洗濯機の臭いの原因は?対策や予防方法を解説! 洗濯機の臭いの原因は?対策や予防方法を解説!

洗濯機の臭いの原因は?対策や予防方法を解説!

洗濯機のニオイの原因となる汚れの落とし方をご紹介します。


question

わ~、洗濯機からすごく嫌なニオイがする!

ほんとだ!洗濯機の中からかな?

うーん、排水口からもニオイがするような...。

answer

ニオイの正体はズバリ!洗濯槽や排水口の汚れだニャ!洗濯槽や排水口に合った洗剤を使って掃除すると効果的だニャ!

■ご注意
メーカーや洗濯機の機種によっては、酸素系クリーナー、もしくは塩素系クリーナーの使用を推奨していないことがあります。また、専用のクリーナーが販売されていることもあります。洗濯機の掃除を始める前に、取扱説明書で掃除方法を確認するようにしてください。

洗濯機のニオイの原因

洗濯機

水や洗剤を使用して洗濯をするなら、掃除は不要と考える人もいるのではないでしょうか。しかし、洗濯機を使ううちに汚れがたまり、嫌なニオイがしたり、洗濯した衣類から生乾きのニオイがしたりします。

洗濯機のニオイの原因は、主に以下の2つが挙げられます。

洗濯槽のカビや汚れ
排水口の汚れや詰まり

ニオイの原因であるカビや汚れの種類によっては、吸い込んでしまうと体に害を与える恐れがあり、そのまま使い続けると悪臭にもつながります。

今回は、洗濯機のニオイに困っている方や気になっている方のために、ニオイの原因とその掃除方法、予防策について解説します。

まずは、ニオイの原因について詳しく見ていきましょう。

洗濯槽のカビや汚れ

洗濯槽には溝やでっぱりが多く、すすぎ残した洗剤や柔軟剤、衣類の汚れ、ほこりなどが蓄積しがちです。また、湿気がこもりやすいことから、カビが発生しやすいことも特徴です。

黒カビは、洗濯槽に発生します。というのも、すすぎ残しの洗剤や柔軟剤、洗濯物に付く皮脂汚れなどに繁殖しやすいからです。お風呂の残り湯を利用する場合、残り湯に含まれた垢や菌などが原因でカビが発生することもあるので注意しましょう。

なお、洗濯機の黒カビを放置すると、ニオイの原因にもなるので、洗濯槽の掃除を定期的に行なうことが大切です。

排水口の汚れや詰まり

洗濯機のニオイの原因としては、排水口の汚れや詰まりも考えられます。排水口の詰まりは、排水口に流れるごみや汚れがたまったり、凝固したりすることで発生します。衣類に付着していた髪の毛や垢、糸くずや綿ぼこり、さらには洗剤のカスや皮脂汚れなどは詰まりのもととなり、ニオイが発生する原因にもなるため、取り除くようにしましょう。

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洗濯機のニオイ取り:洗濯槽の掃除

洗濯槽の掃除を行なうことで、洗濯機の嫌なニオイを解消できます。今回は、酸素系クリーナーと塩素系クリーナーを使用する場合の掃除方法をご紹介します。

酸素系クリーナー

■所要時間:6時間~
■難易度:★★★☆☆
■掃除頻度の目安:月に1回

酸素系クリーナーは、塩素系に比べて除菌力は弱めですが、汚れが落ちやすいのが特徴です。

縦型洗濯機の場合は、酸素系クリーナーを50~60度のお湯を張った洗濯槽に2カップ(400ml)入れましょう。目安は、30Lあたり1カップです。

酸素系クリーナーを使った洗濯槽の掃除

次に、「標準コース」を選び1分間洗濯機を回したら、一時停止でロックを解除した後、ごみ取りネットで浮いている汚れをすくいます。汚れが浮かなくなるまで、この作業を繰り返すことが大切です。また、浮かんだ汚れをそのまま排水口に流すと配管が詰まってしまうこともあるため、新聞紙やペーパーなどに包んで捨てることを心がけましょう。

汚れが浮いてこなくなったら、5~6時間のつけ置きを行ないます。つけ置き後、すすぎと脱水を行なえば、洗濯機の掃除が完了です。

なお、お湯を洗濯機にためる際は、事前に洗濯機の耐熱温度を確認しましょう。耐熱温度を超えたお湯の使用は故障の原因になるため注意してください

ドラム式洗濯機の場合は、ドラム式対応の洗濯槽クリーナーとお湯を入れて洗浄します。その場合は、「槽洗浄コース」を選択し、洗濯機を回します。脱水をしたら、ドアを開けて内部をよく乾燥させてください。

注意したいのは、ドラム式洗濯機の機種によっては、泡が立ちすぎる酸素系クリーナーの使用を避けたほうがよいこと。加えて、洗濯機のなかには洗濯中に蓋を開けられないタイプもあるので、取扱説明書を事前に確認してください。

塩素系クリーナー

■所要時間:5時間~
■難易度:★★★★★
■掃除頻度の目安:月に1回

塩素系クリーナーは、ニオイや刺激が強いという特徴がありますが、除菌力に優れています。洗濯機によって推奨されるクリーナーは異なり、酸素系漂白剤が向かない洗濯機の場合は塩素系クリーナーを使用します。ただし、塩素系クリーナーを使用する際は、人体に有毒である塩素系ガスを吸わないよう、換気をしっかり行ないましょう

塩素系クリーナーを使った洗濯槽の掃除

洗濯槽に塩素系クリーナーを入れたら、「槽洗浄コース」(ない場合は標準コース)を選択し、洗濯機が回り終わるまで待ちます。

掃除終了後もツンとした塩素のニオイがする場合は、洗剤を入れずに標準コースを選択し、洗濯機を回しましょう。

お掃除のミカタ

洗濯槽の上にある細い隙間を掃除する方法とは!?

縦型洗濯機の洗浄液が行き届かない隙間には、ヘラとフローリングワイパーのシートを使った拭き掃除が有効です。

ヘラを使った洗濯槽の掃除方法

まず、フローリングワイパーのシートを、隙間掃除用のヘラに巻き付けます。このヘラを洗濯槽の上部の隙間に差し込み、左右に動かすと、汚れが剥がれてきます。洗濯機を回すと、水流で洗濯槽内に汚れが落ちてくるので、ヘラの向きを変えながら同じ工程を数回繰り返しましょう。

なお、この方法は洗濯槽が乾いた状態では汚れが取れにくいため、水が入った状態で行なってください。また、洗濯槽の裏にフローリングワイパーのシートが入り込まないよう注意しましょう。

洗濯機のニオイ取り:排水口の掃除

先にお伝えしたように、排水口にごみや汚れがたまって詰まることがニオイの原因になります。ここでは、詰まりの解消として「重曹とクエン酸で掃除する方法」と「パイプクリーナーで掃除する方法」の2つの掃除方法をご紹介します。

なお、掃除の前には以下の準備を行なってください。

・付いているごみを取り除く
・給水栓の蛇口を締めておく
・洗濯機の電源コードをコンセントから抜く
・排水ホースや排水口のまわりのパーツを外す

重曹とクエン酸で掃除する方法

■所要時間:30分~
■難易度:★★★★☆
■掃除頻度の目安:月に1回

まず、ゴム手袋を装着したら、排水口の蓋を外し、排水口内にある排水トラップを取り出します。

重曹とクエン酸を使った洗濯機の排水口掃除

次に、重曹約1/2~1カップを排水口に振りかけ、その上にお湯2Lにクエン酸大さじ2程度を溶かしたクエン酸水を注ぎましょう。発泡してきたら、お湯か水ですぐに流してください。

パイプクリーナーで掃除する方法

■所要時間:30分~
■難易度:★★★★☆
■掃除頻度の目安:月に1回

激しい汚れの場合は、パイプクリーナーで掃除します。パイプクリーナーは、髪の毛やぬめり、ヘドロも溶かすので、洗面台キッチントイレなどでも活用できます。スーパーマーケットやドラッグストアで市販のものを購入できるので、気軽に使えます。

パイプクリーナーを使った洗濯機の排水口掃除

パイプクリーナーを直接排水口に流し込んだら、30分程度放置した後、バケツやコップにくんだ水で洗い流します。水が排水口からあふれないよう、何回かに分けて行ないましょう。

なお、パイプクリーナーは、商品によって適当な使用量や、つけ置き時間が異なるため、使用前に取扱説明書を確認しておくことが大切です。

お掃除のミカタ

排水口掃除をしても下水臭が取れない!?

排水口を掃除しても下水臭が取れない場合は、排水ホースも洗うことが重要です。排水ホースを掃除する際には、酸素系漂白剤を使用します。

排水ホースの掃除方法

掃除方法の手順としてはまず、2Lのお湯に酸素系漂白剤を大さじ1杯溶かし、ホース内に流し入れます。30分つけ置きをしてから、ホースを動かしパイプ内に漂白剤が行き渡るようにしましょう。なお、ラップと輪ゴムでホース口をふさぐと、漂白剤が流れ出る心配がありません。

最後に、漂白剤を捨て、水で2~3回すすげば排水ホースの掃除が完了です。ホースの口に細かい汚れが残っている場合は、小さいブラシでこするとよいでしょう。

洗濯機のニオイ予防

これまで見てきたように、洗濯機の嫌なニオイの主な原因は、洗濯槽や排水口のカビや汚れです。ニオイが発生してから対処するのではなく、日頃のちょっとした心がけでカビと汚れを防ぎましょう。洗濯槽は、カビが繁殖しにくい環境にし、排水口は、頑固な汚れになる前に定期的な掃除を行なうことで清潔な状態を保てます。

洗濯槽の予防策

洗濯槽のカビや汚れを防ぐには、以下の3つの予防策を実践するとよいでしょう。

[ 1 ] 洗濯機の使用後は蓋を開けておく
洗濯後の洗濯槽は水分で濡れていることが多く、カビが繁殖しがちです。洗濯機の使用後は、蓋を開けて洗濯槽内をしっかり乾燥させましょう。

[ 2 ] 洗剤・柔軟剤の量を確認する
洗剤や柔軟剤の量が多過ぎると、すすぎ残りが洗濯槽にたまり、カビが繁殖するリスクが高まります。洗濯槽のカビ発生を未然に防ぐには、すすぎの回数を増やし、洗剤・柔軟剤を残りにくくすることが大切です。

[ 3 ] 洗濯機の中に衣類をためない
着用した衣服や使用後のバスタオルには、皮脂汚れや汗などが付着しており、カビが繁殖する原因となります。洗濯機の中に汚れものをためず、洗濯かごを利用するようにしましょう。

排水口の予防策

排水口の汚れや詰まりを防ぐには、日頃からお手入れし、汚れをためないことが大切です。理想的な掃除頻度は月に1回ですが、掃除がしにくい場合は、キャスター付きの洗濯機置台を利用するなど、掃除しやすい環境を整えることが大切です。

また、糸くずフィルターやくず取りネットに付いたごみは、使用のたびに取り除くと頑固な汚れになりにくいでしょう。浴槽の残り湯は垢や髪の毛、雑菌を含んでおり、排水口や排水ホースの汚れの原因になるので、残り湯を使用する場合は掃除の頻度を上げることをおすすめします。

なお、洗濯槽を掃除することで、排水口や排管の汚れも一緒に落とせるので、月1回程度洗濯槽クリーニングを行なうのも効果的です。

水垢汚れもプロにお任せ!

毎日の歯磨きや手洗いうがいに使う洗面台は、意外に汚れが付きやすく、掃除がしづらい箇所ですよね。長年の蓄積した汚れは、自分で掃除するのもなかなか大変です。そんな時には、プロによるハウスクリーニングを試してみては?長谷工がご案内する洗面化粧台クリーニングでは、プロの技術を駆使して、すみずみまできれいに仕上げます。

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洗濯機、変なニオイがしなくなった!

洗濯機に付いていた汚れが落ちたからね!

掃除方法も難しくないから、これからはこまめにやりたいな!

洗濯機のニオイを防ぐには、カビや汚れが蓄積しないように、定期的に掃除するのがおすすめだニャ!

監修 本橋 ひろえ ナチュラルクリーニング講師

本橋 ひろえ

北里大学卒業後、化学薬品会社で合成洗剤の製造を経験。2006年より、東京を中心にナチュラルクリーニング講座を開催。子どもやペットがいる家庭でも安心してできる、環境や肌にやさしいクリーニング方法を伝えている。テレビ、ラジオ出演や雑誌の取材協力など、メディアでも活躍。「ナチュラルお掃除大全」「やることの「見える化」で掃除をラクにする方法」(ともに主婦の友社)、「家じゅうピカピカ!ラクチン大そうじ虎の巻 ナチュラル洗剤で安楽早」(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など、著書多数。