洗面台掃除は簡単にできる!水垢や黒ずみをきれいに落とすには?
洗面台の掃除を場所ごとにご紹介します。
■ご注意
掃除場所や素材、汚れに応じて使用できない洗剤・道具があります。掃除の前に必ず確認するようにしてください。不安な方はプロの業者へ相談しましょう。
洗面台の汚れの原因とは?
洗面台は、洗顔や歯磨きなどで毎日使用するため、汚れが付きやすい場所です。しかし、「洗面台の汚れに気付いているけれど、つい後回しにしてしまう…」という方も多いのではないでしょうか?汚れを放置していると落としにくくなったり、カビが繁殖してしまったりと、掃除がより厄介になる恐れがあります。
また、洗面台とひと言でいっても、蛇口や鏡で付着する汚れが異なります。そこで、今回は、場所ごとの掃除方法や、洗面台を清潔に保つコツをご紹介します。効果的な掃除をするためにも、まずは汚れの種類を把握しましょう。
主な汚れは水垢
洗面台の汚れのなかでも、特に多いのは水垢です。
水垢は、水滴が付いてから乾くまでの時間が短い場所に残りやすく、洗面台では蛇口に付着することが多いでしょう。お湯の使用で温まる蛇口は、水分の蒸発が早いため、水中のミネラル分が残留して水垢となりやすい場所です。
また、汚れは同じ性質のものに吸着しやすいため、ミネラル分(水垢)はガラスや金属などになじみやすいことも特徴です。
水垢はうろこ状の白い汚れとして付着するほか、別の汚れと混ざって黒ずんでしまう場合もあります。
そのほかの汚れ
水垢以外に付く洗面台の汚れには、次のようなものがあります。
- ●皮脂汚れ、髪の毛
- 手洗いや洗顔などを行なう場所なので、お風呂(浴室)と同じように、皮脂汚れや髪の毛がたまります。
- ●サビ
- 茶色い汚れのようなサビが、洗面台のふちに見られることもあります。原因は、置きっ放しにしたヘアピンやカミソリなどの金属類です。これらの金属類から出たサビが洗面台に付着したものは、「もらいサビ」とも呼ばれます。
- ●ほこり
- 鏡まわりの収納部分や照明器具、洗面台と壁の間などには、ほこりがたまりがちです。普段あまり触らない、高所や隙間には注意しましょう。
- ●黒ずみ(カビ)
- 洗面台と横の壁との境界にあるコーキング(ゴムパッキン)部分などに、黒ずみやカビが見られることがあります。
- ●ぬめり
- 洗面台の排水口(排水栓)には、皮脂汚れやせっけんカス、クレンジング剤などが原因で、ぬめりや不快なニオイが発生することがあります。
- ●詰まり
- 手の届かない排水管の中には、さまざまな種類の汚れが詰まっていることがあります。水の流れが悪いと感じたら、詰まりがあるサインです。
水垢汚れもプロにお任せ!
毎日の歯磨きや手洗いうがいに使う洗面台は、意外に汚れが付きやすく、掃除がしづらい箇所ですよね。長年の蓄積した汚れは、自分で掃除するのもなかなか大変です。そんな時には、プロによるハウスクリーニングを試してみては?長谷工がご案内する洗面化粧台クリーニングでは、プロの技術を駆使して、すみずみまできれいに仕上げます。
洗面化粧台クリーニング
詳しくはこちら洗面台の掃除に適した洗剤は?
種類が多い洗面台の汚れを落とすには、汚れごとに適した洗剤を使い分けるのがよいでしょう。おすすめの洗剤の特長と効果は、次の通りです。
クエン酸
クエン酸は、主に水垢を落とすのに適しています。水垢はアルカリ性なので、酸性洗剤で中和すると落としやすくなるからです。酢でも同じような効果が得られますが、刺激臭がしないクエン酸のほうが掃除には使いやすいでしょう。
重曹
アルカリ性の重曹は、クエン酸を合わせると発泡し始めます。この発泡作用は、排水管の詰まりを解消するのに効果的です。重曹とクエン酸の代わりに、詰まり専用の液体パイプクリーナーを使用してもよいでしょう。ただし、パイプクリーナーは効果が強力なので、使用上の注意をよく読んでから使うようにしましょう。
また、重曹はアルカリ性なので、酸性である油汚れを落とすのにも適しています。洗面台の油汚れとして代表的なものが、皮脂汚れです。粒子が細かく水に溶けにくい重曹の特長を利用して、皮脂汚れやぬめりを磨き落とすクレンザー代わりに使うのもおすすめです。
アルコール
アルコールは中性でありながら、溶解作用があるため皮脂汚れのような油分のある汚れの掃除におすすめです。さらに、除菌効果があるため、カビの予防にも適しています。揮発性が高いため、すすぎが難しい場所や電化製品の掃除にも使えます。
洗面台掃除を始める前の準備
効率的かつ安全に洗面台の掃除をするために、次のような準備をしましょう。
・ 洗面台に出しっ放しになっているものをしまう
・ 洗剤が手にかからないよう、ゴム手袋を装着する
・ 掃除の前に、換気扇を回したり、窓を開けたりして換気をする
・ 照明器具やその周辺を掃除する場合は、照明のスイッチを切っておく
また、今回は普段の掃除についてご紹介していますが、年に1度の大掃除をする際は、次のような準備も一緒に行なうと掃除しやすくなりますよ。
・ コンセントがある場合はコンセントの穴に水が入らないようにテープを貼っておく
・ 床に掃除の際の汚れが飛ぶ可能性があるため新聞紙やビニールシートをあらかじめ敷いておく
【洗面台掃除】鏡の汚れにはアルコール水
■所要時間:1分~
■難易度:★★☆☆☆
■掃除頻度の目安:毎日
洗面台の鏡には、皮脂汚れや化粧品の汚れが付着します。そのため、アルコール水が効果的です。まずは、鏡全体にアルコール水を吹きかけ、その後乾いたクロスで拭き取りましょう。
ただし、曇り止め加工がされている鏡の場合は、アルコール水を使用することで特殊加工がはがれる可能性があるため、アルコール水の使用は避けるようにしましょう。
【洗面台掃除】ボウルのくすみには重曹
■所要時間:5分
■難易度:★★☆☆☆
■掃除頻度の目安:毎日
洗面ボウルの陶器は、表面に凹凸が少ないうえに、お風呂のように湿度が高くないため、黒ずみが発生しにくい場所です。黒ずみというよりも、もとはピカピカだった部分に汚れが付き、くすんでしまうことがあります。このくすみは、汚れが残ったまま水滴が蒸発することで生じます。
スポンジやクロスで洗面ボウルをこすり洗いします。このとき、クレンザー代わりに重曹の粉末を直接洗面台へ振りかけましょう。その後、スポンジやクロスでこすり洗いすることで、目に見えにくい皮脂汚れも落とせます。
洗い終わったら蛇口から水を流し、洗面ボウル全体をすすぎます。最後に、周囲の水滴をよく拭き取ったら完了です。
陶器や撥水加工にはメラミンスポンジはNG!
洗面ボウルの材質が陶器であったり、撥水加工(コーティング)がされている場合はメラミンスポンジの使用を避けてください。メラミンスポンジの研磨作用によって傷を付けてしまう可能性があるからです。
【洗面台掃除】蛇口の水垢にはクエン酸
■所要時間:10分
■難易度:★★★☆☆
■掃除頻度の目安:週に1回
蛇口に付いた水垢には、クエン酸水スプレーを使いましょう。
クエン酸水スプレーは、スプレーボトルを用意し、その中に、水(200ml)とクエン酸(小さじ1/2)を入れ、よく振って混ぜることで作れます。なお、クエン酸水を作った場合は、2~3週間で使い切るようにしましょう。長時間放置していると、水が傷み、水の中に雑菌が増えてしまう恐れがあります。
また、水垢が原因で蛇口まわりに黒ずみが発生することがあります。水垢は白いうろこ状の汚れですが、皮脂やハンドソープの成分が混ざり雑菌が繁殖することで、黒ずみや黒カビへと変化することがあります。このような場合は、黒ずみ(黒カビ)の付着した水垢を取り除くことで、掃除が可能です。
蛇口まわりの黒ずみを落とすには、まずクエン酸水スプレーを蛇口の根元に吹きかけます。その上からキッチンペーパーを巻いて、上からスプレーを吹きかけます。5分程度置いたら、キッチンペーパーを取り外して、スポンジで洗いましょう。
普段から、使い古しの歯ブラシで汚れを落とすことを習慣にしておくと、黒ずみの予防になります。
サビにもクエン酸水パックが有効!
洗面台や蛇口に付いた日の浅いサビにも、クエン酸水パックが効果的です。クエン酸水パックは以下のような手順で簡単にできます。
サビ部分にクエン酸水を吹きかけ、キッチンペーパーで包んでさらにその上からスプレーします。5分置いたら、メラミンスポンジでやさしくこすり落とし、サビやクエン酸水を水ですすいだ後、乾拭きで仕上げましょう。
【洗面台掃除】排水口や排水管の汚れには専用ブラシ
排水口や排水管は、髪の毛やせっけんカス、皮脂汚れ、異物といったものが原因で、詰まってしまうことがあります。水の流れが悪くなることもあるので、毎日の掃除を習慣化するのがおすすめです。排水口と排水管の掃除方法をそれぞれご紹介します。
排水口
■所要時間:5分
■難易度:★☆☆☆☆
■掃除頻度の目安:週に1回
はじめに排水金具を引き抜き、からまった髪の毛やゴミをしっかり取り除きます。その後、使い古した歯ブラシを使って排水金具の細部まで丁寧に掃除しましょう。最後に、排水口の中をブラシでこすり洗いします。これで排水口の詰まりや悪臭を防ぎ、水の流れをスムーズに保てます。
排水管
■所要時間:1時間15分~
■難易度:★★★☆☆
■掃除頻度の目安:排水の流れが悪くなったら
排水口付近の掃除が終わったら、排水管の掃除に移ります。
先にご紹介した通り、重曹 + クエン酸の発泡作用で一掃しましょう。排水口に、重曹を1/2カップ振りかけます。2L以上の50~60度のお湯にクエン酸大さじ2杯程度を溶かしたら、重曹を振りかけた排水口に注ぎます。泡の力でパイプの詰まりが押し流されたら最後に水を流しましょう。
ぬめりは、使い古した歯ブラシや専用ブラシでこすり洗いします。手が届きやすい部分は歯ブラシでこすり、排水口の奥の汚れやゴミには市販の排水口用ブラシを使うと簡単に届きます。
【洗面台掃除】コーキングの黒ずみには重曹
■所要時間:5分~
■難易度:★★☆☆☆
■掃除頻度の目安:黒ずみができたら
洗面台と壁の間のコーキング(ゴムパッキン)が黒ずむ原因は、主に黒カビです。水を使って掃除すると床が濡れてしまうので、拭き掃除で取り除きましょう。
まず、水滴が床に落ちないように、コーキングの端をコットンやキッチンペーパーで覆います。次に、濡らした布で丁寧に拭き、ほこりや汚れを取り除きましょう。その後、重曹を少量振りかけ、クロスで拭き取ります。この際に、塩素系漂白剤を使用するとコーキングが劣化してしまう可能性があるため、使用は避けてください。
カビ予防には、アルコール水を使った定期的な拭き掃除を行ないます。アルコール水は、水(110ml)に消毒用エタノール(90ml)を混ぜて作りましょう。
洗面台掃除で忘れがちな場所
特に目立つ汚れではなくても、ほこりや髪の毛などをそのままにしておくと、頑固な汚れにつながります。ここでは洗面台の掃除で見落としがちな照明器具や、キャビネットの掃除方法をご紹介します。
照明器具
■所要時間:5分~
■難易度:★☆☆☆☆
■掃除頻度の目安:週に1回
高い所、狭い隙間、照明器具のシェードなどにたまったほこりは、ハンディモップ(ハンディーワイパー)で吸着させるようにして払います。汚れがひどい場合は、乾いているマイクロファイバークロスにアルコール水を含ませ、拭き取りましょう。その際、汚れがたまりやすい上部や溝に注意して拭くようにします。
キャビネット
■所要時間:10分~
■難易度:★☆☆☆☆
■掃除頻度の目安:週に1回
まずは、掃除するために棚の中のものを出します。空になった棚のほこりを、ハンディモップ(ハンディワイパー)で掃除します。ほこりを取り除いたら、ウェットシートや固く絞ったマイクロファイバークロスで水拭きし、乾燥させれば棚の掃除は完了です。
洗面台をきれいに保つためのコツ
掃除をした洗面台は、きれいにしておきたいものです。そこで洗面台の清潔さを保つコツを押さえておきましょう。
可能な限り水気を残さない
洗面台はこまめに掃除し、できるだけ水分をしっかり拭き取るようにしましょう。1日に1回は乾拭きして水気を拭き取ることで、水垢はたまりにくくなります。朝の洗面台を使い終わった後やお風呂から上がった後など、洗面台を使うタイミングの最後のステップに乾拭きを組み込むようにすると掃除を忘れなくなるでしょう。また、気付いたタイミングで乾拭きができるように、洗面所に乾拭き用のマイクロファイバークロスや雑巾などの掃除道具を用意しておくのもおすすめです。
汚れたらすぐに洗い流す
洗面台が、歯磨き粉やメイク用品などで汚れたら、その場ですぐ洗い流すようにしましょう。汚れをそのまま放置しておくと、こびり付いて落としにくくなってしまいます。面倒なようでも、簡単に拭き取れるうちに拭き取っておいたほうが、後で掃除するよりラクですよ。
水垢汚れもプロにお任せ!
毎日の歯磨きや手洗いうがいに使う洗面台は、意外に汚れが付きやすく、掃除がしづらい箇所ですよね。長年の蓄積した汚れは、自分で掃除するのもなかなか大変です。そんな時には、プロによるハウスクリーニングを試してみては?長谷工がご案内する洗面化粧台クリーニングでは、プロの技術を駆使して、すみずみまできれいに仕上げます。
洗面化粧台クリーニング
詳しくはこちら洗面台がピカピカになって気持ちいい~!
鏡もよく見えるね♪
汚れに適した洗剤を使って掃除をすることも大事だけど、汚れをためない心がけも大切だニャ!
洗面台を使ったら、まわりが汚れていないか確認するといいニャ。
使った後の乾拭きは習慣にしたいね!
最近、洗面台のボウルがくすんでいるような...。
そういえば、排水口も少し流れが悪い気がする。
そもそも洗面台ってどうやって掃除すればいいんだろう?
場所ごとに汚れの種類が違うから、汚れに合わせた洗剤を使うと効果的だニャ!