2016年10月07日

 長谷工コーポレーションは、マンションの共用廊下やバルコニーに面する外壁にALC (※1)パネルを採用する際に、溶接工事を必要としないオリジナルの「ALC金物無溶接工法」(特許出願中)を開発しました。

 新たに開発した「ALC金物無溶接工法」は、これまで溶接が必要だった取り付け金物の一部を薄肉化することでドリルねじやボルトナットで固定できるようにしました(※2)。また、金物の重量が薄肉化により約40%軽くなり、労務の省力化が図れます。地震時の変位や耐風圧、耐火など基本性能については、耐火性能試験、耐風圧試験、層間変位試験の各試験を日本建築総合試験所にて実施しました。いずれも、問題がないことを確認しています。また、耐火性能については大臣認定を取得しています。
 現在、当社が近畿圏で設計施工する15階建て程度までのマンションに標準採用していますが、首都圏においても順次採用を増やしてまいります。

(※1)ALC・・・Autoclaved Lightweight aerated Concrete (高温高圧蒸気養生された軽量気泡コンクリート)
(※2)取り付け金物は、通しアングル(鋼材)、開口補強材(鋼材)、接合金物(鋼材)、ALC固定金物(鋼材)で構成されており、従来は金物同士を溶接で固定していました。

【「ALC金物無溶接工法」による効果】
 「ALC金物無溶接工法」を採用することで、次のような効果があります。
 1.無溶接化と金物重量の軽量化により、ALC工事の労務省力化が期待できます。
 2.無溶接化により品質の均一化が図れます。
 3.無溶接化により電気使用量を削減し、環境負荷の低減につながります。

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