「長谷川工務店」創業
(兵庫県尼崎市)
(株)長谷川工務店設立
(兵庫県姫路市)
- 1962 区分所有法公布
- 1963 第1次マンションブーム
各証券取引所第一部へ上場
- 1968 第2次マンションブーム
(自社施工マンション第1号)
(東京都渋谷区)
- 1972 第3次マンションブーム
- 1973 第1次オイルショック
(累計3万5千戸)
1973年
「コンバス」シリーズを開発
「きちんと財産になるマンションをつくる」
コンバスの原点は、“長く快適に住む”ための技術の追求でした
戦後、鉄筋コンクリートの住宅が広く出回り始めたのは1950年代にはいってからで、最初は都市を中心とした公団などの賃貸住宅が主流でした。1960年代になると民間のマンションブームが始まり、長谷工コーポレーション(当時の長谷川工務店)の第1号マンション「芦屋松浜ハイツ」が完成したのも1969年でした。
分譲マンションである限り、お客さまの財産としての資産価値が維持されなければならない。それは見た目の豪華さだけではなく、住むほどに実感していただける快適さ、安全性、そしてその満足が末永く続くこと…。この想いが原点となり1973年に誕生したのが、マンションの新工法『コンバス(CONdominiumu BUilding System)』シリーズです。これは、民間で初めて実現したマンションの設計・施工のシステム化です。
いまのスタンダードにつながる、先駆的な試みで
マンションの新しい歴史を開いてきました
『コンバス』が果たした役割の一つは、マンションの居住水準を向上させるお手伝いができたこと。また耐久性・メンテナンス性を高める工法を開発したこと。いまの『SI(スケルトン・インフィル)住宅』につながる基本的な考え方が、すでに導入されていました。修繕を簡単にするために、住戸の配線・配管をコンクリート躯体に打ち込まずに分離しました。配管や設備のスペースを共用廊下側に設ける「メーターボックス2戸1方式」の開発により、入居者の立ち会いなしでメンテナンスができるようになりました。
他にも「集合住宅用アルミサッシ」やメンテナンスしやすい「アルミ手摺」を開発・採用したり、マンションの外壁でよく見かける丸いフードの「換気ガラリ」を最初につくり、広めたのも『コンバス』シリーズです。
先駆的な取り組みで、いまのマンションのスタンダードを築き、維持管理を容易にし、さらに将来のリフォームの可能性も広げてきたのです。
もう一つの役割は、当時は高級だったマンションを広く一般の人々の手に届く住宅にしたこと。安定した施工精度や品質を確保し、マンションの量的普及にも寄与しました。施工しやすい『コンバス』は品質の向上だけでなく、工期短縮やコストダウンも実現したのです。
本社を港区赤坂に移転
(当社初の海外コンドミニアム・ハワイ)
- 1977 第4次マンションブーム
(当社初のオール電化マンション)
(当社初の超高級マンション)
- 1978 宮城県沖地震
(現(株)長谷工コミュニティ)設立
- 1979 第2次オイルショック
(現(株)長谷工アーベスト)設立
- 1980 建築基準法改正(新耐震基準)
(当社初のソーラーマンション)
(「コンバス」シリーズの集大成)
本社を東京都港区芝に移転
(住宅総合情報盤)」を開発
(当社初の大型面開発)
(当社初の建替えマンション)
- 1986 第5次マンションブーム
(現(株)長谷工ライブネット)設立
1987年
「エルシティ新浦安四番館」竣工(当社初のCHS住宅認定マンション)
100年住宅を目指すプロジェクトの一環で、
CHS(センチュリー・ハウジング・システム)の認定をいち早く取得
CHS(センチュリー・ハウジング・システム)とは建設省(現・国土交通省)が1980年度から100年住宅を目指す「住機能高度化推進プロジェクト」の一環として進めたもの。居住空間を変えやすくしたり、住宅部品等の点検・取り替えをしやすくすることで、長期にわたって快適に居住できる住宅のことです。
「コンバス」開発の時代から、一貫して“いいものをつくって、大切に手入れして、長く住む”という基本思想でものづくりをしてきた長谷工は、1987年完成した「エルシティ新浦安四番館」(千葉県浦安市・234戸)で、いち早くCHSの認定を取得しました。「エルシティ新浦安(一番館~七番館)は“豊かな環境の創造”をテーマに、当時まだ珍しかったCATVなどを導入した、最先端のマンションでした。
(当社関西初の大型面開発)
- 1989 消費税3%導入
(当社初の高齢者向けサービス付マンション)
- 1990 バブル崩壊
(24時間対応機械監視システム)
- 1991 新借地借家法公布
(当社初の超高層マンション)
- 1993 住宅性能保証制度導入
1993年
独自の住宅性能マークを考案
基本性能の大切さを、
わかりやすく伝えてきました。
バブル経済崩壊後、お客さまが物件を見極める目はさらに厳しくなり、1992年には住宅性能保証制度が新築分譲マンションに適用されるようになりました。
「マンションを選ぶ際に、立地や間取り、価格だけでなく“性能”も重視してほしい…」。当初から、品質・性能を重視したものづくりをしてきた長谷工コーポレーションが取り組んだのは、基本性能をわかりやすく伝えるための工夫です。
一般的にマンションにおける品質や性能は一目見ただけではわかりにくく、その重要性になかなか気づかなかったり、暮らし始めてからわかることが多いのも事実です。2000年には「住宅の品質確保の促進に関する法律」が施行され、住宅性能を表示する公的なモノサシができましたが、長谷工コーポレーションではそれより7年早く、独自の住宅の性能マークを考案し、分かりやすく伝えるとともに基本性能の重要性をアピールしてきました。
- 1994 第6次マンションブーム
1994年
業界初の「ネイキッドルーム」を設置
完成時には隠れてしまう、
品質や性能を「見える化」しました
いちばん大切なことなのに、いちばん分かりにくかったのが建物の躯体構造。
たとえば、「わが家の壁や床の造りはどうなっているの?」「遮音や断熱にはどんな工夫がなされているの?」…といった疑問があっても、建物が完成してからは壁や床の内側を見ることが出来ませんでした。
そんなお客さまの疑問に応えるために、普段見ることのできない建物の構造部分や性能に関する技術部分を可視化して展示する「ネイキッドルーム」を1994年に考案。
いまではさまざまな形で展示されている内容ですが、当時は業界初の試みということもあり、多くの注目を集めることになりました。
他にも、モデルルームでお客さま向けに移動技術展や技術者による説明会を開催するなど、積極的に品質・性能を公開する取り組みをしてきました。
(大阪市中央区)
「長期修繕計画作成システム」開発
- 1995 阪神・淡路大震災
(当社初のフレキシブルプランマンション)
- 1997 消費税5%に
(マンションの設計・施工として初の取得)
(当社初の戸建集合住宅)
(当社初の定期借地権マンション)
(「空気博士24」初採用)
- 1999 第7次マンションブーム
(国内最大級建替え事業)
(当社初のインターネット対応マンション)
- 2000 住宅品質確保促進法公布
2000年
「ハウスソラーナ」竣工
(当社初のSI住宅)
1970年代から取り組んできた
スケルトン・インフィルの考え方の集大成
「SI住宅」とは、S=建物のスケルトン(柱・梁・床などの構造躯体)とI=インフィル(住宅内の内装・設備)とを分離した集合住宅のこと。スケルトンは長期間の耐久性を重視し、インフィルは住まい手のニーズに対応した可変性と将来の更新性を重視してつくられることで、物理的にも社会的にも長持ちすることを目指しています。
長谷工では、耐久性・メンテナンス性の向上をテーマに開発した「コンバス」シリーズをはじめ「CHS住宅」の認定取得など、以前より「SI住宅」の概念を取り入れた質の高い集合住宅の供給や、購入者の新しい住まい方に対応するためのシステム開発に積極的に取り組んでいました。
2000年に登場した長谷工の『SI住宅』第1号である「ハウスソラーナ」(東京都世田谷区・109戸)も、これら一連の流れの中から蓄積してきたノウハウやお客さまのニーズを反映して誕生。耐久性を満たす構造躯体であると同時に、躯体よりも先に寿命が訪れる設備配管、配線などをスムーズに交換できる更新性や、将来的にも自由な間取り変更が可能な可変性を備えた、永住を視野に入れた住まいです。
2001年
建物診断チーム「住優師」発足
高度な知識と経験で、
マンションの健康診断を行っています
人間と同じで、建物にも健康診断が必要。その役割を担っているのが、建物診断を行う専門チーム「住優師(じゅうゆうし)」です。
長谷工グループでは、マンションをつくるだけでなく、入居後の暮らしをサポートし、将来の大規模修繕や建替え事業まで取り組んでいます。だからこそ、「住まう人が安心して暮らせるよう、建物診断も長谷工グループの社員が責任を持ってきちんと行いたい。」…そんな想いで発足したチームです。
全員がマンション建設の施工管理経験者であり、高度な知識を備えた、まさに建物診断のプロといえます。マンションとその暮らしのすべてに携わってきたことで蓄積したこれらのノウハウは、精度の高い建物診断にも活かされているのです。
- 2002 マンション建替円滑化法公布
2002年
「プレイシア」竣工
(大規模マンション初の設計住宅性能評価書取得)
より安心してマンションを購入できるように
「住宅性能表示制度」の普及に取り組んでいます
2000年10月にスタートした「住宅の品質確保の促進等に関する法律」に基づく「住宅性能表示制度」。お客さまがより安心してマンションを購入でき、住宅の品質性能に対する信頼性向上にもつながる制度です。
長谷工コーポレーションは事業主に対してこの制度を活用する提案を行い、広く普及させるなどの取り組みを重ねてきました。
このような最先端の品質に対する長谷工コーポレーションのこだわりは、2009年に日本の分譲マンションで初めての「長期優良住宅」認定取得へとつながっています。
(株)長谷工アネシス設立
竣工
(浦安AMC計画完成)
「WELL UP」開発
- 2004 新潟県中越地震
(防災設備初導入の防災対応マンション)
「セルフィット」開発
「HAM-J(ハムジェイ)工法」開発
- 2005 耐震偽装事件
完成
(住・商・工調和のとれた市街地再開発事業)
- 2006 住生活基本法公布
(改正区分所有法初適用の建替えマンション)
(隣接地初活用の建替えマンション)
(当社初のRC超高層マンション)
開発
- 2008 リーマンショック
(大型面開発)
(楽スタイル初採用)
(緑の都市賞・国土交通大臣賞・受賞)
(緑の都市賞・国土交通大臣賞・2009年)
(54階建超高層マンション・当時高さ日本一)
2009年
「ブランシエラ川口青木町公園」竣工
(Be-Liv(ビーリブ)初採用)
基本性能にはこだわる。でも必要以上に華美ではない
『Be-Liv』は、マンションのあり方から考え直しました。
最新の設備・仕様を次々に付加している昨今の分譲マンション。でも「これらの設備、お客さまにとってはどうだろう?」そんな想いで、もう一度マンションのあり方を考え直して生まれた新企画が『Be-Liv(ビーリブ)』です。
建物構造や広さなど、後から変えられない基本性能にはこだわり、豪華な仕様を見直すことでコストを節減しています。
たとえばバルコニーの手すりを鉄筋コンクリートでつくるのではなく、ガラス・スクリーンなどにして荷重を軽くしたり、構造を合理的にしました。そうすることで、同じ価格で広めの専有面積のプラン設定ができるようになりました。
また「いらない」という選択肢を設け、キッチンの吊戸棚や下足入れをオプションにしました。これにより、さらに豊かな空間を楽しむことができます。
販売されているマンションによっては「E-label(えらべる)」と組み合わせることで、「自分らしいこだわりを少しプラスする」オリジナルの住まいをプランニングすることもできます。
「小菅住宅」(公務員宿舎綾瀬川住宅)
竣工
- 2011 東日本大震災
(「志木の杜レジデンス」で初採用)
2011年
「ブランシエラ浦和」「ブランシエラ吹田片山公園」竣工
(長期優良住宅先導事業採択・日本初の長期優良住宅認定マンション)
長谷工の総合力と技術が
長期優良住宅認定マンションに結実しました
2006年に制定された住生活基本法では、国の住宅政策をストック重視に転換するとうたっています。「いいものをつくって、きちんと手入れして、長く大切に使う」社会になることが大切だという考え方です。これを背景に制定されたのが「長期優良住宅の促進に関する法律」で、この法律に基づいて認定される住宅が「長期優良住宅」です。
長谷工は2008年、認定制度に先駆けて実施された国土交通省の長期優良住宅先導事業に応募。具体性の高い提案として採択されました。
「コンクリートのひび割れを低減する技術」「耐久性の高いステンレス給水配管」「外壁やサッシ等の更新性」「間取り変更しやすい壁や床」「プレミアムアフターサービス」など、採択された長谷工の先導提案技術は、長谷工が今まで積み重ねてきた技術の集積です。
さらに2009年、「ブランシエラ浦和」(埼玉県さいたま市・69戸)「ブランシエラ吹田片山公園」(大阪府吹田市・114戸)の2つの物件で、分譲マンションで日本初となる「長期優良住宅」認定を取得。長谷工ならではの総合力と長きにわたって暮らしを支える技術が結びついた当社の代表作となりました。
2011年
次世代マンション
「Be-NEXT(ビーネクスト)」開発
多彩なプランと開放感を備えた、新しい空間づくり
長谷工が目指す次世代型マンションの新企画
『Be-Next(ビーネクスト)』は「コンバス」「Be-Liv(ビーリブ)」などを生み出してきた長谷工コーポレーションが、40年以上にわたるマンションづくりで蓄積したノウハウをもとに、時代のトレンドやニーズを踏まえて開発した次世代型マンションの新企画です。
その特徴として、次のようなものがあります。
- 1.規格化と可変性を両立させるプランの実現により、キッチンレイアウトをセレクトでき、リビング・主寝室・洋室の各ゾーンの多彩なプランバリエーションが可能になりました。
- 2.住戸内に柱・梁型が出ないプランニングにより、すっきりとした住空間が実現しました。
- 3.バルコニー側に扁平梁とハイサッシを採用し、窓からの視界が広がる開放的な空間が実現しました。
- 4.パッシブデザインを採用し、エコロジー・脱エネルギーを考えた新しい住まいづくりを可能にしました。
当社がめざす次世代型マンションはこうでありたいという思いを込めて「Be-Next」と名づけました。
(「エステート鶴牧4・5住宅」改修工事)
(「おおさか優良緑化賞」大阪府知事賞・生物多様性賞を同時受賞・2014年)
(低炭素建築物認定マンション)
(ベトナム・ハノイ市)着工
(当社初のアジア地域第1号プロジェクト)
(「おおさか優良緑化賞」大阪府知事賞受賞・2016年)
2015年
プレゼンテーションスペース「LIPS」のモデルルームを改装 (「B-Next」シリーズの提案強化)
マンションの内装、外装など各仕様を決めるためのプレゼンテーションスペース『LIPS(Living Image Presentation Space)』
『LIPS(リップス)』は内・外装材や設備機器などマンションで使用する商品・部材を展示し、事業主と仕様を決定するプレゼンテーションスペースです。多種多様で最新の実物見本を見て触ることにより、カタログだけでは判断できない商品や部材の選定をスピーディーかつ確実に行うことができます。また、展示している商品は金額や寸法などの諸条件を揃えているため、デザインや機能面での比較・検討も容易に行うことができます。
2015年『LIPS』内のモデルルームの躯体形状を次世代マンション企画「B-Next」に変更しました。
(女性活躍推進プロジェクト 第1号マンション)
2015年
「ブランシエラ板橋西台」竣工(「長谷工版BIM」初導入)
長谷工版BIMを全面展開しマンション品質を更に向上
長谷工版BIM(Building Information Modeling)はコンピューター上で様々なパーツを組み合わせ、3次元の建物のデジタルモデルに、仕上げや管理情報などの属性データを追加した建築物のデータベース。設計、施工、管理までのあらゆる工程で活用することで業務の効率化を目指します。
長谷工版BIMの特徴
- 1.設計図書、販売図面、施工図の図面データの一元化
フルBIMモデルから整合のとれた設計図書(意匠・設備・外構など)、販売用図面、施工図などの図面データをアウトプットすることが可能です。 - 2.マンション建設最大手ならではのBIM部品を整備
マンション建設最大手ならではの規格型部材やオリジナル商材を含め、柱・梁・壁・廊下・バルコニー床などの躯体部分から外装、内装、設微、外構などを含めたマンションを構成するあらゆる要素をBIM部品(パーツ)として整備。これらにはデザイン、生産性、品質、コストバランス、アフターサービスなどマンション設計、施工のノウハウが集約されています。 - 3.オリジナルツールの開発(マス自動配置。地盤地形作成、概算コスト連携、改正省エネ対応、積算数量出力、仮設積算出力など)
企画設計段階、基本設計段階、実施設計段階で必要となる建物モデルや図面などを作成するための様々なオリジナルツールを開発し、作業の効率化を図っています。また風環境や光環境など環境シミレーションも可能となります。 - 4.長谷工のビジネスモデル全域で活用(順次展開)
従来の企画設計から施工に至るまでデータ連携が可能なBIM作成フローを構築、今後はグループ利用や協力事務所、専門工事会社との連携も視野に活用展開していきます。
「長谷工テクニカルセンター」竣工
(東京都多摩市)
(東京都港区「景観街づくり賞」受賞)
(当社初のICTマンション)
(当社初の民泊事業)
(当社初のZEH-M)
- 2021 東京オリンピック・パラリンピック
古民家再活用事業 第1号
「ブランシエラ ヴィラ 明日香」開業
温室効果ガス排出量削減目標が
SBTイニシアチブの認定を取得
(初の専有部木造採用、鉄筋コンクリート造とのハイブリッド構造)
(国内初 既存リノベーション物件で建物運用時のCO2排出量実質ゼロを実現)