マンションにお住まいの皆さんにとって、耐震補強は大きな関心事です。しかし、従来の耐震工事は大がかりで費用がかさむ上、居住中のマンションを施工するため、お住まいの方に大きな負担になっていました。長谷工では、お住まいの方が住みながらの耐震補強工事が可能となる工法を開発、管理組合の皆さまにご提案しています。
1. 後(あと)施工部分スリットによる柱の耐震補強工法
施工状況
柱の耐震性能を向上させるために、腰壁※1と柱の間に耐震スリットを施工。
住戸内に影響を及ぼさない部分スリット工法です。
財団法人日本建築防災協会の技術評価を取得しました。
メリット
- 完全スリット工法※2と同等の補強効果
- 住戸内の工事が不要で「居住しながら耐震補強」
住戸内に入ることなく、共用廊下側から施工可能 - 施工時間が短く、仕上りもきれい
- 工事中の騒音や振動が少ない
- ※1腰壁:サッシの下などに設けられた腰の高さに相当する90cm程度の高さの壁
- ※2完全スリット工法:構造体である柱と非構造体である腰壁を完全に切り離す
2. 柱増打ち補強工法
「柱増打ち補強工法」は、開放廊下およびバルコニーに面する柱の外側方向に鉄筋コンクリートを増打ちし、柱の厚みを増すことで地震発生時の柱の変形性能を向上させる耐震補強工法です。
メリット
- 住戸内の工事が不要で”住まいながら耐震化”が可能
- 他の外付け耐震補強工法(外フレーム補強工法)などと比べて安価
- 本工法と開発済みの「後施工部分スリットによる柱の耐震補強工法」との組み合わせにより、更に耐震性能を向上させることが可能