真田 麻子
(株)センチュリーライフ センチュリーシティ王子
リビングサービス部
2018年4月に開設した「センチュリーシティ王子」は、お元気な方から要支援・要介護の高齢者にご入居いただけるホームです。さまざまな健康状況やニーズに応じて、将来的には自立居室から介護居室へと住みかえることができます。その特性もあって、単身の方からご夫婦、母子など幅広い方にご入居いただいています。お元気な方は自由にお散歩に出かけたり、街区内のスーパーマーケットや商店街へ買い物に行かれたりして、ご自分のキッチンでお料理をしている方もいらっしゃいます。またホームで知り合った方々とレストランでお食事をされている姿もお見かけします。お元気な方にはいつまでも自分らしく、安心感を持って暮らしていただくために、さりげないサポートを心がけています。介護が必要な方々には24時間介護スタッフがしっかりサポートできる体制を整え、寄り添って参ります。
4月1日に開設し、ご入居されて間もないこともあり、交流のお手伝いをとの思いで、自立居室にお住まいの方と介護が必要な方とでご一緒にラジオ体操をしています。そこで一考、普通のラジオ体操ではつまらないので、ご参加者の出身地の方言で行うラジオ体操を取り入れたりと、楽しく開催しています。他にも、人型ロボット“NAO(ナオ)”を導入した介護予防体操も評判です。
一般的に地域社会に溶け込むのが難しいといわれるシニア施設ですが、大規模な複合の街づくりに参加する「センチュリーシティ王子」はその課題を解決する仕掛けを設計に取り入れています。ポイントは2つ。賃貸マンションや学童保育施設の併設、地域に開放するレストランの存在など、地域の交流拠点になるきっかけを創出することです。しかし、交流に関しては押しつけであったり、焦ってはいけないとも思っています。まずはご入居者が新しい住環境に慣れることが大切ですし、快適な暮らしをサポートすることが優先です。そのためには私たちスタッフがご入居者との絆を作らなくてはいけません。そしてご入居者とスタッフの絆を地域の方々にも感じていただき、「センチュリーシティ王子」へ信頼感や親近感を持っていただけたら嬉しいです。まずは一歩ずつ歩みを進めていくように努力していきたいですね。
長く地元の人々の生活を支えている、駅前の商店街。
24時間スタッフが常駐しご入居者をサポート
「センチュリーシティ王子」では、賃貸マンションの方々と敷地内の中庭で顔を合わせたり、学校から戻った子供たちの元気な声が聞こえてきます。このような接点があることで、人の気配や笑い声によってホーム内にも活気が生まれます。また、毎日顔を合わせるお子さんの成長を感じることはご入居者の喜びになるだけではなく、私たちスタッフにも元気を与えてくれると思います。また地域との接点となっているホーム内の地域に開放するレストランでは、「老化遅延の食事プログラム」を基本とした「健康の維持」と「食の楽しみ」に配慮したメニューをご提供しています。開設前から地域のシニア向け体操イベントなども行っており、今後は、地域の方々にとってもここが交流拠点となり、元気で楽しい暮らしのお手伝いができる存在になれたらと願っています。
地元の方々との交流の場にもなっている、地域に開放されたレストラン。
併設されている学童施設「ウィズダムアカデミー王子校」の様子。
王子5丁目プロジェクトを考え・つくり・守っている、長谷工のプロフェッショナル集団をご紹介します。
ハイグレードな暮らしを、長谷工が全面的にバックアップしていく。
社会や地域とつながりのある介護付有料老人ホームで生きがい支援を目指す。
最高級クオリティの設備・サービスと街並みで創出する“賃貸の新スタイル”。
グループ力を結集し挑んだ街づくりへの、想いやバックストーリーをご紹介します。