温泉卵の作り方!簡単にプルプル、トロッと作る方法をご紹介!
温泉卵の作り方を動画でご紹介します。
温泉卵の作り方!簡単にプルプル、トロッと作る方法をご紹介!
「うちのご飯は世界イチ」の番外編、お料理の基本をご紹介するミニレッスンへようこそ。
第54回は、トロトロ加減が絶妙な「温泉卵の作り方」について動画でご紹介します。
暑くなると料理が面倒…。
今晩は冷凍うどんをチンして、温泉卵とねぎをのせて食べようかな。
あれ?温泉卵ってどうやって作るんだっけ?
よ~し!俺にまかせろ。
温泉卵は、普通のゆで卵とゆで方が違うんだ。
そうなんだ!温泉卵ってトロトロしていておいしいよね~。
とろとろたまご、たべた~い!
じゃあさっそく、絶妙なトロトロ加減の温泉卵の作り方を教えるぜ!
温泉卵の作り方:鍋を使う方法
温泉卵は、70度程度のお湯に一定時間浸けて加熱した卵のこと。プルプル、トロッとした食感が特徴的で、冷たい麺やカレー、ハンバーグなどのトッピングにもおすすめです。適温で上手にゆでられる、温泉卵の作り方をご紹介します。
●「温泉卵を使ったおすすめレシピ」はこちら
●「温泉卵」に関するよくある質問はこちら
材料
手順
-
卵はあらかじめ常温に戻しておきます。
冷蔵庫から取り出したばかりの卵を使うと、お湯の温度が下がってしまうので注意しましょう。
- 鍋に1Lの水を入れ、火にかけて沸騰させます。
- 沸騰したら、1カップ(200ml)の水を加えて火を止めます。
温度計いらず!水温を68度に保つ「差し水」
- 卵をおたまにのせてゆっくりと鍋底に沈め、蓋をして約30分放置します。
- 鍋から卵を取り出し、完全に冷めるまで冷水に浸けておきます。
- 冷めたら、お皿などに割り入れて完成です。
温泉卵の作り方:電子レンジとマグカップを使う方法
温泉卵が1分で完成する電子レンジを使った時短レシピをご紹介します。マグカップに卵を割り入れて、卵の表面を完全に覆うくらいの水を加え、ラップはせず600Wに設定した電子レンジで30秒程度加熱します。その際、卵の黄身には必ずつまようじなどで2~3か所、穴を開けましょう。穴を開けないと、電子レンジ内で爆発する可能性があり危険です。加熱中も電子レンジから目を離さず、加熱が足りなければ10秒ずつ追加で加熱しましょう。加熱後、水気を切ったら完成です。
鍋で作る場合に比べて簡単ですが、調理できるのは1個ずつです。マグカップの大きさや厚さ、材質によって調理時間が変わりますので、状態を見ながら加熱しましょう。
温泉卵の作り方:電子レンジ以外の方法
電子レンジを使わず、炊飯器や電気ポットなどで温泉卵を作る方法もあります。放っておけば完成するので、非常に簡単です。ただし、機種によっては使用できない場合もありますので、必ず取扱説明書を確認するようにしてください。
炊飯器で作る方法
炊飯器の保温の温度は、約65~75度で、温泉卵を作るのに適しています。炊飯器の内釜に沸騰したお湯を1Lと水200mlを入れ、2~6個程度の卵を割れないようにそっと投入したら、保温のスイッチを押しましょう。後はそのまま20~30分程度保温するだけ。保温後は、冷水や氷水に取り、冷やしたら完成です。
電気ポットで作る方法
電気ポットに水1Lを入れ、沸騰したら電源を切って水200mlを足します。そこに冷蔵庫から出した卵1~2個を割れないようにそっと入れ、蓋を閉めて15~20分程度放置します。その後冷水に取り、冷めるまで放置したら完成です。炊飯器や電気ポット以外にも、魔法瓶や保温性の高いカップラーメンの空き容器を使って温泉卵を作ることもできます。カップラーメンの空き容器を使う場合は、温度を保つためにお皿などで蓋をしましょう。
温泉卵のおすすめレシピ
温泉卵を使った美味しいレシピと、おすすめの温泉卵のタレの作り方をご紹介します。
ぶっかけうどん
温泉卵のだし醤油かけ
温泉卵の美味しいタレ
3倍濃縮のめんつゆ大さじ1、みりん大さじ1、醤油大さじ1/2、水大さじ3を耐熱容器に入れ、ラップをせずに600Wの電子レンジで1分程度加熱します。全てを混ぜ合わせ、レンジでチンするだけで、簡単に手早く美味しいタレが作れます。
温泉卵のシーザーサラダ
ロコモコ丼
温玉トースト
朝食のトーストを、温泉卵でボリュームアップ!チーズトーストやハムトーストなど、お好みの組み合わせでどうぞ。写真のように、食パンではなく円形のマフィンを使うのもおすすめです。
「温泉卵」に関するよくある質問
「温泉卵」に関するよくある質問をご紹介します。
温泉卵ができる仕組みは?
卵の黄身と白身が固まる温度には差があり、この仕組みを利用したのが温泉卵です。黄身は約70度、白身は約80度で固まります。温泉卵は70度前後のお湯に浸けて火を通すので、黄身が先に固まり、白身は半熟状態になります。
温泉卵と半熟卵の違い
大きな違いは白身の状態です。温泉卵は白身が半熟ですが、半熟卵は白身が固まっています。半熟卵は沸騰したお湯に入れて加熱するので、外側の白身が先に固まり、黄身が半熟の状態になります。
温泉卵とポーチドエッグの違いは?
卵を殻付きのままゆでるのが温泉卵、熱湯に卵を割り落として作るのがポーチドエッグです。温泉卵は黄身も白身も半熟状態ですが、ポーチドエッグは黄身が半熟、白身はほどよく固まっています。
温泉卵はどのくらい日持ちする?
家庭で作った温泉卵は、冷蔵庫で保存すれば2~3日程度、日持ちします。市販の温泉卵は、徹底した衛生管理のもとで製造されているため、皮をむかなければ1~2週間程度、安心して食べられます。
冷蔵庫から出したばかりの卵でも温泉卵が作れますか?
作れます。ただし、常温に戻した卵より、ゆで時間が少し長くなります。また、冷蔵庫から出したばかりで卵が冷えていると、鍋の中で割れることもあるので注意しましょう。常温の水を張ったボウルに冷えた卵を入れ、10分くらい放置して卵を常温に近づけるのも手です。
温泉卵を1個だけ作りたいときの分量を教えてください。
鍋の大きさにもよりますが、沸騰させる水は800ml程度、沸騰後に足す水は160ml程度用意しましょう。放置時間は10~15分程度が目安です。
温泉卵の白身を残さずに取り出すコツを教えてください。
完成した温泉卵を割る前にしっかり握り、5秒、10回程度よく振りましょう。このひと手間で、白身が卵の内側にくっついて残ることなく、丸ごとスルッと取り出せます。
お待たせ~!
トロトロ温泉卵のせ冷製うどんの完成!
ねぎをたっぷりかけて食べよう。
すご~い、おみせのおうどんみたい。
絶妙なトロトロ感だね。美味しそうだな~!
これは完成度が高いぜ!
カレーや牛丼にのせても美味しいぞ!
わあ、それも美味しそう!
これからいろいろな料理に温泉卵を
のせてみようっと!
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監修
森崎 繭香
お菓子・料理研究家/フードコーディネーター
【HP】 http://www.mayucafe.com/
料理教室講師、パティシエを経て、フレンチ、イタリアンの厨房で経験を積み、独立。
書籍、雑誌やWEBへのレシピ提供、テレビ・ラジオ出演など幅広く活動中。カフェやレストランでの経験を軸に、身近な材料を使った自宅でも作りやすいレシピを心がけている。
「野菜たっぷりマリネ、ピクルス、ナムル」(河出書房新社)、「いつものスープでアレンジレシピ60」「小麦粉なしでつくる たっぷりクリームの魅惑のおやつ」(ともに日東書院本社)、「型がなくても作れるデコレーションケーキ」(グラフィック社)など著書多数。