ゴムパッキンのカビ取り方法とは?頑固なカビの落とし方を解説 ゴムパッキンのカビ取り方法とは?頑固なカビの落とし方を解説

ゴムパッキンのカビ取り方法とは?頑固なカビの落とし方を解説

放っておくと、ますます頑固になるゴムパッキンのカビを落とす方法をご紹介します。


question

お風呂のドアのゴムパッキンが黒いよ~!

ブラシでこすったら取れるかな?

それがこすっても取れないんだよね…。どうすればこの黒い汚れは取れるんだろう?

answer

黒い汚れの正体はカビの可能性が高いニャ。カビの場合は、程度に合わせて洗剤を使い分けるのがいいニャ!放っておくとどんどん頑固な汚れになるから、見つけたら早めに掃除することが大切だニャ。

■ご注意
塩素系漂白剤を使用する際は必ず換気をし、商品説明書を確認したうえで取り扱うようにしてください。浴室の掃除に不安がある方や忙しくて時間がないという方はプロの業者に依頼するのがおすすめです。

ゴムパッキンに付着した黒いポツポツの正体とは?

浴室ドアのゴムパッキンに付いた黒カビ

ゴムパッキン(コーキング)とは、設備や機材の継ぎ目に使われているゴム部品のことです。ゴムパッキンは、液体や気体が設備や機材の内側に入らないように、あるいは外側に漏れないようにする目的で用いられることが多いです。

ゴムパッキンは家のさまざまな場所で使われていますが、なかでも浴室キッチン窓サッシなど、水を多く使用したり、湿気がたまりやすかったりする場所のゴムパッキンには黒ずみが付きやすいといえます。

ゴムパッキンの黒ずみは、大きく分けると2つあります。ひとつ目は、付いた汚れが時間経過とともに変色して黒い汚れとなっている場合、2つ目は、黒い汚れが進行して、黒カビになってしまっている場合です。今回はゴムパッキンに黒カビが発生した際の掃除方法をご紹介します。

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ゴムパッキンに黒カビが付く3つの原因

ゴムパッキンに黒カビが発生しやすい場所といえば、まず浴室が挙げられます。多くの人が黒カビで悩む場所である浴室を例に、ゴムパッキンにカビが発生する3つの原因を見ていきましょう。

汚れ

浴室では、すすぎ残しのシャンプーや洗剤類、せっけんカス、皮脂汚れ、湯垢、排水口にたまった髪の毛などが黒カビの栄養分になります。浴室はさまざまな成分の汚れが混ざり合う場所で、汚れも頑固になりやすいのです。

湿気(水分)

入浴後の床や壁、天井浴槽に残った水分も黒カビの栄養分になります。特にゴムパッキンには、ドアや窓に飛び散った水分や湿気がたまりやすく、水分を放置することは、黒カビ発生の原因になります。

20度以上の温度

カビは一般的に温度が20度以上の場所で発生しやすく、特に気温の高い夏場は注意が必要です。また浴室を使った後に換気をしないと、なかなか湿度が下がらず、カビにとっては好条件となってしまいます。

ゴムパッキンのカビ取り方法

ゴムパッキンに付いたカビを放置すると、カビが菌糸を伸ばそうと深く根を張るため、完全に除去するのが難しくなります。気付いたらできるだけ早く対処するのがおすすめです。

ゴムパッキンのカビ取りに使う洗剤は、カビの程度によって使い分けるのがよいでしょう。今回は浴室を例に、効果的な掃除方法を紹介します。

カビの除菌だけなら、消毒用エタノール

■所要時間:10分~
■難易度:★★☆☆☆
■掃除頻度の目安:黒カビを見つけたら

消毒用エタノールを使ったカビ取り方法

カビは菌なので、カビが発生しやすい場所には除菌・消毒作用が強い消毒用エタノールを使用するのが効果的です。掃除方法はいたってシンプル。キッチンペーパーに消毒用エタノールを吹き付けて、拭き掃除をするだけです。

「消毒用エタノール」は、「除菌用アルコールスプレー」に比べて濃度が高いものが多く、カビの除去におすすめです。揮発した後にカビの栄養源となるものが残りにくいため、ゴムパッキンのような、カビが付きやすい素材の除菌に向いています。濃度が大事なので、乾いたパッキンに使いましょう。

初期のカビなら、過炭酸ナトリウム(酸素系漂白剤)でパック

■所要時間:30分~
■難易度:★★★☆☆
■掃除頻度の目安:黒カビを見つけたら

根を張る前の初期のカビは、過炭酸ナトリウム(酸素系漂白剤)で落とすのがおすすめです。というのは、過炭酸ナトリウムは、除菌力と漂白力が高く、塩素系漂白剤に比べてゴムパッキンを傷めるリスクが少ないからです。

過炭酸ナトリウムを使ったカビ取り

手順としては、過炭酸ナトリウムをお湯で溶かしたものに、カットしたキッチンペーパーを浸し、ゴムパッキンに貼り付けます。薬剤の蒸発を防ぐためにラップを乗せてパックをすると、より効果的です。30分程度放置したのち、シャワーなどでよく洗い流しましょう。

頑固なカビには塩素系漂白剤

■所要時間:30分~
■難易度:★★★★★
■掃除頻度の目安:黒カビを見つけたら

塩素系漂白剤には液体タイプやスプレータイプ、ジェルタイプがありますが、頑固なゴムパッキンの黒カビを除去するならジェルタイプがおすすめです。

ジェルタイプの塩素系漂白剤

ジェルタイプの塩素系漂白剤であれば、必要な場所にピンポイントで塗るだけでよいので、使用量を最小限に抑えることができます。塗布後、30分放置したら、ジェルをキッチンペーパーでよく拭き取り、水で十分に洗い流しましょう。薬剤の大半をキッチンペーパーで取り除けるので、危険な成分を排水口から大量に流すことなく、処理ができます。

なお、キッチンペーパーで拭き取る際は、必ずゴム手袋を着用してください。

ゴムパッキンの黒カビに限らず、浴室の汚れは落としにくく、自分でやるのはハードルが高いもの。汚れをしっかり落とすことに自信がない方や、忙しくて掃除をする時間がない方は、プロの業者に任せるのが安心です。

お掃除のミカタ

ゴムパッキンのカビ取りには重曹も有効!?

そもそもごく初期の黒カビであれば、水拭きだけで取れる場合もあります。また、除菌のみ、という観点では、アルコール水スプレーのほか、重曹をクレンザー代わりにして歯ブラシでこすって掃除する方法も有効です。しかし時間が経過し、色素沈着してしまった黒カビは、重曹で落とすことはできません。

ゴムパッキンのカビ取りをする際の注意点

ゴムパッキンのカビ取りをする際には、いくつか注意が必要です。薬剤の効果をより高めるための注意点と、危険なので必ず守っていただきたい注意点を、以下にまとめました。

濡れた状態で薬剤を塗布しない

水分が残ったまま薬剤を塗布すると、水分と薬剤が混ざり、薬剤の効果が薄まってしまいます。薬剤の効果を十分発揮させるためには、掃除前に水気をよく拭き取ってから、薬剤を塗布しましょう。

塩素系漂白剤はほかの洗剤と併用しない

塩素系漂白剤は必ず単独で、換気をしながら使用しましょう。ほかの洗剤と混ぜると、有毒なガスが発生する可能性があり、非常に危険です。そして意外な落とし穴が、塩素系漂白剤の使用前や使用後に、ほかの洗剤を使用すること。たとえ同じタイミングで使わなくても、排水口の中にほかの洗剤の成分が残っていると、排水口内で有毒ガスが発生する可能性があり危険です。

ゴムパッキンに黒カビを発生させないための予防法

いったんゴムパッキンに黒カビが生えてしまうと、全てを取り除くのは困難です。カビが発生する前に日々の予防を心がけましょう。まず、黒カビ予防で大切なことは、どんな場所についても24時間換気することですので、ぜひ実践してみてください。場所ごとの黒カビ予防法は以下の通りです。具体的に見ていきましょう。

浴室

お伝えしたように、すすぎ残したシャンプーや洗剤類は、黒カビの栄養分になってしまいます。そのため、浴室を使った後は、すすぎ残しのシャンプーや洗剤類をお湯か水で洗い流しましょう。最後に入浴した人は、床や壁にシャワーをし、スクイジーなどで水気をよく切るとさらにカビ予防になります。

キッチン

使用後はキッチンペーパーやふきんで拭き上げ、特にシンク内に水気を残さないようにしましょう。さらに気を付けたいのは使用後のふきん。ふきん自体が雑菌まみれの可能性もあるので、ふきんはまめに洗って天日干しするか、それが面倒なら使い捨てのキッチンペーパーで拭き、その都度捨てるのが衛生的です。

窓まわり

結露が発生しやすい窓は、1日1回、スクイジーやクロス、キッチンペーパーを使って結露を取り除きましょう。カビが発生しやすいパッキン部分には、アルコール水スプレーをすると、カビ予防に効果的です。

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浴室の壁や天井はカビが生えやすい場所ですが、自分で掃除するのは難しいですよね。頑固なカビだと、自分で掃除をしてもなかなか落ちないことも…。そんな浴室の汚れのお悩み、ハウスクリーニングサービスのご案内も行なっている長谷工にご相談してみませんか?

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すごい!黒い汚れが取れてる~。

ゴムパッキンがきれいだと気持ちがいいね!

うんうん。この状態をキープしたいね!

一度発生してしまったカビを取るのは大変だニャ。カビが生えないように日ごろからこまめに掃除をすることが大切だニャ!

監修 本橋 ひろえ ナチュラルクリーニング講師

本橋 ひろえ

北里大学卒業後、化学薬品会社で合成洗剤の製造を経験。2006年より、東京を中心にナチュラルクリーニング講座を開催。子どもやペットがいる家庭でも安心してできる、環境や肌にやさしいクリーニング方法を伝えている。テレビ、ラジオ出演や雑誌の取材協力など、メディアでも活躍。「ナチュラルお掃除大全」「やることの「見える化」で掃除をラクにする方法」(ともに主婦の友社)、「家じゅうピカピカ!ラクチン大そうじ虎の巻 ナチュラル洗剤で安楽早」(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など、著書多数。