入れ、火が通ったら味噌を溶くだけ!この味噌汁におにぎりを添えれば、立派な一食になりますよ。
洋風野菜スープ
お好きな冷凍野菜をコンソメスープに入れて煮れば、具沢山の洋風野菜スープが出来上がり。一緒にソーセージや厚切りベーコンなどを入れれば、ポトフ風の仕上がりになります。
冷凍野菜ペーストでらくちん離乳食
ブレンダーなどでつぶした野菜をお湯やミルクでのばし、ペースト状にして冷凍しておきましょう。準備が大変な離乳食も、ササっと簡単に用意することができます。
ペーストにする野菜は、にんじんやかぼちゃなど、甘みの強いものがおすすめ。作ったペーストは、製氷皿に入れて冷凍保存します。1週間をめどに使い切りましょう。
解凍する際は、だしやお湯が入った鍋にそのまま入れるか、電子レンジを利用してください。加熱するとかぼちゃなどはパサっとした食感になるので、様子を見て少量の水を追加しながら解凍するのがポイントです。
子どもの好みに合わせて、いろいろな野菜ペーストを冷凍してみてください。
用語解説
板ずりとは
野菜の下ごしらえ方法の1つ。きゅうりやオクラ、ふきなどの表面に食塩をまぶし、まな板に押し付けながら転がす。野菜のイボや産毛が取れてやわらかくなり、色がきれいになる。そのほか、味が染みやすくなるなどの効果がある。
ブレンダーとは
材料を切り刻み細かくして、混ぜ合わせるキッチン家電。ポタージュやジュースを作るときに用いられる。別名はミキサー。

野菜の冷凍って、下ゆでをしなきゃいけないのかと思っていましたが、
生のまま冷凍できるものもあるんですね!
アクが強いほうれん草やたけのこは、
しっかり下ゆでをしてから冷凍してくださいね!
野菜を冷凍保存する際のポイントは、洗ったら水気をよく拭いて、
保存袋の空気はしっかりと抜くことです!


野菜を冷凍保存するだけで、料理の手間が省けるのは嬉しい♪
これからは、野菜の冷凍保存を賢く活用しよう!