2023年09月22日
株式会社長谷工コーポレーション(本社:東京都港区、代表取締役社長:池上 一夫、以下「当社」)は、総合地所株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:梅津 英司)が手掛ける分譲マンション「ルネ江坂 江の木町」(大阪府吹田市、RC造11階建て、149戸)において、当社が独自開発した環境配慮型コンクリート「H-BAコンクリート」(特許取得済)を建物の基礎・地上躯体・付属施設に初めて全面採用いたします。「ルネ江坂 江の木町」の施工で使用するコンクリート約7,560m3を「H-BAコンクリート」とすることで、約378t(約27,000本のスギが1年間に吸収する量に相当)の温室効果ガス(CO2)排出量の削減効果を見込んでおります。なお、住宅性能表示を用いる分譲マンションへの「H-BAコンクリート」採用としては、関西地区で初めてとなります。
「H-BAコンクリート」は、普通ポルトランドセメントと高炉セメントB種を併用して製造することで、従来の普通コンクリートに置き換えが可能な高い汎用性があるとともに、コンクリート材料に由来する温室効果ガス(CO2)排出量を普通コンクリートに比べ約20%削減する環境配慮型コンクリートです。
これまで、建築物として「ルネ横浜戸塚」(神奈川県横浜市戸塚区、総戸数439戸)の回廊床への採用や、学生向け賃貸マンション「学園東町プロジェクト」(兵庫県神戸市西区、総戸数120戸)での全面採用など実績を重ねておりました。今般、H-BAコンクリートが住宅性能表示において「評価方法基準※1」に従った方法に代えて評価する方法と認められる「特別評価方法認定※2」を国土交通省より取得したことで、初めて、住宅性能表示を行う分譲マンションへも採用できることとなりました。当社では、2021年には約100万m3のコンクリートを使用しており、これをH-BAコンクリートとした場合には約5万t(約360万本のスギが1年間に吸収する量に相当)の温室効果ガス(CO2)排出量を削減できる試算となります。
長谷工グループでは、2021年に長谷工グループ気候変動対応方針「HASEKO ZERO-Emission※1」を制定し、温室効果ガス(CO2)排出量削減のため、H-BAコンクリート普及に向け推進しております。今後も自社グループ事業の案件ではH-BAコンクリートを採用してまいります。また、他社事業案件におけるH-BAコンクリートの普及を図り、サプライチェーン全体での温室効果ガス(CO2)排出量削減を推進してまいります。
※1 HASEKO ZERO-Emission ... https://www.haseko.co.jp/hc/csr/environment/climate.html/
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