神棚の掃除方法とは?時期や道具、注意点まで全て解説
しきたりが多いと思われがちな神棚の掃除方法をご紹介します。
■ご注意
神棚は白木で作られているものが多く、カビが発生しやすいため、水拭きは避けてください。また、洗剤や薬剤は使用しないようにしましょう。神棚は表面に塗装が施されていないものが多いため、変色や変形の恐れがあります。
神棚を掃除する意味
神棚とは、神道の神様を祀るための場所のことで、主に会社や自宅に置かれます。神社で祈祷を受けた御札を祀り、水や米、塩、ご神酒、榊といったお供え物を供えます。神棚を置くことで家内安全や商売繁盛のご利益があるといわれていますが、そのような神棚にほこりがかぶっているのは気になるものですね。神様が祀られている場所を簡単に動かしてよいのか、何かルールがあるのではないかと迷って掃除をあきらめてしまう人もいるのではないでしょうか?しかし、掃除を行なわないことはかえって神様に失礼にあたります。神棚は神様を祀った神聖なものだからこそ、きれいに保つことを心がける必要があります。
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詳しくはこちら神棚掃除に最適な時期・時間帯とは?
神棚の掃除のタイミングに季節や時間帯の決まりはなく、基本的にいつでも問題ありません。ただし、9の付く日と29日以外が好ましいとされています。これは、9は苦しみを連想させる、29日は、二重に苦しむという言い伝えがあるためです。また、年末の大掃除のタイミングも避けたほうがよいでしょう。慌ただしい雰囲気のなか、片手間に神棚を掃除することは神様に失礼にあたるため、大掃除の日は避けるべきといえます。喪中での掃除も神道にとって死は穢れであるためNGです。忌明けまでの50日間は神棚のお供えを全て下げ、お参りを避けましょう。女性が掃除してはいけないという説もありますが、今ではそのような文化はありませんので安心して掃除をしてください。
神棚は神様を祀る場所ですので、掃除のタイミングを気にするよりは、汚れたままにしないことのほうが大切です。
神棚を掃除するのに必要な道具とは?
神棚を掃除する前に、まずは必要な道具を確認しましょう。原則として神棚の掃除道具は、ほかの場所で使っている掃除道具を使わずに新しいものをそろえることが望ましいです。必要なものは以下の通りです。
・きれいな布数枚
神棚を拭くために使うため、清潔なものを用意しましょう。
・白い和紙(マスクでも代用可能)
神棚から御札を取り出す際に口にくわえるものです。
・白い布
神棚から御札を取り出す際に下に敷くものです。
・ハンディワイパーやはたき
折敷や三宝の掃除に使用します。ハンディワイパーやはたきのなかには、専用のものもあります。ただし、ほこりが舞うのを防ぐため、掃除の際はやさしく行ない、PC用のエアーブラシなどは使用を避けましょう。
・お供え物
水、米、塩、神酒、榊などを用意しましょう。
・神棚の飾り
しめ縄、紙垂、雲など、新しくする場合は用意しましょう。
神棚掃除の手順
■所要時間:10分~
■難易度:★★★★☆
■掃除頻度の目安:年に2回
ここでは掃除の手順をご紹介します。神棚掃除の基本は、ほこりを払うことと、乾拭きをすることです。神棚は白木で作られているものが多く、カビの原因になるため、水拭きはおすすめできません。また、薬剤の使用は変色や変形の恐れがあるため、避けたほうがよいでしょう。掃除を行なう前には、配置が分からなくならないよう写真やメモに残しておくと、もとに戻すときに混乱しにくくなりますよ。
[ 1 ] お清めと神様への挨拶をする
神棚を掃除する前には必ず手を洗い、口をすすぎます。これはお清めと同義であり、神棚へのお参り(2礼2拍手1礼)も行ないましょう。
[ 2 ] 神棚を下ろす
まず机の上に白い布を敷き、神棚と神具をその上にのせます。なかには固定されていないパーツもあるため、落下や破損がないよう慎重に下ろしましょう。
[ 3 ] 棚板の掃除
棚板を掃除しますが、このときに棚板がきちんと固定されているか確認しましょう。もし固定がゆるんでいる場合には固定しなおしてください。
棚板にたまったほこりは、ハンディワイパーやはたきで掃除した後、仕上げに乾拭きします。ハンディワイパーなら、使い捨てシートを新しい未使用のものに交換するだけで掃除ができるのでおすすめです。この掃除方法は、簡単にできるので、できれば週に1回の頻度で行ないましょう。
[ 4 ] 神棚の掃除
神棚の扉のなかから御札を取り出します。このとき、和紙を口にくわえて行ないましょう。和紙をくわえる理由は、人の息は穢れているといわれ、それを神様に吹きかけないようにするためです。ただし、前述した通りマスクでも代用可能で、あくまで息がかからないような配慮をすることが大切です。近年はマスクを使って掃除することも多く、マスクだと、鼻まで覆い隠せるため、ほこりを吸い込むことも抑えられます。
取り出した御札は、白い布の上に置いておきます。
ハンディワイパーを使い神棚のほこりを払った後、きれいな布で乾拭き掃除をしましょう。掃除が終わったら御札を神棚にしまいます。新年を迎える前など、新しい御札の用意がある場合は古い御札と交換します。
[ 5 ] 神具の掃除
神具は素材によって扱い方が異なるため、種類別に掃除方法を解説します。
神鏡(しんきょう)
神鏡は、一般的に神棚の正面に置くものです。油汚れは付きにくい場所なので、洗剤は不要です。やわらかい布で乾拭きのみを行ないます。万が一落ちない汚れがある場合は、水拭きしましょう。また、鏡が曇ってきたり、汚れが取れなくなったりした場合は新しいものと取り換えます。
折敷(おしき)・三宝(さんぽう)
折敷や三宝は、お供え物を置く木製の台のことです。木でできているため、ハンディワイパーでほこりを取るだけにするとよいでしょう。
水玉(みずたま)・瓶子(へいじ)・皿榊立(さかきたて)・ろうそく立て
水玉は水、瓶子はお神酒、皿は米や塩、榊立は榊を入れる陶器でできた器のことです。これは陶器のため水洗いが可能です。水洗いで汚れが落ちない場合は、せっけんまたは台所用洗剤を使用して洗いましょう。
[ 6 ] 掃除した神棚をもとに戻す
次に、きれいになった神棚と神具を棚板に戻します。このとき、神棚を落とさないよう細心の注意を払って行ないましょう。もとの場所に戻したら、新しく準備したお供え物を神具にのせ、神棚の周囲を装飾します。しめ縄、紙垂(しで)、雲などはこれを機に新しいものに取り替えるのもおすすめです。
[ 7 ] 神棚にお参りする
掃除を始める前と同様に、終わった後にもお参りをしましょう。
神棚を掃除するときの注意点・マナー
神棚を掃除するときにはマナーがあります。最も避けたいことは、神棚掃除をせずに、汚れたままにしておくことです。そのほかにも、細かな注意点もあり、知らずに掃除してしまうと罰当たりなこともあるのでご紹介します。神棚の掃除の注意点は以下の通りです。
神棚を床に置かないようにする
神棚を棚板から下ろしたときに床に置いてしまうのは、自分の目線よりも神様の目線が下になってしまうため、失礼にあたる行為になります。神棚は床には置かず、白い布を敷いた机や台の上に置くようにしましょう。
使い古しの雑巾を使わない
神様は「穢れを嫌う」といわれています。そのため、汚れている雑巾や別の場所を掃除した後の雑巾は使用せず、清潔な雑巾や布を用意して掃除を行ないましょう。
御札や神棚飾りを燃えるごみに出さない
神棚を掃除した際に交換した御札や神棚飾りをごみとして捨ててはいけません。御札には神様が宿るといわれているため、交換した御札は神社に「古札」として奉納しましょう。神社でお焚き上げをしてもらえると炎で浄化され、清められます。
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詳しくはこちら神棚が掃除されると心が浄化された気持ちになるよ〜。
これからも定期的に掃除してきれいな状態を維持したいね。
神棚を清潔に保つことは神様への敬意を示すことになるニャ!年に2回はきれいにしようニャ!
我が家の神棚、気が付いたらもう何年も掃除してない気がする…。
神様のものって気軽に掃除しにくくて困っちゃう…。やっぱりプロの業者の方を呼んだほうがいいのかな?
神棚はハンディワイパーやきれいな布を使って簡単に掃除できるニャ!きらりと一緒に神棚掃除のルールを確認してみようニャ!