エアコン掃除を自分で行なう方法は?注意点や予防策も解説
自分でできるエアコン掃除の方法についてご紹介します。
■ご注意
エアコン掃除をする際は、必ず電源を切ってから始めましょう。また、エアコン内部の清掃を自分で行なうと故障のリスクがあるため、注意が必要です。今回お伝えするルーバーや吹き出し口にカビが見られる場合、カビが内部にも発生していることもあるため、心配な方はプロの業者にエアコンクリーニングの依頼をしましょう。
自分でエアコン掃除できる部分は4か所!
また、エアコンにはフィルター部分のほこりを自動清掃する「掃除機能」と、内部を乾燥させてカビやニオイの発生を抑える「内部クリーン機能」が付いている場合が多いです。これらの機能を利用すると、それほど手間をかけなくてもエアコンを比較的きれいに保てます。しかし、タバコのニオイや、キッチンから来る油汚れなどは落とせません。エアコンを快適に使うには、家庭での定期的なお手入れが必要です。
なお、エアコンには、自分で掃除ができる部分とできない部分があります。
エアコンの各部分のうち、自分で掃除を行なえるのは「本体カバー」「フィルター」「ルーバー」「吹き出し口」の4か所です。
今回はこの4か所を自分で掃除する方法をご紹介していきます。
まずは、掃除の前に準備しておくものを見ていきましょう。
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自分では掃除のできないエアコンの内部には、カビや汚れがたまっている可能性が!そのまま使うと、不快なニオイや空気の汚れの原因になることも。プロによる分解洗浄で、エアコン内部をきれいにすることができます。ぜひ、気になる方はエアコンクリーニングサービスのご案内も行なっている長谷工にご相談ください!
エアコンクリーニング
詳しくはこちらエアコン掃除を自分で行なうための準備は?洗剤や道具はこれ!
まず前提として、エアコンは精密機器であるため、メーカーの取扱説明書に従って掃除してください。また、安全のために電源プラグを抜きましょう。電源部分やコンセントに養生テープやシートを貼って、ほこりが入るのを防ぐのも有効です。
道具は、次のものを準備します。
・ 養生テープ
・ ハンディワイパー
・ 新聞紙
・ 掃除機
・ スポンジ
・ 水で薄めた少量のせっけん
・ タオル2~4枚
・ アルコール(アルコール水)
・ 割りばし
・ キッチンペーパーやフローリング用シート
・ 輪ゴム
・ ほうきや濡れ雑巾
・ やわらかめのブラシ(使い古した歯ブラシなど)
エアコン掃除にはアルコールの使用がおすすめです。アルコールは揮発性が高く、水分を残さずに素早く蒸発します。そのため、エアコンのような水に弱い家電を傷めることなく掃除できるのです。さらに、アルコールには除菌効果もあるため、エアコン内部にたまりやすいカビや雑菌の繁殖を防げます。
逆に、エアコンの内部はすすぎ洗いができないため、洗い流しが必要な重曹やクエン酸、エアコン洗浄スプレーなどの使用はおすすめできません。洗剤が残ったままだと、カビの原因につながってしまいます。
なお、掃除用に35%濃度のアルコール水があると便利です。アルコール水は、計量カップなどに入れた水110mlにアルコール(消毒用エタノール)90mlを加えて作ります。スプレーボトルはアルコール対応のものを用意しましょう。
アルコール水を作る際は、水を入れてからアルコールを入れると、容器が傷むのを防げます。
自分でできるエアコンの本体カバーとフィルター掃除
■所要時間:20分〜
■難易度:★★☆☆☆
■掃除頻度の目安:2週に1回
フィルターとは、吸い込んだ空気のちりやほこりを取り除いてくれるパーツのことです。本体のフロントパネルを開けた所に付いています。
そのため、まずはエアコンの本体カバーに付いているほこりを、ハンディワイパーで取り除いてからフロントパネルを開けます。
フィルターにほこりが大量に付いている場合は、外す前に掃除機でほこりをある程度吸い取りましょう。
フィルターを外して、床に敷いた新聞紙の上に置きます。
掃除機はフィルターの表面からかけるようにしてください。裏面からかけると、ほこりがフィルターの目に詰まって吸い取りにくくなってしまうからです。
ほこりを吸い取ったら、フィルターの裏面からシャワーで水圧をかけるように水洗いします。
細かいほこりが残った場合は、スポンジでそっとこすって落としましょう。
フィルターが油汚れでベタついている場合は水で薄めた少量のせっけんを使うのがおすすめです。なお、エアコンのフィルターが油でベタつく場合は、キッチンのレンジフードや換気扇の掃除不足のサインかもしれません。時間があるときに、レンジフードや換気扇の汚れをチェックし、汚れていたら掃除をしましょう。
タオルを2枚用意し、1枚のタオルの上にフィルターを置き、その上から2枚目のタオルで覆い、手でやさしく押さえて水気を取ります。ここでよく水気を取ると、乾かす時間を短縮できますよ。
水気が取れたら、洗濯物を干すピンチハンガーなどにフィルターをつるして、完全に乾燥させましょう。フィルターが乾燥したら、アルコール水でスプレーをして再度乾かすことでカビ予防にもつながります。
このとき、よく乾かさないと、カビやニオイの原因になってしまうので水分を残さないことが注意点です。
また、エアコンを使えば使うほどフィルターには汚れが詰まってしまうため、夏や冬など毎日使うシーズンは、2週に1回のお手入れをおすすめします。ただし、ご家庭の使用状況によって掃除頻度は異なりますので、あくまでも目安とするようにしましょう。
自分でできるエアコンのルーバー掃除
■所要時間:15分~
■難易度:★★☆☆☆
■掃除頻度の目安:月に1回
ルーバーは、吹き出し口に付いている板です。上下に動いて風向きを変えてくれます。掃除の際は、無理に外さずに取り付けた状態のまま行ないましょう。ルーバーは力を加えると壊れやすいため、無理に外そうとすると閉じなくなる恐れがあります。
ルーバーは、軽い汚れであればハンディワイパーで十分落とせます。落ちにくい場合は、固く絞ったタオルにアルコール水をスプレーして、表面を拭きます。
なお、カビが生えてしまっている場合は以下の掃除方法で対処しましょう。
ルーバーには、ほこりだけでなく黒カビが付着していることもあります。割りばしにキッチンペーパーやフローリング用シートを巻き、輪ゴムで固定した簡易掃除棒を使うと、手軽に掃除できます。アルコール水をスプレーし、簡易掃除棒で細かい部分のカビを取りましょう。
自分でできるエアコンの吹き出し口掃除
■所要時間:10分~
■難易度:★☆☆☆☆
■掃除頻度の目安:月に1回
吹き出し口とは、エアコンの風の出口にあたる部分です。吹き出し口に付いたほこりや汚れを、できる範囲で掃除します。デリケートで壊れやすい部分なので、無理に力を加えたり、奥まで掃除道具を入れたりしないように注意しましょう。
手の届く範囲で、ハンディワイパーを使ってほこりを落とします。
吹き出し口の掃除については、ルーバーが外せない場合と外せる場合の掃除方法を解説します。
ルーバーが外せない場合は、アルコール水をスプレーして、簡易掃除棒を使って拭き掃除をします。
ルーバーを取り外せるエアコンの場合、ルーバーを慎重に取り外した後、アルコール水をスプレーしたキッチンペーパーや布で吹き出し口を拭きます。アルコール水は揮発しやすいため、そのまま乾かしても問題ありません。早く乾かしたい場合は30分ほど送風運転を行なうとよいでしょう。
また、ルーバーや吹き出し口にカビが発生しているときは、エアコン内部でもカビが繁殖している可能性があります。プロの業者に内部のクリーニングを依頼するのがおすすめです。
自分でできるエアコンの室外機掃除
■所要時間:30分~
■難易度:★☆☆☆☆
■掃除頻度の目安:年に1回
エアコンは、室内機と室外機でひとつのセットになっています。室内機だけでなく、室外機も掃除するようにしましょう。室外機は外に置くため、汚れがたまりやすいです。
室外機の役割は、室内機から送られた熱を室外に逃したり、熱を室内に取り込んだりすることです。そのため、室内のエアコン自体がきれいでも、室外機が汚れているとエアコンの効き目が悪くなる場合もあります。
ただし、室外機も室内機同様、徹底的に掃除をする場合は、専門業者に依頼する必要があります。室外機の設置場所によっては、掃除しにくい場合もあります。そのようなときには無理に動かさず、手が届いて見える範囲での掃除にとどめましょう。無理に動かしてしまうと室外機内のガス漏れの原因となり、大事故につながる場合があります。
自分でできる室外機掃除の手順は、以下の通りです。
また、作業に入る前に室外機の電源を切り、電源プラグを抜くようにしましょう。
まず、ほうきを使い、室外機の外カバーに付いた砂ぼこりやごみを取り除きます。ほうきで払い切れずに残った汚れは、固く絞った濡れ雑巾で拭き掃除をしましょう。
外カバーの掃除が終わったら、熱交換器(フィンまたはファン)の掃除をします。熱交換器は、汚れがたまりやすいですが、温度調整を行なうために大切な部品です。
熱交換器は傷つけないように丁寧に掃除をしましょう。まず、掃除機のヘッドの部分をブラシタイプのヘッドに換えて、汚れを吸い取ります。その後、取り切れなかった汚れをやわらかめのブラシ(使い古した歯ブラシ)でかき出していきましょう。使い古した歯ブラシで掃除をするときも強くこすって傷つけないようにしましょう。
最後に、ドレンホース(排水ホース)の掃除をします。ドレンホースの中や出口まわりも、使い古した歯ブラシを使って汚れをかき出すようにしましょう。
エアコン掃除を自分で行なう際の注意点
エアコンは、掃除方法を間違ってしまうと故障の原因につながります。以下の注意点を押さえて慎重にお手入れしましょう。
市販のエアコン洗浄スプレー(クリーナー)を使用しない
市販の洗浄スプレーをエアコン内部に使用すると、カビの発生リスクが増してしまいます。水洗いできないので、ほこりや汚れが残りやすく、残った洗剤に汚れが付着することもあるからです。また、部品に洗剤や水が入り込むと、故障や火災の原因になる恐れもあります。
エアコンに水をかけない
エアコン内部の精密機器は水分に弱いため、掃除中に水がかかると故障の原因になります。また、適切な方法で掃除をしないと、カビの発生にもつながってしまいます。そのため、水拭きをする際は、タオルを固く絞ってから使用し、できるだけ水分が残らないようにしましょう。水拭き後は必ず乾拭きを行ない、完全に乾燥させることが大切です。
内部の汚れは業者に依頼
自分で掃除できる4か所は、いずれもエアコンの外側部分です。この4か所以外のエアコン内部については、自分で掃除することはできません。というのも、エアコンは精密機械なので、内部洗浄するときは専門知識に基づいて分解しなければならないためです。エアコン掃除の業者は使用頻度が高くなる真夏・真冬に込み合うため、予約が取りづらくなります。そのため、夏が本格的に始まる前の4、5、6月、夏と冬の間の10月に計画を立てて実施する方が多いです。(ブランシエラクラブ調べ)エアコンの不都合が起こりやすい真夏・真冬を避けて業者に依頼するのがおすすめです。
エアコンをきれいに保つために!
掃除をしてせっかくきれいにしたエアコン。できるだけ長くきれいに保ちたいですよね。そこで、最後にエアコンをきれいに保つための4つのポイントをご紹介します。
部屋のほこりを除去する
部屋にほこりがたまっていると、エアコンがほこりを吸い取って、フィルターを高頻度で掃除しなければなりません。フィルターをきれいに保つためにも部屋のほこりは除去しましょう。ほこりがたまりやすい場所を、その場所に合った掃除方法で行なうことが大切です。朝や帰宅後、上から下、奥から手前、の3点を意識した部屋のほこり掃除がおすすめです。
フィルターを定期的に掃除する
エアコン内のカビの繁殖を防ぐには、フィルターのほこりや汚れを定期的に取り除くことが重要です。通常は2週間に1回、エアコンの使用頻度が多く、汚れがひどい場合は、週に1回のフィルター掃除をおすすめします。掃除方法は、前述した通りです。
こまめな換気を心がける
フィルターの掃除をするだけでなく、こまめな換気も大切です。エアコンは、仕組みとして空気を吸い込んでそれを内部で温めたり冷やしたりして吐き出すことで、室内を暖かくしたり涼しくしたりしています。そのため、室内の湿度が高いとエアコン内にカビが発生しやすくなるのです。室内の空気をきれいに保つために、こまめに換気をしましょう。
冷房使用後は、内部を乾燥させる
冷房を使った後は、内部クリーン機能による乾燥を行なうか、内部クリーン機能が付いていないタイプなら送風運転にして内部を乾燥させてから電源をオフにしましょう。急に電源を切り放置すると、外の気温との差でエアコン内部に結露ができ、カビの原因となります。そのため、冷房を使用したら、エアコン内部を乾燥させるようにしましょう。
プロならエアコン内部まできれいに!
自分では掃除のできないエアコンの内部には、カビや汚れがたまっている可能性が!そのまま使うと、不快なニオイや空気の汚れの原因になることも。プロによる分解洗浄で、エアコン内部をきれいにすることができます。ぜひ、気になる方はエアコンクリーニングサービスのご案内も行なっている長谷工にご相談ください!
エアコンクリーニング
詳しくはこちらエアコンが見違えるようにきれいになった〜!
ニオイもしなくなったみたい♪
ニオイの原因のほとんどはカビなのニャ。
たまったほこりに付着した汚れが栄養源になるため、ほこりをこまめに取り除こうニャ!
ほかにも、「冷房」や「除湿」を使うと、エアコン内部が結露で濡れてしまうから、1時間ほど「送風」して内部を乾かすと防カビ効果があるのニャ〜。
そうなんだ!今年の梅雨の時期や夏場にエアコンを使うときは、送風も忘れないようにしようっと!
エアコンをつけると、なんだかへんなニオイがする…。
クーラーもあんまり効いてないみたい。
掃除しなくちゃとは思うけど、エアコンってどこまで自分で掃除していいのかな?
エアコンは、本体カバー・フィルター・ルーバー・吹き出し口の4か所が自分で掃除できるニャ。自分で掃除できる部分なら、家にあるものだけで簡単にきれいにできるニャ!