佐野 浩一
株式会社センチュリーライフ
センチュリーシティ王子開設準備室 室長
高齢化という課題を抱えた日本の街づくりを考える上で、シニア向け住宅の在り方やシニア世代との関わり方をどう設けていくかは大きなテーマです。介護付有料老人ホーム『センチュリーシティ王子』をこの街につくることは時代の欲求であり、ホームはこの街の“終の住処”として欠かせない存在になると考えています。また親・子・孫が同じ街区の中でそれぞれのスタイルに合った住居を選ぶことで、安心かつ適度な距離を持って暮らす“近居”の提案でもあります。
『センチュリーシティ王子』は元気な時から入居できる自立型60室と、介護が必要な方向けの介護型30室を備えています。自立居室に入居された方も介護が必要になった場合は介護居室へ住みかえて、同じ建物内で生活を継続できる安心な仕組みです。私たち長谷工シニアグループは各社で自立型・介護型の施設を運営し、在宅・訪問系や通所系のサービスを提供していますが、今回はその総力を結集させてグループを横断し取り組んでいます。サービスのコンセプトはご入居者が最も心地よいと感じていただけるサービス“ジェントルブリーズ”。私たちが目指すのは過剰なサービスではなく、ご入居者が生きがいを持って生活できる支援と心地よい空間づくりだと思っています。そのためにはご入居者にとってスタッフが家族のように感じられ、また自分の存在価値を得られる支援が大切だと考えています。それらに欠かせないのは信頼できる優秀なスタッフです。私たちはご入居者の快適な暮らしを守ると同時に、スタッフにとって最適な環境づくりにも力を入れていきたいと考えています。
大切にしているのは“お一人おひとりに寄り添う”サポート
シニア事業を30年以上運営している経験から、ご入居者に長く健康的に暮らしていただくためには社会や地域とつながりを持つことが必要だと感じています。そのためのサポートとして、当ホームではご入居者に生きる目的や喜びを持っていただくための“生きがい支援”を行っていきます。日々を楽しんでいただくための趣味やサークル活動の支援のほか、幅広い分野の勉強会も開催いたします。そして、この街の特性を活かして地域とのつながりを積極的に持つサポートを行う予定です。
多世代とのつながりを生む設計プラン
『センチュリーシティ王子』の設計プランには、街や地域との交流を積極的に取り入れる仕掛けを設けています。最大の仕掛けは賃貸マンションとシニア向け住宅が敷地の中央で共用部を共有していること。多目的に使用できるパーティールームや中庭などを共有することで、挨拶をかわしたり顔見知りになるなど自然な交流を生む工夫を取り入れています。地域交流に関しては、一般にも開放するレストランと、施設の一部に学童施設『ウイズダムアカデミー』を併設。普段接する機会の少ない世代とも交流を持つ場も提案しています。地域開放する空間ではご入居者に自身のキャリアやスキルを活かして、役割を持っていただく場を提供したいと考えています。例えば学童施設の子どもたちに本の読み聞かせをしたり、パーティールームで賃貸マンションと合同のイベントを企画したりという機会もあるかもしれません。他にはない王子独自の環境や文化を取り入れたこの街で、ご入居者と一緒に新しいシニア向け住宅を築き上げていきたいと思います。
王子5丁目プロジェクトを考え・つくり・守っている、長谷工のプロフェッショナル集団をご紹介します。
ハイグレードな暮らしを、長谷工が全面的にバックアップしていく。
社会や地域とつながりのある介護付有料老人ホームで生きがい支援を目指す。
最高級クオリティの設備・サービスと街並みで創出する“賃貸の新スタイル”。
グループ力を結集し挑んだ街づくりへの、想いやバックストーリーをご紹介します。