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煮しめのレシピ!和食の定番料理を簡単に美味しく作る方法をご紹介

和食の定番、煮しめを美味しく作る方法をご紹介します。

  煮しめのレシピ!和食の定番料理を簡単に美味しく作る方法をご紹介

「うちのご飯は世界イチ」の番外編、お料理の基本をご紹介するミニレッスンへようこそ。
第164回は、「煮しめのレシピ」です。おせち料理にも登場する煮しめの作り方を動画でご紹介します。


お隣さんから、里芋をたくさんいただいちゃった
何を作ろうかな~

お煮しめなんてどう?

お煮しめって、素材別に味付けるんでしょ?
時間がかかりそうだし、上手にできる自信がないなぁ

ミエ、簡単に美味しく作れるレシピがあるぞ!

そうなの?
フラッキー!お願い、教えて~!

How to

「煮しめ」のいわれとは?

旬の食材をたっぷり使った煮しめは、おせち料理にも登場する和食の定番料理。人気の高い料理ですが、なぜ「煮しめ」というのでしょうか?レシピをご紹介する前に、そのいわれについてご紹介します。

煮しめの意味

「煮しめ」の名前の由来は、調理法の一種「煮しめる」から来ています。煮しめるとは、時間をかけて、煮汁がなくなるまでじっくりと煮ることを意味します。
煮しめは、お正月や節句などの祝い事にも出されることが多い、縁起のよい料理です。

おせち料理の定番でもある煮しめは、重箱の三段目(参の重)に入れます。里芋やしいたけ、こんにゃくなど多くの食材を一緒にすることから、煮しめには「家族皆で仲よく、末永く繁栄しますように」という願いが込められています。

また、使用する食材にも、それぞれ縁起をかついだ意味があります。

・里芋…親いもの下に小いも、その下に孫いもが付くことから、子宝に恵まれた「子孫繁栄」の願いが込められています。

・ごぼう…地中深くまで根を張り、力強く成長することから、「家業の土台が安定し、安泰に暮らせますように」という願いが込められています。

・れんこん…丸い穴が空いていて向こう側が見えることから、「将来の見通しがよくなりますように」という願いが込められています。

・しいたけ…長寿の象徴である亀の甲羅に見立てて切り抜くこともあり、「長生きできますように」という願いが込められています。

・にんじん…梅の花の型にくり抜いたにんじんは「ねじり梅」と呼ばれ、「暮らしが豊かになりますように」という願いが込められています。

・こんにゃく…真ん中をねじったこんにゃくは、手綱(たづな) に似ていることから「手綱こんにゃく」と呼ばれます。結び目の形から、縁を結ぶと考えられ「良縁成就・夫婦円満でありますように」という願いが込められています。

筑前煮との違い

煮しめに似ており、「同じもの?」と思われがちな筑前煮。筑前煮は、煮る前に食材を炒めて作りますが、煮しめは炒めずに煮しめていきます。また、筑前煮には鶏肉が使われますが、煮しめは鶏肉を必ず使用するわけではありません。

煮しめの作り方

プロの料理人が本格的に作る煮しめは、素材ごとに別々の鍋で味付けをし、煮しめてから最後に盛り合わせます。しかし、煮しめは1つの鍋で作ることもできます。ここからは家庭で簡単に美味しく作る方法をご紹介します。

材料(4人分)

干ししいたけ
4枚
里芋(小)
8個
ごぼう
小1本
れんこん
1節(150g)
たけのこ(水煮)
1/2個(60g)
にんじん
1/2本
こんにゃく
(アク抜き済のもの)
1/2枚(130g)
きぬさや
12枚
〈A〉
醤油
大さじ3
みりん
大さじ2
砂糖
大さじ2
小さじ1/4
だし
300ml

手順

干ししいたけはひたひたの水(100ml)に入れてやわらかくなるまで戻し、軸を切り落とします。戻し汁(100ml)は取っておきます。|フラッキーのHow To「煮しめのレシピ!和食の定番料理を簡単に美味しく作る方法をご紹介」
干ししいたけはひたひたの水(100ml)に入れてやわらかくなるまで戻し、軸を切り落とします。戻し汁(100ml)は取っておきます。
里芋は皮をむき、ボウルに塩(分量外)大さじ1程度とともに入れ、よくもみ込んでぬめりを取り、流水で洗います。|フラッキーのHow To「煮しめのレシピ!和食の定番料理を簡単に美味しく作る方法をご紹介」
里芋は皮をむき、ボウルに塩(分量外)大さじ1程度とともに入れ、よくもみ込んでぬめりを取り、流水で洗います。
ごぼうは皮をたわしでこすってよく洗い、5mm幅で斜めに切ります。水にさらして、水気を切ります。|フラッキーのHow To「煮しめのレシピ!和食の定番料理を簡単に美味しく作る方法をご紹介」
ごぼうは皮をたわしでこすってよく洗い、5mm幅で斜めに切ります。水にさらして、水気を切ります。
れんこんは1cm幅に切って花形にします。水にさらして、水気を切ります。|フラッキーのHow To「煮しめのレシピ!和食の定番料理を簡単に美味しく作る方法をご紹介」
れんこんは1cm幅に切って花形にします。
水にさらして、水気を切ります。
たけのこはさっと洗い、根元は1cm幅の半月切り、穂先は扇形に切ります。|フラッキーのHow To「煮しめのレシピ!和食の定番料理を簡単に美味しく作る方法をご紹介」
たけのこはさっと洗い、根元は1cm幅の半月切り、穂先は扇形に切ります。
にんじんは1.5cm幅に切って花形に抜き、ねじり梅にします。|フラッキーのHow To「煮しめのレシピ!和食の定番料理を簡単に美味しく作る方法をご紹介」
にんじんは1.5cm幅に切って花形に抜き、ねじり梅にします。
こんにゃくはさっと洗って5mm幅に切り、中央に2cmほどの切り込みを入れて、一方をくぐらせ、手綱(たづな)の形にします。|フラッキーのHow To「煮しめのレシピ!和食の定番料理を簡単に美味しく作る方法をご紹介」
こんにゃくはさっと洗って5mm幅に切り、中央に2cmほどの切り込みを入れて、一方をくぐらせ、手綱(たづな)の形にします。
きぬさやは筋を取ります。そして、沸かしたお湯に塩(分量外)を加え、きぬさやを入れ、さっとゆでます。|フラッキーのHow To「煮しめのレシピ!和食の定番料理を簡単に美味しく作る方法をご紹介」
きぬさやは筋を取ります。そして、沸かしたお湯に塩(分量外)を加え、きぬさやを入れ、さっとゆでます。
鍋にきぬさや以外の具を入れ、〈A〉と1で取り置いたしいたけの戻し汁を加えて中火にかけます。煮立ったら落とし蓋をして弱火で約30分煮つめます。|フラッキーのHow To「煮しめのレシピ!和食の定番料理を簡単に美味しく作る方法をご紹介」
鍋にきぬさや以外の具を入れ、〈A〉と1で取り置いたしいたけの戻し汁を加えて中火にかけます。煮立ったら落とし蓋をして弱火で約30分煮つめます。
野菜に火が通ったら火を止め、そのまま冷まします。|フラッキーのHow To「煮しめのレシピ!和食の定番料理を簡単に美味しく作る方法をご紹介」
野菜に火が通ったら火を止め、そのまま冷まします。
器に彩りよく盛り付け、きぬさやを飾ったら、完成です。|フラッキーのHow To「煮しめのレシピ!和食の定番料理を簡単に美味しく作る方法をご紹介」
器に彩りよく盛り付け、きぬさやを飾ったら、完成です。

煮しめの保存方法

お正月や祝い事、また普段の食卓に出される煮しめはどのくらい日持ちするのでしょうか?量をたくさん作ることが多い煮しめの保存方法についてご紹介します。

常温・冷蔵保存

煮しめの保存期間は、冷蔵庫で約5日が目安です。常温の保存は、食材が傷むためおすすめしません。なお、おせち料理の場合、煮しめを作る日は、保存期間から考えて12月31日がベストでしょう。余裕を持たせたい場合は、前日の12月30日に作ることをおすすめします。

冷凍保存は不向き

煮しめは水分を多く含むため、冷凍すると風味や食感が変わってしまいます。冷凍保存には向きませんが、どうしても冷凍したいときには、まだ鍋に煮汁がたくさんある料理の途中で火を止めて、ファスナー付き保存袋に入れて冷凍するとよいでしょう。

具材が煮汁に浸かっている状態で冷凍した場合の保存期間は、約1ヵ月が目安です。使うときは、自然解凍し、鍋に移して煮しめていきます。ただし、たけのことこんにゃくは冷凍に向かないため、煮しめるときに入れるようにします。

煮しめのアレンジレシピ

残ってしまった煮しめは、アレンジ次第でいろいろな料理にリメイクできます。人気の高い煮しめのアレンジレシピをご紹介します。

煮しめの和風カレー

煮しめの和風カレー|フラッキーのHow To「煮しめのレシピ!和食の定番料理を簡単に美味しく作る方法をご紹介」

煮しめを使うと、だしの香りが漂う優しい和風カレーになります。煮しめを鍋に入れ、カレーのレシピに書かれている分量のだし汁を加えて、温めます。一旦火を止めて、カレールウを加えます。めんつゆや顆粒のだしで味を整えたら、できあがりです。

煮しめの炊き込みごはん

煮しめの炊き込みごはん|フラッキーのHow To「煮しめのレシピ!和食の定番料理を簡単に美味しく作る方法をご紹介」

煮しめを使えば、炊き込みごはんが簡単に作れます。
お米を洗い、ざるにあげ、煮しめと鶏肉を小さく刻みます。炊飯器にお米を入れ、普通に炊くときの水量線まで、水、酒、みりん、醤油を加えます。刻んだ煮しめと鶏肉を入れて、炊き上げます。約10分蒸らしたら、完成です。

煮しめの親子丼

煮しめにはだしがたっぷり染み込んでいるので、調味料をほとんど使わず、短時間で親子丼ができます。

煮しめの親子丼|フラッキーのHow To「煮しめのレシピ!和食の定番料理を簡単に美味しく作る方法をご紹介」

煮しめに水を加えて醤油や塩で味をととのえ、ひと煮立ちさせます。具材が温まったら、溶き卵を回しかけ、蓋をして約15秒~20秒、火を通します。丼によそったごはんに乗せたら、できあがりです。

お煮しめが上手にできました!どうぞ召し上がれ♪

わ~、おいも、ほくほく~♪

味がしっかり染みてて、美味しいね!
れんこんはシャキシャキ、ごぼうも香ばしいな~♪

もっと簡単に作るには、めんつゆを利用するといい!
里芋の皮をむくのがめんどうなら水煮を使えばいいし、冷凍野菜を使う手もあるぜ!

お煮しめはヘルシーだし、こんなに美味しくできるなら、いつでも作っちゃおう!

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監修 森崎 繭香 お菓子・料理研究家/フードコーディネーター
【HP】 http://www.mayucafe.com/

森崎 繭香

料理教室講師、パティシエを経て、フレンチ、イタリアンの厨房で経験を積み、独立。
書籍、雑誌やWEBへのレシピ提供、テレビ・ラジオ出演など幅広く活動中。カフェやレストランでの経験を軸に、身近な材料を使った自宅でも作りやすいレシピを心がけている。
「野菜たっぷりマリネ、ピクルス、ナムル」(河出書房新社)、「いつものスープでアレンジレシピ60」「小麦粉なしでつくる たっぷりクリームの魅惑のおやつ」(ともに日東書院本社)、「型がなくても作れるデコレーションケーキ」(グラフィック社)など著書多数。

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