2022年11月22日
株式会社長谷工コーポレーション(本社:東京都港区、代表取締役社長:池上 一夫)は、株式会社長谷工不動産(本社:東京都港区、代表取締役社長:天野 里司)が手掛ける分譲マンションプロジェクト「(仮称)大田区上池台5丁目計画 新築工事」(以下、「上池台プロジェクト」)において、住宅性能表示を用いる分譲マンションとして初めて、独自開発した環境配慮型コンクリート「H-BAコンクリート」(特許取得済)を建物の地上部分に全面採用いたします。上池台プロジェクトでは、使用するコンクリート約2,300m3をH-BAコンクリートとすることで、約117t(約8,400本のスギが1年間に吸収する量に相当)の温室効果ガス(CO2)排出量の削減効果を見込んでおります。
H-BAコンクリートは、普通ポルトランドセメントと高炉セメントB種を併用して製造することで、従来の普通コンクリートに置き換えが可能な高い汎用性があり、かつコンクリート材料に由来する温室効果ガス(CO2)排出量を約20%削減する環境配慮型コンクリートです。
これまで、建築物として「ルネ横浜戸塚」(神奈川県横浜市戸塚区、総戸数439戸)の回廊床への採用や、学生向け賃貸マンション「学園東町プロジェクト」(兵庫県神戸市西区、総戸数120戸)での全面採用など実績を重ねておりました。今般、H-BAコンクリートが住宅性能表示において「評価方法基準※1」に従った方法に代えて評価する方法と認められる「特別評価方法認定※2」を国土交通省より取得したことで、初めて、住宅性能表示を行う分譲マンションへも採用できることとなりました。当社では、2021年には約100万m3のコンクリートを使用しており、これをH-BAコンクリートとした場合には約5万t(約360万本のスギが1年間に吸収する量に相当)の温室効果ガス(CO2)排出量を削減できる試算となります。
長谷工グループでは、2021年に長谷工グループ気候変動対応方針「HASEKO ZERO-Emission※3」を制定し、温室効果ガス(CO2)排出量削減のため、H-BAコンクリート普及に向け推進しております。東京地区の上池台プロジェクトに続き、関西地区でも自社グループ事業主で住宅性能表示を行う第1号採用案件を予定しており、今後も自社グループ事業の案件ではH-BAコンクリートを採用してまいります。また、他社事業案件におけるH-BAコンクリートの普及を図り、サプライチェーン全体での温室効果ガス(CO2)排出量削減を推進してまいります。
※1 評価方法基準 ... 住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)に規定する、日本住宅性能表示基準に従って表示すべき住宅の性能に関する評価方法の基準
※2 特別評価方法認定 ... 品確法の評価方法基準に従って評価できない新材料・新工法(構造の安全、劣化の軽減、温熱環境、音環境等)について、国土交通大臣が個別に認定する認定方法
※3 HASEKO ZERO-Emission ... https://www.haseko.co.jp/hc/csr/environment/climate.html/
- PDFファイルをご覧いただくためには、
Adobe Readerが必要です。