紅茶のいれ方。本格的に楽しむコツ&美味しいアレンジティーをご紹介
紅茶を美味しくいれるコツとアレンジティーのレシピをご紹介します。
紅茶のいれ方。本格的に楽しむコツ&美味しいアレンジティーをご紹介
「うちのご飯は世界イチ」の番外編、お料理の基本をご紹介するミニレッスンへようこそ。
第161回は、「紅茶のいれ方」です。美味しい紅茶のいれ方を動画でご紹介します。
お友達から紅茶をいただいたよ~♪
おっ、これは本場イギリスの茶葉だ!
さっそく紅茶をいれようっと♪
まずはお湯を沸かさなくちゃね
ちょっと待った!紅茶のいれ方にはコツがあるぞ
コツを知ってからいれるほうが美味しい紅茶を楽しめるぜ!
えっ、そうなの?
フラッキー、コツを教えて~
紅茶を美味しくいれるための道具
紅茶を本格的に美味しくいれるには、専用の道具を使いましょう。美味しい紅茶を飲むための道具と用途、そして選び方の注意点について解説します。
ティーポット
茶葉から紅茶を抽出するための道具です。ティーポットには丸みを帯びたものや円柱形のものがありますが、美味しい紅茶をいれるには、丸い形のものが最適です。中でお湯が対流を起こしやすいため、茶葉がジャンピングして紅茶を美味しく抽出できますよ。
また、中に茶こしが付いていないものを選びましょう。茶こし付きのポットだと、茶葉がジャンピングするスペースが狭くなるため、効率よく抽出できません。
素材は、陶器かガラスが適しています。鉄製のものを使うと、紅茶に含まれるタンニンが鉄と化合して、香りがそがれやすくなります。また色も黒っぽくなってしまうので、注意してくださいね。
ティーカップ
抽出した紅茶を注ぐカップは、浅く、口が広いものがよいでしょう。口が狭いカップよりも紅茶の香りが広がりやすいため、美味しくいただけます。
また、紅茶の色を楽しむためには、白い陶器やガラス製のティーカップをおすすめします。
ティーコゼー
紅茶を冷まさないようにするためのアイテムです。ティーコージー、あるいはティーポットカバーともいいます。ティーポット全体を包み込む形状をしており、中に綿を厚く入れてあるため、外の冷気を防いでくれます。
ティーストレーナー
茶葉をこすための道具、つまり茶こしのことです。ティーポットからティーカップに紅茶を注ぐときに、ティーストレーナーを使って茶葉がカップに入らないようにします。
紅茶のいれ方
紅茶には、茶葉をそのままポットに入れるリーフティーと、少量の茶葉を薄い紙の袋に詰めたティーバッグがあります。それぞれの美味しいいれ方をお伝えします。
リーフティーの場合
- やかんに汲みたての水を入れて沸騰させます。5円玉くらいの泡がぼこぼこ出ているのがよい状態です。
日本の水は紅茶向き
美味しい紅茶をいれるためには、汲みたての水を使おう!汲みたての水には空気がたくさん含まれているから、茶葉の上下運動(ジャンピング)が起こるんだ。そして、香りや旨味が抽出され、美味しい紅茶になるぞ。
- カップとポットにお湯を注いで、温めておきます。
-
温めたポットにティースプーンで茶葉を入れます。
2人分がティースプーン2杯(2~3g)。
ティースプーンに茶葉を盛るとき、1杯あたり細かい茶葉は中盛り、大きい茶葉は大盛りにします。
- 沸騰したてのお湯をポットに勢いよく入れます。2人分300mlが目安です。沸騰したお湯を使うと、対流で茶葉がよく動き、美味しくなります。
お湯は勢いよく注ごう!
- すぐに蓋をして蒸らします。細かい茶葉は2分半~3分、大きい茶葉は3~4分蒸らします。
ティーコゼーでポットを保温しよう!
- ポットの蓋を開けて、中をスプーンで軽く混ぜます。ティーストレーナーでこしながら、カップに回しいれたら、できあがりです。
最後の1滴まで注ぎ切ろう
紅茶が美味しい温度は60~70度
ティーバッグの場合
- カップに沸騰したお湯を入れて温めておきます。
- ティーバッグを軽く振って中の茶葉をほぐします。
- カップの中のお湯を捨て、沸騰したお湯を注ぎます。
- ティーバッグを入れて、お皿で蓋をして2分ほど蒸らします。
- ティーバッグをお湯からさっと引き上げてから、しずくを切ります。このとき、お湯の中でティーバッグを振らないように注意しましょう。
紅茶を外出先に持っていくときは?
外出先に紅茶を持っていく際は、保温ポットにお湯のみを入れ、飲む直前にティーバッグで抽出するのがおすすめです。抽出済みの紅茶を保温ポットに長時間放置しておくと、次第に冷めて美味しくなくなってしまいます。
紅茶のアレンジレシピ
紅茶はストレートでも美味しくいただけますが、ミルクやフルーツを入れることで味のバリエーションが広がります。簡単にできるアレンジティーのレシピをご紹介しましょう。
ミルクティー
紅茶にミルクを加えるとコクが増して、やさしい味わいになります。紅茶に冷たいままの牛乳を注ぎ入れれば完成です。牛乳には紅茶の渋みのもとであるタンニンを和らげる作用があるため、マイルドな味わいになりますよ。
牛乳の量は、1人分につき小さじ1〜大さじ1くらいまでがおすすめです。もっと牛乳を増やしたい場合は、紅茶がぬるくならないように温めた牛乳を使いましょう。
ロイヤルミルクティー
一般的なミルクティーよりも濃厚な風味と深みがあるのが特長のアレンジティーです。ロイヤルミルクティーは鍋で作ります。茶葉をお湯に入れて、2~3分煮出してしっかり茶葉を開かせます。その後で牛乳を加えます。牛乳は煮たたせないように気を付けましょう。お好みで砂糖やはちみつを加えるのもおすすめです。
アイスティー
適度な渋みがある茶葉にぴったりなのが、アイスティーです。紅茶に使うお湯と同量の氷をグラスに入れ、茶葉の量を通常の2倍ほどにして、濃くいれた紅茶を氷の上から注ぎます。熱い紅茶が一気に冷えて、美味しいアイスティーになりますよ。
フルーツティー
なんて優雅な香り!リラックスできる~♪
味にも深みが出て美味しいね
みるくてぃー、あまくておいしい~
砂糖の代わりにジャムを入れると美味しいロシアンティーになるぞ~♪
今度試してみようっと!
ちょっとしたコツでこんなに美味しくなるなら、これからもっと紅茶を楽しまなくっちゃ!
用語解説
- ジャンピングとは
- ティーポット内のお湯が対流することで、茶葉が上下に動く現象。茶葉からうまく抽出ができている証。
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監修
森崎 繭香
お菓子・料理研究家/フードコーディネーター
【HP】 http://www.mayucafe.com/
料理教室講師、パティシエを経て、フレンチ、イタリアンの厨房で経験を積み、独立。
書籍、雑誌やWEBへのレシピ提供、テレビ・ラジオ出演など幅広く活動中。カフェやレストランでの経験を軸に、身近な材料を使った自宅でも作りやすいレシピを心がけている。
「野菜たっぷりマリネ、ピクルス、ナムル」(河出書房新社)、「いつものスープでアレンジレシピ60」「小麦粉なしでつくる たっぷりクリームの魅惑のおやつ」(ともに日東書院本社)、「型がなくても作れるデコレーションケーキ」(グラフィック社)など著書多数。