ほうれん草のゆで方!簡単に美味しくゆでるコツとは?

「うちのご飯は世界イチ」の番外編、お料理の基本をご紹介するミニレッスンへようこそ。第157回は、「ほうれん草のゆで方」です。ほうれん草を美味しくゆでる方法を動画でご紹介します。

今日はほうれん草をたくさん買っちゃった!

いいね〜、栄養たっぷりの野菜だね。

でも、ほうれん草って、ゆでるといつもやわらかくなり過ぎちゃう。
それはゆで方の問題だ!葉から茎までほどよい食感に仕上げるコツがあるぞ!


フラッキー、ほうれん草の美味しいゆで方をぜひ教えて!
目次

ほうれん草のゆで方
ほうれん草は、緑黄色野菜のなかでもカロテンやビタミン、鉄分を豊富に含む栄養価の高い野菜です。特にほうれん草の旬である11~3月には、栄養価がピークを迎え、美味しさもアップします。ほうれん草の上手なゆで方を覚えて、さまざまなお料理に活用しましょう。
材料
- ほうれん草
- 1袋分
- 塩
- 小さじ1杯
手順

根の先が汚れているまたは乾燥している場合は切ります。束がバラバラにならないような部分で切りましょう。
1株ずつ、根元に1~2cmの深さで、十字に切り込みを入れます。
十字に切り込みを入れる理由
根元に十字に切り込みを入れると、洗いにくい根元の泥がスッキリ落とせるんだ。さらに、かたい根元にも火が通りやすくなるぞ!

ボウルに水をはり、ためた水の中で、根元をよく洗います。ボウルの水を取り替えて、葉も洗います。

鍋にお湯を沸かし、沸騰したらスプーン1杯の塩を入れます。

葉の部分を手で持ち、茎の部分だけをお湯につけて30秒程度ゆでます。
輪ゴムを使うとゆでやすい!
大量のほうれん草をゆでる場合は、根元を輪ゴムでまとめておくのがおすすめだ!バラバラにならないから、作業がしやすいぞ!

ほうれん草全体をお湯に入れ、箸で沈め、30秒程度ゆでます。
上手にゆでるコツは部位によってゆで時間を変えること!
ほうれん草は茎と葉のかたさが違うよな?だからこそ、部位によってゆで時間を変えることが必要なんだ。やわらかい葉とかたい茎、それぞれのゆで時間を変えると、食感が均一になって美味しくなるぞ!

冷水をはったボウルに入れて、ほうれん草を冷まします。

ほうれん草の根元を揃えて束ね、縦にして水気を絞ります。
醤油洗いの方法
ほうれん草の定番メニューのおひたしを美味しく作るコツ、それが醤油洗いです。醤油洗いとは、ほうれん草全体に醤油を行きわたらせ、味をなじませること。
醤油の塩分で余計な水分を出すことができるため、醤油の味が均等に行きわたります。

バットにゆでたほうれん草を並べ、小さじ1/2の醤油を振りかけます。

しっかり水気を絞ります。このときも、ほうれん草の根元を揃えて束ね、縦に持って絞ります。

食べやすい長さに切って完成です。

より簡単に!電子レンジ・フライパンを使ったゆで方
電子レンジを使うとお湯の準備がいらないので、時短につながります。耐熱ボウルに、ほうれん草を入れ、ラップをかけて加熱します。加熱後、水にさらして水気を絞ります。
また、鍋の代わりに深めのフライパンを使えば、少量の水でゆでられます。ほうれん草を入れて30秒たったら裏返し、再び30秒ゆでたら、冷水に取り出します。フライパンでゆでると、水を沸かす時間を短縮できますよ。

離乳食に使う場合のゆで方は?
ほうれん草は栄養豊富で離乳食に適した野菜です。初期・中期・後期の離乳食の場合は、大人が食べるときの倍のゆで時間で、やわらかくすることが大切です。
初期:葉だけをくたくたになるまでゆでましょう。その後、冷水にさらしてアクをしっかり抜きます。細かく切ってからブレンダーにかけ、トロトロにして少しずつ食べさせます。
中期:葉を同じくしっかりゆでたら、冷水にさらします。中期からは、みじん切りにして与えます。
後期:後期になると、ほうれん草のおひたしも食べられるようになります。葉と茎の部分をやわらかくなるまでゆで、小さく切ります。味付けは醤油を入れず、だし汁だけでもよいですよ。
ほうれん草はアク抜きが必要!
ほうれん草にはアクが含まれているんだ!アクには、えぐみを感じさせる「シュウ酸」という成分が入っているから、ほうれん草にアクが残っていると、えぐみにより料理の品質を損ねたり、シュウ酸を摂り過ぎるリスクがあるんだ。だから、ほうれん草の調理前には、アク抜きによる下処理が必要なんだ。シュウ酸は水に溶けやすいという性質を持つから、沸騰したお湯でゆでると減少させられるからおすすめだぜ!
ほうれん草の保存方法
ほうれん草は常備しておくと、あと一品、副菜が欲しいときに役立つ野菜です。生のほうれん草とゆでたほうれん草、それぞれ保存方法をご紹介します。
生のほうれん草の場合
生のほうれん草は湿ったキッチンペーパーに包み、ビニール袋へ入れて冷蔵庫で保存します。このとき、畑に生えていたときのように立てて保存すると、みずみずしさが長持ちしますよ。保存期間の目安は2~3日です。
また、生のまま冷凍する方法もあります。ざく切りにして、ファスナー付き保存袋に入れて冷凍庫で保存します。保存期間の目安は約1か月です。
ゆでたほうれん草の場合
ゆでたほうれん草は水気をしっかり切ってから1食分ずつラップに包み、ファスナー付き保存袋に入れて冷凍します。使う際は凍ったまま味噌汁や炒め物などに使えます。保存期間の目安は約1か月です。
ほうれん草の人気のレシピ
ほうれん草を使った簡単レシピをご紹介します。ぜひ作ってみてくださいね。
ほうれん草とベーコンのクリームパスタ
ほうれん草のポタージュ

ほうれん草をゆでます。みじん切りにした玉ねぎと、一口大に切ったじゃがいもをバターで炒め、水、コンソメ、塩を入れて煮込みます。
煮込んだものを、ゆでたほうれん草と一緒にミキサーに入れて、なめらかになったら鍋に戻します。豆乳か牛乳を入れてもう一度煮て、黒こしょうで味をととのえたら完成です。
ほうれん草のごま和え

まず、ゆでたほうれん草の根元を切り落として3~5cm幅に切って水気を絞ります。ボウルに白ごま、みりん、醤油、砂糖、顆粒和風だしを入れて混ぜ合わせ、先ほどゆでたほうれん草を加えてよく和えましょう。最後に器に盛り付けて完成です。
「ほうれん草のゆで方」に関するよくある質問
ほうれん草のゆで方についてよくある質問をご紹介します。
ほうれん草をフライパンでゆでるには?
フライパンに少量の水を入れ、沸騰したらほうれん草を入れて30秒たったら裏返し、再び30秒ゆでたら、冷水に取り出します。フライパンでゆでると、少量の水で済むため水を沸かす時間を短縮できますよ。
ほうれん草を電子レンジで調理するには?
耐熱ボウルにほうれん草を入れ、加熱します。水にさらして水気を絞れば完了です。電子レンジを使うとお湯の準備がいらないので、時短で調理できます。
ほうれん草をアク抜きする理由は?
ほうれん草には、アクの主成分であるシュウ酸と呼ばれる、えぐみを感じさせる成分が入っています。そのアクが残ると、料理の品質を損ねたり、シュウ酸を摂り過ぎるリスクがあるため、ほうれん草のアク抜きを行なうのです。
ほうれん草の栄養を逃さないようにするには?
たくさんのお湯で素早くゆでるのがポイントです。お湯で素早くゆでることで、ほうれん草の緑色をキープし、栄養素の流出を抑えられます。
ほうれん草を上手にゆでるポイントは?
部位によってゆで時間を変えることです。やわらかい葉の部分とかたい茎の部分を分けてゆでることで食感が均一になって美味しくなります。
ほうれん草の保存期間は?
生のほうれん草の場合、湿ったキッチンペーパーに包み、ビニール袋へ入れて冷蔵庫で保存しましょう。2~3日程度保存ができます。
ゆでたほうれん草の場合は、水気を切ってから1食分ずつラップに包み、ファスナー付き保存袋に入れて冷凍しましょう。保存期間は約1か月です。

おぉ、しゃきっとしたほうれん草のおひたし!まるでお店の味だね。

ぜんぜんにがくな~い!

お料理の腕がまた上がった気がする~♪
冷凍保存しておけば、味噌汁やうどんの具材が欲しいときにすぐ使えるぞ!


便利だね!
明日はポタージュにもチャレンジしようかな~♪

わ~い!こうちゃん、たべた~い!