基本のゆで卵の作り方!ゆで時間やレシピを解説
半熟・普通・固ゆでなど、好みに合わせたゆで卵の調理方法やアレンジレシピをご紹介します。
基本のゆで卵の作り方!ゆで時間やレシピを解説
「うちのご飯は世界イチ」の番外編、お料理の基本をご紹介するミニレッスンへようこそ。
第10回は、「基本のゆで卵の作り方!ゆで時間やレシピを解説」です。好みの固さに卵をゆでる方法やおすすめレシピをご紹介します。
フラッキー!助けて~!
どうしたんだ!?
ゆで卵を好みの固さに仕上げるには、コツがいるんだぜ!今回は、好みの固さに卵をゆでる方法を伝授してやろう!
基本のゆで卵の作り方・コツ
ゆで卵は、ゆでるだけという簡単な調理方法で作れて、サラダやサンドイッチなど幅広い料理に使えるのが魅力です。ところが、「思ったより固過ぎるゆで卵ができてしまった…」「やわらか過ぎてうまく殻がむけない」といった失敗に悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、ゆで卵のゆで時間の目安や、おすすめのアレンジレシピをお伝えします。
●ゆで卵を使った人気のアレンジレシピはこちら
●「ゆで卵の作り方」に関するよくある質問はこちら
手順
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まず、卵は冷蔵庫から出してしばらく置き、常温に戻します。
卵の丸いほうを上にして、スプーンなどで優しくたたいてヒビを入れます。ヒビを入れることでゆで上がったときに殻がきれいにむけますよ。
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沸騰したお湯に酢少々、塩少々を加えて卵を静かに入れます。塩は卵を割れにくくし、酢は割れたヒビから卵白が流れ出るのを防いでくれます。
沸騰したお湯に入れてから1~2分の間、箸で転がし続けると黄身が偏りにくく、ちょうど真ん中になるきれいなゆで卵ができます。
- 好みの固さにするには、ゆで時間を変えます。ゆで時間の目安は固ゆでが12分、普通が10分、半熟が7分です。
水からゆでる場合のゆで時間
卵を水からゆでるときは、沸騰してからの時間を上記の30秒~1分程度短めにするんだ!水が沸騰するまでの間、少しずつ卵が加熱されているからなんだ。火加減は、沸騰するまでは強火、沸騰してからは中火だ。加熱前の卵の温度や大きさ、微妙な火加減でも卵の黄身の状態が変わってくるから、好みの固さになるよう様子を見て調整してくれよな!
うずら卵のゆで時間
うずら卵は、冷たいままゆでると大きくヒビ割れたり、破裂してしまったりすることがあるから、常温に戻してゆでるんだ。水からゆでる場合は沸騰してから2分ほど、沸騰したお湯でゆでる場合には3分ほどで、普通の固さのゆで上がりになるぞ。
- 取り出したら、すぐに冷水につけます。1分程つけたら、スプーンの背などで優しく全体にヒビを入れます。冷水につけることで殻と卵白の間に隙間ができるので、つるんときれいにむけます。
ゆで卵を使った人気のアレンジレシピ
続いては、ゆで卵のアレンジレシピをご紹介します。
ゆで卵の塩漬け
黄身の中心まで軽い塩味の付いたゆで卵を作る方法です。卵をゆでたら、殻の付いたまま塩水につけて、冷蔵庫で一晩冷やします。卵が丸ごとつかるよう、塩水の量を調節してください。
この方法は、卵の殻に無数に空いた目に見えない極小の穴から、塩水の塩分が浸透して味が付く作用を利用した作り方です。塩水の濃度は水100mlに対して35g程度ですが、塩を量らなくてもOK。水に塩を入れ続けてもこれ以上溶けない、少し溶け残っている…というくらいの量を入れると、ちょうどよい塩分濃度の水ができあがります。
醤油味の味玉
ファスナー付き保存袋やポリ袋に、卵と醤油とみりんを一緒に入れて一晩つけるだけで完成です。調味料を合わせるのが面倒なときは、市販のめんつゆを使っても美味しくできます。卵がしっかりとつかるように工夫してくださいね。
卵サンドイッチ
殻をむいた基本のゆで卵をフォークでつぶしたら、塩・こしょうとマヨネーズを加えて混ぜ、パンにのせ挟んだら完成です。パセリや玉ねぎのみじん切り、ツナを加えると一味違ったサンドイッチができますよ。
ニース風サラダ
ゆで卵をくし形に切り、ソテーしたチキンを食べやすい大きさに切ります。レタスをちぎり、トマトは一口大に切ります。これらを彩りよく盛り付け、酢と塩、黒こしょう、オリーブオイルをよく混ぜたドレッシングをかけて完成です。
チーズ卵トースト
ゆで卵を粗くつぶし、マヨネーズとあえます。和えたゆで卵とチーズをパンの上にのせて、乾燥パセリを振り、オーブントースターで焼き目が付くまで焼けば完成です。
ゆで卵は、つぶし具合の粗さによって、味のなじみ方や用途も変わってきます。細かくつぶしてタルタルソースに、粗くつぶしてポテトサラダや和え物に。彩りもきれいなので幅広く活用できますよ。
また、半分に切ったゆで卵にトッピングをすれば、パーティーで活躍するオードブルにもなります。いくらの醤油漬け、オリーブ、アンチョビ、スモークサーモン、生ハムなどお好きなものをのせるだけなので簡単です。
「ゆで卵の作り方」に関するよくある質問
ここでは、ゆで卵の作り方についてよくある質問をまとめました。ぜひ、ゆで卵を作る際の参考にしてくださいね。
ゆで卵は何分ゆでればいい?
固ゆでの場合は12分、普通は10分、半熟は7分がゆで時間の目安です。
ヒビが入らないようにするにはどうすればいい?
ヒビ割れを防ぐには、急激な温度変化を避けることです。水からゆでる、あるいはしっかりと常温に戻してからゆでるようにしましょう。鍋に卵を入れるときに、お玉を使って静かに入れることもポイントですよ。
水からゆでる方法と、お湯からゆでる方法の違いは?
水からゆでると時短になったり、ヒビ割れを防いだりできます。お湯からゆでると均等に火が通るため、思い通りのゆで加減にしやすくなります。
ゆで卵を作る際の火加減は?
お湯が沸騰するまでは強火にし、沸騰した後は中火にするとよいでしょう。
ゆで卵を簡単にむく方法は?
卵がゆで上がった後、氷水に入れることで、卵の殻を簡単にむきやすくなります。
ゆで卵の保存方法は?
ゆで卵の保存方法は、ゆで卵の固さによって変わります。殻付きの固ゆで卵の場合は、保存容器に入れてから冷蔵庫に入れます。殻付きの半熟卵の場合は、皿にのせて空気が触れないようにラップをかけて保存しましょう。
ゆで卵は何日もちますか?
固ゆでにしたものは、冷蔵庫で2~3日程度もちます。ただし、卵にヒビが入ってしまった場合は2日が限度になるので注意しましょう。
すごーい、思った通りの固さに仕上がった~!
目安のゆで時間を覚えておけば、料理に合わせて固さを変えられるぞ!
いろいろな固さのゆで卵を作ってみよう!
よぉ~し、今度は味玉作りにチャレンジしよう♪
用語解説
- 常温とは
- 常温とは屋内、室内の温度で「外気温を超えない温度」のこと。厚生労働省によって定められています。なお、常温は18~25度、室温は1~30度とされています。
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監修
森崎 繭香
お菓子・料理研究家/フードコーディネーター
【HP】 http://www.mayucafe.com/
料理教室講師、パティシエを経て、フレンチ、イタリアンの厨房で経験を積み、独立。
書籍、雑誌やWEBへのレシピ提供、テレビ・ラジオ出演など幅広く活動中。カフェやレストランでの経験を軸に、身近な材料を使った自宅でも作りやすいレシピを心がけている。
「野菜たっぷりマリネ、ピクルス、ナムル」(河出書房新社)、「いつものスープでアレンジレシピ60」「小麦粉なしでつくる たっぷりクリームの魅惑のおやつ」(ともに日東書院本社)、「型がなくても作れるデコレーションケーキ」(グラフィック社)など著書多数。