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牛すじの下処理。肉をやわらかく仕上げる手順とコツ

牛すじ肉のかたさや臭みを和らげてより美味しくする下処理方法をご紹介します。

  牛すじの下処理。肉をやわらかく仕上げる手順とコツ

「うちのご飯は世界イチ」の番外編、お料理の基本をご紹介するミニレッスンへようこそ。
第133回は、「牛すじの下処理」です。牛すじ肉のかたさや臭みを和らげる、下処理の手順を伝授!牛すじの定番レシピもご紹介します。


スーパーで牛すじが安く売ってたから、買ってきちゃった!

かたそうな牛すじを料理で使いこなせたら、プロみたいでかっこいいね!

だけど、自分で美味しく下処理できるか、心配だなあ…。
臭みも取らないといけないし、圧力鍋は持ってないし。

牛すじは正しく下ゆですれば、やわらかく仕上がって臭みも取れるんだ!
牛すじを美味しくする下ゆでの方法を、俺が教えるぜ!

本当!?美味しい牛すじ料理、作りたい!

たべた~い!たのしみ~!

How to

牛すじの下処理の簡単な方法

カレーおでんの具として人気の牛すじ。とろりとやわらかく、コクがあって美味しいですよね。しかし、正しく下処理をしないと、かたくなったり臭みが残ったりしてしまいます。牛すじの下処理の方法を覚えて、お店のような仕上がりをおうちで再現しましょう!

「牛すじの下処理に関するよくある質問」はこちら

材料

牛すじ肉
500g
生姜
1かけ(約10g)
長ねぎの青い部分
1本分

手順

生姜と長ねぎは風味付けと臭み取りとして使います。生姜は皮を付けたまま、5mm幅の輪切りにしておきます。|フラッキーのHow To「牛すじの下処理。肉をやわらかく仕上げる手順とコツ」
生姜と長ねぎは風味付けと臭み取りとして使います。
生姜は皮を付けたまま、5mm幅の輪切りにしておきます。
牛すじをボウルに溜めた水の中に入れ、擦るようにして汚れを落とします。|フラッキーのHow To「牛すじの下処理。肉をやわらかく仕上げる手順とコツ」
牛すじをボウルに溜めた水の中に入れ、擦るようにして汚れを落とします。
鍋に牛すじと、牛すじが浸る程度の水を入れます。|フラッキーのHow To「牛すじの下処理。肉をやわらかく仕上げる手順とコツ」
鍋に牛すじと、牛すじが浸る程度の水を入れます。
中火にかけて沸騰させます。徐々にアクが出てくるので、沸騰したらそのまま1分置きましょう。|フラッキーのHow To「牛すじの下処理。肉をやわらかく仕上げる手順とコツ」
中火にかけて沸騰させます。徐々にアクが出てくるので、沸騰したらそのまま1分置きましょう。
1分後、牛すじをざるにあげて、流水で表面に付いた汚れを洗い流します。|フラッキーのHow To「牛すじの下処理。肉をやわらかく仕上げる手順とコツ」
1分後、牛すじをざるにあげて、流水で表面に付いた汚れを洗い流します。
脂とアクをすすいできれいにした鍋に、牛すじを戻します。生姜と長ねぎを加えて、再び牛すじが浸るくらいの水を注ぎ、沸騰するまで加熱してください。|フラッキーのHow To「牛すじの下処理。肉をやわらかく仕上げる手順とコツ」
脂とアクをすすいできれいにした鍋に、牛すじを戻します。生姜と長ねぎを加えて、再び牛すじが浸るくらいの水を注ぎ、沸騰するまで加熱してください。
沸騰したら弱火にして、そのまま1時間半~2時間程度ゆでます。アクが出てきたら、都度おたまですくい取りましょう。|フラッキーのHow To「牛すじの下処理。肉をやわらかく仕上げる手順とコツ」
沸騰したら弱火にして、そのまま1時間半~2時間程度ゆでます。アクが出てきたら、都度おたまですくい取りましょう。
かたそうなけんや筋の部位もやわらかくなったら、下処理は完了です。牛すじをゆで汁から出して、そのまま調理に使いましょう。|フラッキーのHow To「牛すじの下処理。肉をやわらかく仕上げる手順とコツ」
かたそうなけんや筋の部位もやわらかくなったら、下処理は完了です。
牛すじをゆで汁から出して、そのまま調理に使いましょう。

牛すじの下処理後の冷凍保存

下処理した牛すじが余ったら、ファスナー付き保存袋に入れて、空気を抜いて冷凍保存しましょう。保存期間の目安は約1か月です。解凍すればすぐに使えて非常に便利。牛すじのゆで汁も一緒に冷凍保存して、コクたっぷりのスープとして活用しましょう。牛すじカレーと牛すじおでんのレシピもご紹介します。

牛すじカレーのレシピ

牛すじカレー|フラッキーのHow To「牛すじの下処理。肉をやわらかく仕上げる手順とコツ」

下処理した牛すじと相性抜群なのがカレーです。牛すじのうまみたっぷりで、いつものカレーがランクアップしますよ。作り方はいたってシンプル。玉ねぎじゃがいもにんじん各適量を中火で炒め、玉ねぎがしんなりしてきたら、牛すじ肉とゆで汁を加えて煮立てます。沸騰したらいったん火を止め、カレールーを加えて、再び煮込んだらできあがり!

牛すじおでんのレシピ

牛すじおでんのレシピ|フラッキーのHow To「牛すじの下処理。肉をやわらかく仕上げる手順とコツ」

牛すじのゆで汁をだしに活用した、おでんの人気レシピです。ゆで汁に昆布、かつお節を入れて、弱火で2〜3分煮出します。昆布とかつお節を取り出し、そこに薄口醤油みりんを入れましょう。鍋に串に刺した牛すじ肉、大根こんにゃくの順に具材を入れ、1時間程度煮込んでください。牛すじのうまみが溶け出しただしで、より美味しいおでんの完成です!

「牛すじの下処理」に関するよくある質問

「牛すじの下処理」に関するよくある質問をご紹介します。

かたい牛すじがトロトロにやわらかくなるのはなぜですか?

牛すじに多く含まれるコラーゲンを長時間加熱することで、コラーゲンがやわらかくトロトロのゼラチンに変化するからです。十分に加熱しないと、コラーゲンはかたいまま、ゼラチンに変わらないので要注意です。

牛すじの下処理に長ねぎを入れるのはなぜですか?

牛すじの臭みを取って風味付けするためです。長ねぎがなければ生姜だけでもよいですよ。長ねぎも生姜もなければ、水に酒100ml程度を足して、臭みを取るのもおすすめです。

牛すじの下処理に圧力鍋を使うと時短になりますか?

なります。圧力鍋を使う前に牛すじを水からゆで、アクを含むゆで汁を全て捨てる「ゆでこぼし」を行ないます。その後、牛すじについたアクや脂を水洗いしたら、圧力鍋に生姜と長ねぎを加え、牛すじが浸るくらいの水を注ぎ、30分程度加圧します。火を止め、自然減圧して圧力が下がったら下処理完了です。

ゆでている途中で鍋の水量が減った場合、どうしたらよいですか?

水量が減った場合は、水を注ぎ足しましょう。牛すじをゆでる際は、常に水に浸かっている状態をキープし、アクをしっかり取る必要があります。途中で鍋の水量が減らないように注意しましょう。

ゆで汁は再利用できますか?

できます。牛すじのゆで汁には、美味しい牛のエキスが溶け出しているので、捨てずに利用するとよいですよ。そのままスープにするほか、カレーのスープやおでんのだしとして使うこともできます。

ゆで汁をそのまま排水口に捨ててもよいですか?

捨てるのはおすすめしません。なぜなら、ゆで汁に溶け出した牛すじの脂が排水口内で冷えて固まると、詰まりの原因になるからです。ゆで汁を捨てたいときは、ゆで汁を鍋ごと冷蔵庫に入れて冷やしましょう。すると、上澄み部分だけが脂となって固まります。固まった脂だけポリ袋に入れて可燃ごみとして出し、固まっていない水分のみ排水口に流すのがおすすめです。

冷凍した牛すじを解凍せずに水からゆで始めても大丈夫ですか?

大丈夫です。冷凍されている牛すじも、冷蔵の牛すじと同様、ボウルに溜めた水の中に入れて汚れを落としたら、鍋に牛すじと、牛すじが浸る程度の水を入れてゆではじめ、しっかりアクを取り除きましょう。

みんな~、牛すじ肉でカレーを作ったよ~!

わーい!おにく、やわらかくてとろとろ~♪

いつものチキンカレーやポークカレーとはまた違う味わいで、新鮮だね!

牛すじの下処理には時間がかかるから、まとめてゆでて冷凍保存しておくのがオススメだぜ!

牛すじは美味しくて家計にもやさしくていいね!もっと牛すじレシピのレパートリーを増やそうっと♪

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監修 森崎 繭香 お菓子・料理研究家/フードコーディネーター
【HP】 http://www.mayucafe.com/

森崎 繭香

料理教室講師、パティシエを経て、フレンチ、イタリアンの厨房で経験を積み、独立。
書籍、雑誌やWEBへのレシピ提供、テレビ・ラジオ出演など幅広く活動中。カフェやレストランでの経験を軸に、身近な材料を使った自宅でも作りやすいレシピを心がけている。
「野菜たっぷりマリネ、ピクルス、ナムル」(河出書房新社)、「いつものスープでアレンジレシピ60」「小麦粉なしでつくる たっぷりクリームの魅惑のおやつ」(ともに日東書院本社)、「型がなくても作れるデコレーションケーキ」(グラフィック社)など著書多数。

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