2022年10月07日
長谷工グループ(代表企業:㈱長谷工コーポレーション、本社:東京都港区、社長:池上 一夫)は、このたび、公益財団法人日本デザイン振興会が主催する『2022年度グッドデザイン賞』を、共創型レジデンス「コムレジ赤羽」と分譲マンション「ルネ市原 八幡宿」の古民家再生・入居者専用シェア別荘『みなさと』の2件で受賞しました。 今回受賞した2件は、時代とともに人々の生活が変わっていくなかで多世代の交流と古民家の共用部への活用という新たな視点から暮らしの可能性を拡げた点を評価されました。 長谷工グループでは、「住まいと暮らしの創造企業グループ」をスローガンに掲げ、今後も生活者からの支持が得られる商品づくりや、住まい・街づくりの提案に力を入れてまいります。
■受賞プロジェクトの紹介
【受賞企業】㈱長谷工コーポレーション
【概要】
「コムレジ赤羽」は5,000㎡超の敷地にシェア型企業寮、学生寮、賃貸マンションの複合施設。賃貸マンションで希薄になりがちな交流をテーマとし、普段の生活で接点の少ない人々が敢えて同じ空間を共有することで刺激やひらめきが生まれることを期待した。『住まう人も企業も、ともに成長する』多属性共住の新たな形を提供する。
【審査員の評価コメント】
赤羽駅から徒歩圏内にある低層、中高層の住宅やオフイスが建ち並ぶ地域に、中庭を中心に賃貸棟、学生棟、社会人棟、力フェテリア棟が配され、1階やその他の階にも多様な共用部が計画された大変興味深い計画である。豊富な共用部があり、多世代の暮らしが近くにあることで、交流が促進したり、子供の自立の芽生えに繋がったり、生活がより良くなる工夫がされている。1階のガラス張りの面は各共用部が視認でき、安心感やほど良い刺激を受けられるだろう。中庭の木々が景観となり柔らかい光で満たされた空間は、自然発生的な会話や交流が生まれるかもしれない。そんな可能性が創造できるこの建築での暮らし方や体験を積極的に応用することで、他の地域での展開も期待されるところである。
「コムレジ赤羽」物件概要
所在地:東京都北区赤羽南二丁目2-9
交通:JR京浜東北線・埼京線「赤羽」駅徒歩8分
総戸数:340戸
構造・規模:鉄筋コンクリート造地上8階建、一部木造、鉄骨造
事業主:株式会社長谷工コーポレーション
設計:株式会社長谷工コーポレーション
施工:長谷工・不二建設共同企業体
竣工:2022年2月
HP:https://www.haseko.co.jp/comreziakabane/
【概要】
デベロッパー、地域、自治体、三位一体で里山の古民家再生を協働し、「都市」と「里山」双方の課題解決を行うプロジェクト。分譲マンション開発事業の一環として人口減少地域の空き家解消と、都市生活者への里山活用機会提供を図り、都市と里山という相反する地域の連携・交流・活性化及び課題解決に寄与する事業スキームを構築した。
【審査員の評価コメント】
2008年に日本の人口が減少に転じ、2023年には日本の住宅総数が世帯数を1000万戸も上回る予測で、それに伴う空き家の急増は今や地方都市の大きな都市経営課題だ。地域再生のビジョンを戦略的に定めつつ、空き家の発生状況に合わせて、解体と利活用をバランスよく進めていくことが、基本的な対策の軸となる。「みなさと」は市原市に新築マンションを建設するに際して、同じ市内の中山間地域の空き家をマンション住人の「共用部」として活用する試みで、同市に新規の住宅供給を進める事業者としての責務を果たそうという姿勢が素晴らしい。コロナ禍以降、都市部への通勤だけでなく、自宅でのテレワークや自然豊かな郊外でのワーケーションなど、様々な暮らし方・働き方の実践が進む中、住宅供給と空き家活用、さらには中山間地域の里山再生を同時に解決できる事業スキームは、人口減少時代における今後の都市政策の参考になる好例である。
「ルネ市原八幡宿」物件概要
所在地:千葉県市原市八幡 1049-1
交通:JR内房線「八幡宿」駅徒歩 9 分
総戸数:219戸
構造・規模:鉄筋コンクリート造地上14階建
売主:総合地所株式会社
設計・施工:株式会社長谷工コーポレーション
竣工:2022年9月
HP:https://www.sgr-sumai.jp/mansion/r-yawatajuku219/
「みなさと」概要
面積関係:延床面積 228.09㎡
所在地:千葉県市原市小草畑625-3
利用対象:「ルネ市原八幡宿」の入居者
利用用途:宿泊・リモートワークスペース
HP:https://www.sgr-sumai.jp/mansion/r-yawatajuku219/area/minasato.html
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